GMのシボレー・ブランドは2023年1月17日、ニューヨークでコルベット誕生70周年の今年、パワフルな6.2Lの LT2スモールブロックV型8気筒エンジンと電動モーターを組み合わせた史上初の電動AWDモデル「コルベット E-Ray」を2024年型モデルとして発表した。
GMのマーク・ロイス社長は、「1953年に熱狂的な反響を呼んだシボレー コルベットのコンセプトは、その後70年にわたるパッション、パフォーマンス、そしてアメリカらしい創造力を牽引してきました。今回のコルベット初となる電動AWDの『E-Ray』は、さらに一歩進んで、コルベットが何を提供できるか、その可能性を広げます」と述べている。
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新型「E-Ray」は、ルーフを取り外せるクーペとハードトップコンバーチブルの2モデルをラインアップし、どこにでも、どんな季節でも安心して目的地に到着できるコルベットを目指して開発された。AWDならではの力強い直進性、全天候型の信頼性、グランドツーリングとしての高い性能バランスを実現し、電動化によってドライビングプレジャーを一段と高めている。
また「E-Ray」は、V型8気筒の自然吸気エンジンのパワーと電動化されたAWDによる鋭敏なレスポンスを実現したハイブリッド・パワーシステムを組み合わせた唯一のスポーツカーであり、他に類を見ない存在だ。
コーナーの立ち上がりでの力強い加速を実現し、スムーズな追い越しが可能であることはもちろん、発進時にはドライバーの判断で前輪駆動の電気モーターのみで走ることも可能だ。また標準搭載のアクティブ・フューエル・マネジメント・システムにより、さまざまな運転状況で電気モーターを活用して、V8エンジンは気筒休止による4気筒での走行距離をできるだけ継続する制御になっている。
電動アシストは、ドライバーの選択により「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」、「ウェザー」、「マイモード」、「Zモード」の6つのモードに応じ最適に調整される。また、バッテリーの充電状況を最大限に高める「Charge+」機能を選ぶことも可能だ。
シボレーのグローバル・バイスプレジデントのスコット・ベルは、「コルベットは1953年以来、シボレーの栄光の象徴です。『E-Ray』は過去に例のない信頼とラグジュアリーなパフォーマンス、洗練性とスタイルが融合したモデルで、より多くの方々にコルベットを体験していただく新たなきっかけを提供します」と語っている。
「E-Ray」は、0-100km/hを2.5秒、1/4マイル(0-400m)を10.5秒で駆け抜ける、史上最速のコルベットだ。
コルベットのチーフエンジニアであるタッジ・ジェクターは、「コルベットは舗装されていない道やサーキットでも、爽快なドライビングエクスペリエンスを実現しなければなりませんが、『E-Ray』はそれを可能にしています。電動化技術は、あらゆる状況下でのコントロール感を高め、想像以上の安定した走りを可能にします」と語る。
低速トルクからの素早い加速力は、コルベットのドライビングの重要な要素であり、「E-Ray」にもそれは十分備わっている。6.2LのLT2スモールブロックV型8気筒エンジンで発生した502psと637Nmのトルクをリヤアクスルに伝達し、さらに、シート間のフロアトンネルに設置された容量1.9kWhのバッテリーパックを介して、前輪モーターで162psと170Nmのトルクを発生させる。「E-Ray」は、電気モーターとスモールブロックV8エンジンの両方を合わせたシステム最高出力664psを発生する。
「E-Ray」のインテリジェント電動AWDシステムは、常に路面状況を検知し、トラクションの状態やドライバーのニーズに合わせてシームレスに反応する。トラクションの低い路面や急発進の際には、前輪に駆動力を供給し、車両の安定性を高める。
「E-Ray」のバッテリーシステムには、プラグイン充電ではなく、通常走行時だけでなく、惰性走行や制動時の回生エネルギーによって充電されるシステムとなっている。
街乗り用の電気駆動モードであるステルスモードでの最高速度は45mph(約72km/h)。またV8エンジンのストップ/スタート機能をサポートするため新型の軽量なリチウムイオン12Vバッテリーを専用に搭載。
ブレーキはブレンボ社製カーボンセラミックブレーキシステムを標準装備している。
サスペンションは3種類のモードが選択できるマグネティックライドコントロール4.0を標準装備。タイヤとホイールは、20インチと21インチのスタッガード・ホイールにミシュラン・パイロットスポーツ・オールシーズンタイヤを装着。ミシュラン・パイロットスポーツ4S サマータイヤは、オプションのパフォーマンス・パッケージで選択可能となっている。
エクステリアは、現行「コルベット」より3.6(9cm)インチワイドなボディスタイリングだ。一目見て「Z06」と共通とわかる力強いロー&ワイドボディのプロポーションで、大径ホイールが高トルクの伝達を表現している。
またコルベット E-Rayのサウンドは、圧倒的な存在感を具現化する臨場感溢れるサウンドで、電動フロントモーターとLT2エンジンが奏でる爽快な音響となっている。
運転支援システムは、レーンキープアシスト(レーンディパーチャーウォーニング付き)、フォワードコリジョンアラート、オートマチックエマージェンシーブレーキングなどのドライバーアシストテクノロジーを強化(2024年型コルベット全モデルに共通)している。
2024年型「コルベット E-Ray」は2023年に発売され、1LZクーペが10万4295ドル(希望小売価格)、1LZコンバーチブルモデルが11万1295ドル(希望小売価格)。なお日本への導入時期は未定となっている。
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みんなのコメント
とても魅力だ。 買えないけど・・
でも日本で1500万位なら・・かなり無理すれば手が届く。
維持できないけど。
結局無理だなぁ。