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1994年のF1日本人ドライバー。片山右京、野田英樹の記憶【連載第14回:熱田護のF1勝手に片思い】

掲載 更新 4
1994年のF1日本人ドライバー。片山右京、野田英樹の記憶【連載第14回:熱田護のF1勝手に片思い】

1994年、日本人のフル参戦ドライバーは片山右京選手のみとなりました。
日本グランプリ、鈴鹿のピットレーンで行われたチームフォト撮影の場面。
中央の背の高い人が、ティレル創始者のケン・ティレルさん。右手にハーベイ・ポスルスウエイトさん。
その右後ろがヤマハの方々。

白いマシンはティレル022。
このマシンが速かったんです!
結局ティレルで表彰台を飾った最後のマシンになりました。

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そのドライバーは右京さんではなく、チームメイトのマーク・ブランデル選手がスペインGPで3位入賞。
右京さんも、F1ドライバーとして一番成績が良かったのがこの年で、5位が2回、6位と7位が1回ずつ。
残り12戦がすべててリタイヤ…。
噛み合っていれば、何度も表彰台のチャンスはありました。

この真っ白なクルマに乗った右京選手に夢託しましたね。
マイルドセブン、カルビー、クラブアングル、などみんな日本スポンサーです。
この写真は、イモラサーキットのアクアミネラーレをゆく右京選手。

前年のティレルの成績はノーポイント、13チーム中12位。
でも、うまくマシンができれば、一躍表彰台も狙えるチームにもなれるという時代。
日本人ドライバーが乗り、日本製のエンジンが載った車体。
ワクワクさせてもらいました!

走行後、ヤマハのエンジニアと話す右京さん。
右は木村さん、左は青木さん。

ガレージ裏でハーベイさんと話す右京選手とブランデル選手。
ハーベイさんは、1999年にホンダのフル参戦を企画したときのテクニカルディレクターを努めた方です。
とても気さくで日本からの雑誌のインタビューなどでも丁寧に答えていたのが印象に残っています。

マイルドセブンのコンファレンスだったのか…???
一番右は、現在レッドブルホンダのエースドライバー、マックス・フェルスタッペン選手のお父さん
のヨス・フェルスタッペン選手。
多分、息子さんの方が才能ある感じですね!

右京さんが笑いのネタを提供する係でした!

後半の3戦にラルースからデビューした、野田英樹選手。

ヨーロッパGPの予選24位からレースはリタイア。
日本GPの予選23位から、レースはリタイア。
オーストラリアGPの予選23位からレースはリタイア。

チームの資金難も大きくなっていてチーム力も低下していて、好成績は残せず。
野田選手は次の年もF1のシート獲得に努力したものの実らず、この3戦のみの参戦となりました。
しかし、現在は娘さんの野田樹潤選手がF1を目指してデンマークF4選手権に参戦しています!
こちらは注目です!

このラルースというチームでデビューした日本人ドライバーは、
鈴木亜久里選手、片山右京選手、鈴木利男選手、野田英樹選手になります。
ずっと資金難に苦しんでいた印象で、この1994年を持ってチームが消滅してしまいました。

この年は、他にも鈴木亜久里選手がジョーダンからパシフィックGPに参戦、
井上隆智穂選手がシムテックから日本GPにスポット参戦をしていました。

次回も1994年シーズンです。

〈文&写真=熱田 護〉
●F1とともに世界を転戦するフォトグラファー。そのファインダーは極限の世界で巻き起こるドラマを捉え続ける。本誌driverでも「F1 FOCUS」を連載。写真集「500GP」も発売中

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みんなのコメント

4件
  • 右京は94年はベネトンと契約寸前だったようなこと言ってたね
    ティレルとの契約上サインしなかったみたいだけど、もしゴリ押しでサインしてベネトン乗ってたら…あの時のベネトンなら表彰台数回は登れてたよな…
  • ホッケンハイムの右京は惜しかったね、スロットル系のトラブルが無ければポディウムに登ってた
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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