インディカーシリーズ第12戦トロントの決勝は、上位陣にトラブルが相次ぐ中、ひとり盤石なレースを展開したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が優勝を果たした。
現在、シーズン唯一のアメリカ国外ラウンドであるトロント戦。スタート直後の1コーナーを制したのは、ポールシッターのジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は1周目に2つポジションを上げ、5番手とした。各車がアグレッシブに戦ったが、イエローが出ることもなかった。
予選7番手の佐藤琢磨「マシンは強力。決勝は良いペースを発揮できる」
トップを走るニューガーデンを、0.5秒差でディクソンが追う展開。3番手にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、4番手にウィル・パワー(ペンスキー)というオーダー。これに佐藤が続いた。
13周目、エド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ)がピットインし、レッドタイヤからブラックへとタイヤ交換した。しかしエンジンストールでタイムロス。コースに復帰した時点で、すぐ背後にトップのニューガーデンが迫った。
ジョーンズは3コーナーでニューガーデンに並ばれるもなんとかこらえ前を塞ぐが、ジョーンズのチームメイトで2番手のディクソンはこのタイミングでニューガーデンにプレッシャーをかけて行けるほどの速さはなく、逆に徐々に離されて行ってしまった。
20周前後で、上位陣にもピット作業を行うマシンが出始める。19周目に6番手アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がピットイン、佐藤はこれに反応するような形で21周目にピットに入り、ロッシの前をキープすることに成功した。
するとその直後、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がスピン。これでイエローコーションが出れば佐藤に有利な展開だったが、ブルデーもすぐに走行を再開したため、コーションは出なかった。上位陣の中では、ピットアウト時にステイアウト組に詰まったハンター-レイを、パワーがピットで逆転することに成功した。
しかしパワーは蹴り出しが悪く、ハンター-レイと佐藤にもオーバーテイクを許してしまう。その直後、29周目にハンター-レイが3コーナーでクラッシュ。一方ロッシはストレートでパワーと接触したことでフロントウイングを落としてしまった。当てられたパワーにも右リヤのサスペンションにダメージがあり、上位陣にトラブルが相次ぐことになった。
これでこのレース最初のコーション。ステイアウトをしていたマシンもピットに入り、ニューガーデンがリーダーに。佐藤はこれで3番手に浮上することになった。パワーは右リヤのサスペンションの修復に時間を要し、周回遅れとなってしまった。
レースは34周目に再開。しかしトップのニューガーデンは最終コーナーでタイヤカスに乗ってしまい、アウト側のウオールに接触。これでリスタート直前に大きく挙動を乱し失速してしまった。このニューガーデンが佐藤を蓋するような形となってしまい佐藤の加速が鈍ると、ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)とシモン・パジェノー(ペンスキー)に先行を許し、4番手に後退してしまう。
一方、後方では1コーナーで多重クラッシュが起き、2回目のコーションが出された。これにロッシやハンター-レイ、パワーも巻き込まれ、踏んだり蹴ったり。ニューガーデンもピットに入り、16番手に落ちてしまった。
2度目のリスタートは39周目。佐藤は背後からマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)に迫られるも、なんとかこれを抑えた。しかしアンドレッティの方が佐藤よりペースが良く、ストレートでオーバーテイクされてしまう。するとその直後、レネ・ビンダー(フンコス・レーシング)がスピンしコース上で立ち往生してしまったことで、3度目のコーションが出された。
45周目に3度目のリスタート。ここでもディクソンが完璧なリスタートで抜け出し、トップをキープした。2番手のウィケンスはジリジリとディクソンから離され、50周を超える頃にはその差が3秒ほどになった。
アンドレッティに詰まっていた佐藤は、53周目にラストピット。残り32周、フィニッシュまで走りきれるギリギリのタイミングでのピットインとなった。以後、続々とピットインするマシンが出てくる。トップのディクソンは、55周を終えた段階でピットへ入り実質トップをキープした。
このピット作業で順位を上げたのは、パジェノー。ピットアウト直後の1コーナーではウィケンスに軽く当てられたものの、なんとかこらえ2番手に浮上した。佐藤はポジションアップすることはできず、5番手をキープした。
しかし佐藤は、67周目に皮肉にもニューガーデンと同じような形で最終コーナー外側のウォールにヒット。足回りにダメージがあったようで、そのままエスケープゾーンからコース外に出てマシンを止め、リタイアとなってしまった。
ピットアウト直後から、周回遅れのハンター-レイに前を塞がれていたディクソンは、徐々にパジェノーに追いつかれてしまう。しかしハンター-レイがピットインを行うと、ディクソンは待ちかねたかのようにペースアップ。再びパジェノーを突き放した。
結局、残り10周を危なげなく走りきり、ディクソンが今季3勝目。チャンピオン争いのライバルであるニューガーデンが9位、ロッシが8位と後方に沈んだこともあり、ディクソンは大きくリードを広げることとなった。
2位はパジェノー。終盤はタイヤを使い切ったのかマシンがふらつく場面もあったが、なんとかウィケンスを抑え切った。
4位はジェームス・ヒンチクリフ。4番手を走行していたアンドレッティが燃料計算のミスでピットインし後退したことで、シュミット・ピーターソンのカナダ人コンビは、地元レースでトップ4に入ってみせた。
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