舗装路でのロードノイズを低減する工夫
2月14日から3日間、大阪市のインテックス大阪で開催した西日本最大級のカー&カスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ2020」では、兵庫県に本社を置く「TOYO TIRES(トーヨータイヤ)」がブース出展をした。
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ブース展示のキャッチは「まだ、走ったことのない道へ。」というTOYO TIRESが掲げるフレーズに沿ったもので、オフロード、サーキット、ストリートと3つのステージでの「未知の走り」を模したものになっていた。
展示車を紹介するとまずでレジャーシーンをイメージさせる三菱自動車のエクリプスクロス。続いてクロードコースでのスポーツ走行でD1グランプリにも参戦するトヨタGRスープラ、そしてオフロードのジープ・ グラディエーターである。
さて、かんじんのタイヤ展示だが、これは最近の新型スズキ・ジムニーの登場やSUVブームに後押しされて注目度が急上昇しているオープンカントリーR/Tが主役。オープンカントリーR/Tとは、オフロード性能とオンロード性能の両方で満足いく性能を狙った新しいカテゴリーだ。最近は他社も同様のタイヤを発売しているが、このカテゴリーを作り出したのはTOYO TIRESである。
オープンカントリーR/Tの構造をシンプルに紹介すると、トレッド面のうちセンター部分をオンロード志向が強いオールテーレン(A/T)タイヤのパターンを取り入れ、両サイドにマッドテーレン(M/T)タイヤのパターンとしている。
オープンカントリーR/Tは、舗装路走行でロードノイズを低減するいくつかの工夫が凝らされている。その特性のひとつにM/Tと比べて縦形状のブロックを採用していることがあげられる。舗装路では、タイヤ中央あたりが路面と接触するので、縦長形状にすると横形状よりタイヤが路面を叩くピッチが長くなることでロードノイズ低減につながっているというこのだ。
また、オープンカントリーR/Tは一般道のスピーレンジより高速道路巡航のほうがノイズが気にならないので、一般的にロングドライブの頻度が高いSUVとの相性がいいタイヤである。そしてタイヤの溝が埋まるような悪路、雪道といったシーンでは、トレッド両サイドのM/Tタイプのパターンが使えるので走破性が高まるという具合だ。
このような特徴を持つオープンカントリーR/Tで重要なことが、タイヤを正しく接地させることがある。つまり、舗装路ではタイヤの中央、オフロードで両サイドが接地するように、足まわりのアライメントをしっかり調整しないと、オープンカントリーR/Tがもつ本来の性能を発揮できないわけだ。
また、タイヤサイドのロゴをホワイトレター化したモデルを今年の2月からオープンカントリーR/Tに順次追加していて、現在は185/85R16 105/103N LT(ハイエース向け)と235/70R16(SUV車向け)をラインアップ。近々トヨタRAV4用のサイズにも設定を拡大するという。
ハイエースなどビジネスバン向けタイヤであるTOYO H20のホワイトレター版も展示されていたが、こちらは参考出品。発売は未定と言うが、ハイエースオーナーで「これは欲しい!」と思う人は多いはずだ。
アクティブなSUVだからこそ、日常からレジャーシーンまで使えるタイヤ選びは、性能と遊び心の両立が重要となるだろう。
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