車種別・最新情報 [2023.09.27 UP]
深掘り! 新世代ランドクルーザー・コンセプト&プロフィール
グーマガ 今週のダイジェスト【8/26~9/1】クラウンスポーツ 発売の日は近い!?
世界に冠たるリアル・オフローダーが登場!
噂されていた300系ランドクルーザーの弟分モデルがワールドプレミア。サイズ的には少し大きくなったが、一目で「ランクル」と分かる原点回帰したフォルムが魅力。国内で発売されるのは来年になるが、待つだけの価値は大いにありそうだ。
●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之
ワールドプレミアで発表された2台のランドクルーザー250。こちらの仕様はヘッドライトが角形仕様。タフなイメージだ。
こちらの250系はヘッドライトが丸目仕様。現時点では国内向けのグレード展開は不明だが、正式発売時にカジュアルな魅力を高めた仕様に採用される可能性も。
新世代 TOYOTA ランドクルーザーいざ発進!
プラド改め「250」に
シリーズネームを変更
車名としての「プラド」は消滅したが、発表されたランドクルーザー250(250系)がプラドの後継に位置するのは間違いなく、すでに発売済みの300系との位置付けや関係は継承されている。
ランドクルーザー300系は、悪路踏破性と車体の頑強さ、さらに悪路走行時の運転支援機能において最高を目指して開発された経緯がある。当然、オフローダーの頂点に相応な性能を備えている。さらに「働くクルマ」として様々な現場でカスタマイズされたりもするので、そういった用途への適応に設計に余裕を持たせる必要もある。ある意味で過剰に安全率を高めた設計であり、例えば大きく重い車体が経済性中心の一般用途で短所になるように、プライベートユーザーには非効率な設計であるのも否定できない。
一方、プラド(先代)は、100/200系に対して車体寸法を一回りコンパクトとすると共にシャシーも別系統のものを採用していた。レジャー用途向けに寸法直しされたランドクルーザーというポジション。搭載エンジンも100/200系よりダウンサイジングして価格も含めた経済性の向上が図られていた。
このパワートレーンのダウンサイジングと軽量化による経済性向上は、300系と250系のコンセプトの違いに繋がっている。
詳しくは別項で述べるが、ラダーフレームは300系と同系統だが細部に独自の工夫を施した250系専用設計。またパワートレーンも300系は3.3ℓディーゼルターボと3.5ℓターボ(ガソリン)で、ともにV6を採用しているが、250系の国内展開モデルは2.8ℓディーゼルターボとNA仕様の2.7ℓガソリンで、ともに直4となっている。今後250系にはパラレル式ハイブリッドも追加される予定だが、パワートレーン設定はプラドを踏襲した形になっている。
普及仕様と侮るなかれ
走破性能に妥協なし
いわばランドクルーザーの普及仕様というのが250系の位置付けなのだが、先代と比べて大きく変わったのが車体寸法。プラドから一回り大きくなり、300系と同等サイズに拡大されている。
以前のように街乗りを考慮してプラドにするという選択肢はなくなった。もっとも、取り回し性能を除けば、車体のサイズアップはキャビンスペースの拡大や車格感の向上といったメリットも多い。エントリーモデルというにはサイズが大きすぎるが、300系譲りの踏破性とキャビン実用性が与えられたことは、250系の大きな武器になるのは間違いないだろう。
ワールドプレミアに合わせて、海外展開モデルも発表。左が北米仕様車で、右が欧州仕様車。なお北米の現地法人によると、5000台限定のファーストエディションのメーカー希望小売価格は5万ドル台半ば(日本円で約780万円)とアナウンスしている。
1984年に発売されたランドクルーザー70系の最新仕様も発表。70系は2014年~2015年に国内向けに限定復刻されていたが、今回は2023年秋を目処にカタログモデルとして復活する。
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