スバルの基幹車種、レガシィアウトバックとWRX S4が来年1月で受注終了となることが明らかに。公式HPにも掲載。
新型レヴォーグの話題で持ち切りのスバルだが、その前後に改良型のインプレッサとフォレスターを投入するなど、続々と新型モデルへの切り替えを進めている。
これはスバル車が年次改良をしっかりと行うスタンスに加え、同時に将来に向けて環境性能の向上も図っているため。
残すは、クロスオーバーワゴン「レガシィアウトバック」とスポーツセダン「WRX S4」のみとなるが、この2台の受注終了のタイミングが判明した。
レガシィアウトバックとWRX S4の受注は、いずれも2021年1月24日(日)に終了となる。この情報は、すでに東京地区で新車ディーラーを展開する東京スバルの公式WEBにも掲載されている。
文/大音安弘、写真/SUBARU、SUBARU of America, Inc.
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WRX S4、アウトバックに搭載のエンジンも歴史に幕
現行型レガシィアウトバックの販売終了をもって国内では2.5Lエンジン「FB25」搭載車の販売が終了する(出典:東京スバル)
レガシィアウトバックは、現行ラインナップ最後の2.5Lの自然吸気エンジン搭載車であり、現行型の販売終了を持って国内では2.5Lエンジン「FB25」搭載車の販売が終了することになる。
上級車らしい大排気量の自然吸気エンジンによるしっとりとした走りが失われるのは、残念。
現行型のパワートレインは全車共通で、スポーティな「B-SPORT」、充実装備の「LIMTED」、タフさを強調した「X-BREAK」の3タイプを設定している。
一方、WRX S4は、すでにグレード整理が行われ、人気の「STIスポーツ」に一本化されている。現行型モデル最強となる300psを発揮する2.0L水平対向4気筒ターボエンジン「FA20型」も最後となる。
いずれも特徴的なエンジンを搭載するだけに、このラストチャンスを良き検討の機会とする人もいることだろう。そこでスバル販売店に現状を問い合わせてみた。
レガシィアウトバックとWRX S4の受注受付は、2021年1月24日まで。それまではグレード等好みの仕様を注文できるという。(出典:東京スバル)
都内のスバル販売店によれば、受注終了が公表されたばかりということもあり、現時点では、レガシィアウトバックとWRX S4ともに、グレード及びカラー、オプションを含め、受注終了となる2021年1月24日まで好みの仕様を注文できるという。
その後は、各店に在庫があれば、それを販売していくことになる。もちろん、多くの注文が殺到すれば、オーダーストップが早まる可能性は否定できないが、今からディーラーにコンタクトとしておけば、じっくりと検討する時間はあるはずだ。
次期アウトバックは日本独自ボディに! WRX S4も新型は「ある」
現行型が終わるとなれば、当然、新型の存在も気になってくる。スバル広報部に問い合わせてみると、やはり、「現時点で発表できる情報はない」とのこと。
ただ、WRXシリーズについては、開発を進めていることを公表しているため、新型の登場を楽しみにお待ちいただきたいと付け加えてくれた。
しかし、多くのスバルファンの期待に応えるべく、さらに独自調査を進めた結果、販売のタイミングに関する情報をキャッチすることができた。
国内向けの新型は、米国で先行発売されている新型レガシィアウトバックをベースに、日本市場に合わせた改良を施して販売される見込みだ
まず、レガシィアウトバックは次期型が存在する。しかも、すでに新型へとチェンジした米国仕様の単なる右ハンドル仕様ではなく、日本市場に合わせた改良が施されるようなのだ。
詳細は不明だが、どうやらボディに独自の仕様が施されるらしい。この点は期待が膨らむところだ。
WRXについては、現行型同様のグレード等の詳細は不明。両車とも2021年後半発売となる見込みである
WRXについては、現行型同様、CVT仕様に加え、MTのSTIが存在するようだが、詳細は不明。
ただ、いずれも2021年後半の発売となる見込みだ。これまでの情報よりも遅くなるが、コロナ下に置ける開発状況を鑑みると、当初の予定より延期された可能性は充分に考えられる。
ただ、続々と投入される新型車も、当然、今後に年次改良が行われることになる。スバルの開発体制を考慮すると、標準車となるWRXとWRX STIの投入タイミングが異なる可能性が高い。
来年最初に出るスバルの新車は新型BRZ
スバルの新車トップバッターとして発売されるのは、新型BRZのようだ(出展:Subaru of America, Inc.よりスクリーンショット)
2021年に発売されるスバルのトップバッターは、どうやらBRZのよう。そのタイミングは、来春あたりとなるようだ。すでに2020年11月18日に、米国での世界初公開が予告されているだけに、来年の早いタイミングというのは現実的だ。
すでに『ベストカーWeb』でもお伝えしているが、BRZは新世代プラットフォーム「SGP」ではなく、現行型のものをアップデートされるようだ。
BRZと姉妹車トヨタ86は、スバルの他のラインアップと異なる専用工場で生産が行われているため、FRのために改良した現行プラットフォームに最新の技術を組み込んだ新型とすることも現実的な選択といえる。
誤解してはいけないのは、キャリーオーバーが決してネガティブなことではないことだ。現行型と共有可能なパーツを増やすことで、スバルがトヨタと取り組むFRスポーツカー文化を守ることにもつながるからだ。
2世代でパーツの共有化できるパーツがあれば、現行型のより長く安定した部品供給が可能となる。事実、初代ユーノスロードスターの部品の多くが現在も入手可能なのは、2代目となるNBなどとの共有パーツの存在が大きい。
再び世界ではコロナウイルス感染拡大のニュースが報じられる今、日本にも、今後どのような影響があるかは計り知れない。
ただレガシィ アウトバックとWRX シリーズの後続車が存在するのは確実で期待して良い。また続報が入り次第、お届けしたい。
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アウトバックもS4も現行よりは大きくならないようにしてほしいな。