マクラーレン・オートモーティブは、究極のロードカー「スピードテール」の画像とスペックを公開した。生産台数は106台で、既に予約販売は完了しているという…!
往年の名車「マクラーレンF1」をインスパイアした3シーター
マクラーレン・オートモーティブは、ロンドンで行われたプライベートなプレビューイベントで、スピードテールのデザインモデルを予約済みのカスタマーに公開した。
マクラーレンのロードカー史上もっともドラッグを低減させたという、いかにも空力の良さそうなボディはカーボンファイバー製で、シームレスな美しさを誇っている。全長は5137mmと、マクラーレンP1より0.5m長いが、車幅は狭い。
上から見るとティアドロップ形状となっており、コクピットは中央にドライバーズシートを配し、左右にパッセンジャーシートを備えた3人乗り。これは往年の名車、マクラーレンF1をインスパイアしたレイアウトだ。
マクラーレンのアイデンティティともいえるディヘドラルドアは電動開閉式で軽量シングルガラスを装着している。
フルカーボンファイバー製のボディ、アルミニウム製のアクティブサスペンション、カーボンセラミック製のブレーキなど、徹底した軽量化が施され、乾燥重量は1430kgにおさえられている。
パワーユニットの詳細は発表されていないが、画期的なガソリンエンジンとエレクトリックモーターによるハイブリッドで、合計出力は1050ps!を発生する。0-300km/h(0-186mph)の加速タイムは12.8秒、最高速度はマクラーレン市販車史上最速の403km/h(250mph)に達する。
このパフォーマンスを達成するために、「ヴェロシティモード」ではパワートレインとアクティブ・エアロダイナミクスを最適化し、車高を35mm低下して1120mmにおさえる。
またフロントホイールのカーボンファイバー製スタティックエアロカバー、ミラーの代わりとなる格納式デジタル・リアビューカメラ、および特許技術のアクティブ・リアエルロン(補助翼)などの効果も大きい。
インテリアもハイパーGTにふさわしいもので、ワンタッチでウインドスクリーン上部を暗くすることができサンバイザーを不要にするエレクトロクロミックガラスを採用したり、チタニウムを蒸着したカーボンファイバーの新素材や、デジタルエンボス加工を施した全面アニリン仕上げの軽量レザーなど、ビスポーク・カスタマイゼーションを導入している。
先進的テクノロジーと圧倒的なパフォーマンスを融合させた、マクラーレン・スピードテール。気になる価格は、税別で175万ポンド(約2億5000万円)。生産台数は、わずか106台。しかも、既に予約販売は完了している。
つまり、もし貴方がスピードテールを買うだけのお金を持っているとしても、もう新車で買うことはできないわけだ。最初の納車は、2020年初頭が予定されている。果たして、このスピードテールを日本で見る機会は、あるのだろうか…?
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