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【試乗】オープンのハイブリッドでも1.5トン切り! 軽量ハイパワーなマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーが示す至高の走り

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【試乗】オープンのハイブリッドでも1.5トン切り! 軽量ハイパワーなマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーが示す至高の走り

 この記事をまとめると

■マクラーレンのスーパーシリーズの最新作「アルトゥーラ・スパイダー」に試乗

新世代ハイブリッド・ハイパーカーは11秒でオープンモデルにトランスフォームする! マクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーが登場

■2025年モデルのアルトゥーラはシステム最高出力700馬力を誇る

■これぞ軽量スーパースポーツといった走りを飽きることなく満喫することができる

 アルトゥーラに新たに加わったスパイダーに試乗

 マクラーレンのスーパーシリーズのなかで、現在もっともポピュラーなモデルといえるのが、先日に大幅なアップデートを受け、さらにそのパフォーマンスを高めた「アルトゥーラ」だ。今回ドライブしたのは、そのアルトゥーラのラインアップに新たに設定されることになったオープン仕様のスパイダー。

 実際に見るアルトゥーラ・スパイダーのエクステリアデザインは、マクラーレンのトレードマークでもあるハンマーヘッドノーズやフロントフェンダーに一体化されたルーバー、さらにはヘッドライトとともに上下二段のデザインを構成するエアインテークなど、上級モデルの「750S」シリーズとも共通するイメージをもつもの。

 そのダイナミックでかつ流麗な造形は、まずはそれだけでスーパーカーのファンからの熱い視線を集める、そしてまた卓越したエアロダイナミクスを実現するものと評しても、それは疑う余地のないところだろう。

 50km/h以下の速度であれば、わずか11秒で開閉が可能なフルオートマチックのトップは、軽量CFRP製の1枚パネルで成型されたRHT(リトラクタブルハードトップ)、さらにカスタマーの好みによってはエレクトロクロミックガラスパネルを選択することも可能であるという。

 参考までにこのスパイダーの乾燥重量はCFRP製トップを装備した場合で1457kg。クーペ比で62kgプラスという数字に抑えられていることを最初に紹介しておく。

 アルトゥーラ・スパイダーに採用された基本構造体は、CFRP製のモノコックタブ。マクラーレン自身がMCLA(マクラーレン・カーボン・ライトウエイト・アーキテクチャー)と呼ぶそれは、もちろんきわめて軽量なもので、フロントにダブルウイッシュボーン、リヤにマルチリンクというデザインのサスペンションとともに、驚くほどの剛性感を伝えてくれる。

 それがスーパーカーとしては驚くほどに快適なライド感とともに、これぞまさにマクラーレンの作と感動させられるマン・マシンの一体感を生み出してくれる直接の理由となっているのだ。

 ライトウエイトスポーツカーを満喫できるアルトゥーラ・スパイダー

 エレクトロ・ハイドロリック・パワーアシストの制御を受けるステアリングの動きも正確で、かつ常に高い信頼感が得られる手応えを保つ。カーボンセラミックブレーキは、ゴー・ストップが続く市街地では、ややそのフィーリングに慣れるまで時間を必要としたが、ワインディングや高速道路では圧倒的な制動力に何回も感動する場面を体験することになった。

 アルミニウム製サブフレーム上に搭載されるパワーユニットは、120度のバンク角が設定される3リッターのV型6気筒ツインターボ。最高出力はこの最新のMY25(2025年モデル)では、前作からさらに20馬力向上して605馬力を発揮。レブリミットが8500rpmという高回転型のこのエンジンもまた、その重量は750Sの4リッター版V型8気筒と比較して、50kgも軽量であるという。マクラーレンがアルトゥーラのパワーユニットにV型6気筒エンジンを採用し、それに組み合わせる8速SSG(DCT)のベルハウジング内にこちらもコンパクトな設計のエレクトリックモーターを内蔵することで、システム全体で700馬力を得た技術的な選択はおおいに評価できる。

 RHTをオープンにして楽しむアルトゥーラ・スパイダーの走りは、このパワーユニットからの官能的なサウンドによる演出もあり、じつに魅力的なものだった。

 インパネの上部にレイアウトされるロータリータイプのスイッチで、パワートレインは「E」、「コンフォート」、「スポーツ」、「トラック」の4モードを、またシャシーは「コンフォート」、「スポーツ」、「トラック」の3モードを各々独立してチョイスすることができるアルトゥーラ・スパイダー。

 エレクトリックモーターのみでの走行を行うEモードでは、実効容量が7.4kWhというバッテリー・パックとの組み合わせで、最大33kmの走行を可能にする一方、スポーツやトラックといったモードでは、高速域まで面白いように一気に吹き上がるパワーユニット特性を楽しみながら、これぞ軽量スーパースポーツといった走りを、飽きることなく満喫することもできるのだ。

 その外観から想像していたエアロダイナミクスの優秀さも期待を裏切るものではなかった。アルトゥーラ・スパイダーは、0-100km/h加速を3秒フラットでこなし、最高速では330km/hを誇るモデル。100km/h程度の速度ならば、オープン時にもキャビンへの風の巻き込みは軽微なもので、パッセンジャーとの会話も十分に成立する。

 スパイダーが追加されたことで、そしてMY25でのアップデートによってさらに魅力的な存在となったマクラーレン・アルトゥーラ。それはいま、このクラスでもっとも注目されるスーパースポーツの一台といえるのかもしれない。

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