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ビモータ KB4【1000ccなのに250cc並みに軽くコンパクトにできるのがビモータのオリジナリティ】

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ビモータ KB4【1000ccなのに250cc並みに軽くコンパクトにできるのがビモータのオリジナリティ】

東京モーターサイクルショーのカワサキブースにGO! 

ビモータ「KB4」本日よりオンラインで購入権申込受付開始! 437万8000円で3月上旬発売

2019年にEICMAで発表されたカワサキとビモータのタッグには本当に驚かされた。正直、カワサキエンジン以外のビモータが今後登場しないことは残念だが、夢が広がったのも事実。その際のEICMAでは、ニンジャH2のスーパーチャージドエンジンを搭載したハブセンターステアリングのテージH2を発表し、その時から噂されていたニンジャ1000SXのエンジンを搭載したKB4もようやく完成。日本にも少しずつ導入が始まろうとしている。

●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:ビモータ、編集部 ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

新時代のカフェレーサー。現代のニーズにフィットする気品とポテンシャル

本当に1000ccなんだろうか? 写真からは想像がつかなかったけれど、目の前のBIMOTA(ビモータ)KB4は、とにかく短くコンパクトだ。そしてディテールは信じられないほど作り込まれている。ドライカーボンパーツやアルミ削り出しパーツが集結し、まるで工芸品のような美しさを放っている。大阪&東京モーターサイクルショーで釘付けになった方も多いだろう。

現代の最高の技術と発想でつくられたライトウエイトカフェレーサーは、今の時代にとてもマッチしていると思う。

―― KB4(およびKB4 RC)のコンセプトは「Vintage Inspired(ヴィンテージ・インスパイアード)」。1970年代の象徴的なビモータのクラシックなスタイルと、ビモータが考える現代的なバイクを高い次元で融合させている。特徴的なのがサイドビューで、テールカウルに収めたラジエターに空気を導くためのダクトを装備

ラジエターはシート下、スイングアームはアルミ削り出し

穴が開くほど見つめていると、スイングアームの裏側に目がいく。スイングアームはアルミ削り出しで、信じられないほど丁寧に削り込まれている。ドライカーボンの外装パーツはどれも一つひとつが大きく、シートカウルは一体いくらするんだろうと、オーナーでもないのに思わず転倒時の部品代が心配になってしまう……。

そのカーボンモノコックシートの下にはラジエターを配置。本来エンジンの前にマウントされているラジエターがこの位置にあるため、KB4は前輪とエンジンのクリアランスが極端に少ない。これがホイールベースを短くできている最大の理由だ。各部にカワサキの純正部品も使用されているが、そんなパーツたちもまるで違和感なくなじみ、イタリアンな雰囲気に溶け込んでいる。

―― ハイプレッシャー・クーリング・システムと呼ぶラジエターの配置方法を採用。車体サイドのエアダクトから、テールカウル内に備えたラジエターに空気を送り、電動ファンで吸い出す冷却システム。ラジエターをエンジン前から移設したことで、ホイールベースを大幅に短縮。走りの醍醐味を追求している。

―― こちらはビモータ公式YouTubeのKB4のPVからのキャプチャー画面。フレームは、スチールパイプで構成されたコンパクトな設計。パーツリストと思われる図面を見ると、エンジンを完全にフレーム剛体として使用していることがよくわかる。 [写真タップで拡大]

―― ヘッド周辺のフロントフレームとクランクケース後方にスイングアームピボットとなるプレートを連結。スイングアームピボットとステップホルダーを兼用。こういったパーツはすべてアルミ削り出し。

ビモータは上手い、ただただ関心するしかない

ビモータは、KB4から一部のカワサキディーラー+これまでのモトコルセで販売していくという発表があった。価格は437万8000円、販売方法は抽選となる。1回の入荷台数は限られるため、入荷タイミングと台数に合わせて随時購買権を抽選していく。すでに第5期の抽選は終わっており(2022年3月22日現在)、何名かの当選者も決定。この春から随時入荷してくるという。

―― リヤサスペンションユニットはスイングアーム内で完結。これがフレーム設計の自由度を高める。そしてスイングアームはアルミ削り出し。猛烈に大きなアルミの塊から部材の多くを削り出して軽量に仕上げる。 [写真タップで拡大]

―― 世界の一流パーツがオーソドックスに見えてしまうのがビモータの特徴。前後サスペンションはオーリンズ製。ブレーキはブレンボ製だ。

ニンジャ1000SXより「43kg」軽く、ZX-25Rより「10kg」重い

実車だけでなくスペックを見るほどに1000ccとは思えない、信じられない数値に驚かされる。いちばんインパクトがあるのは重量で、同エンジンを搭載するニンジャ1000SXよりもなんと『43kg!』も軽い。これはZX-25Rよりも10kg重たいだけとも言える数値だ。

そしてホイールベースは、ニンジャ1000SXの1440mmに対し1390mm。ちなみにニンジャZX-25Rは1380mm。このことから1000ccのバイクよりも250ccに近いサイズ感であることがわかる。

マフラーはニンジャ1000SXベースのスタンダードだから、ホイールとマフラーをリプレイスしたらかなり軽くできるだろう。そうすると『250ccよりも軽い1000ccスポーツになる︎ 』かもしれない。

こんな乗り味が想像できないバイクを生み出すのがイタリアのビモータなのだ。
『カワサキ×ビモータ』のタッグが今後も楽しみでならない。

ビモータKB4の購入はビモータのウェブサイトをチェック。随時、受け付け期間が発表される。各受け付け期間終了後、申し込み数を集計、その数が当該期間の販売台数を超えた場合、抽選を実施。結果、購入権が得られなかった際は、次期の購入権申し込みへ繰り越しとなる。

―― レザーシートはきっと雨に濡れたら大変だろう。ユーティリティよりも美しさを追求するのはイタリアンの感性。ハンドルはセパハンの割にはフラットで高め。メーターはニンジャ1000SXと共通の4.3インチフルデジタルTFTカラー液晶だが、キーをオンにするとビモータのロゴが出現する模様。 [写真タップで拡大]

―― ビモータはカワサキ傘下になってから工場を一新。それでもマシン開発は、カワサキ主導でなくあくまでもビモータ主導だという。主要諸元■全長2050 全高1150 全幅774 軸距1390 シート高810±8(各mm) 車両車重194kg ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 142hp/10000rpm 11.3kg-m/8000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量19.5L ■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70 R17 R=190/50 ZR17 ●色:赤×白 ●価格:437万8000円

―― 2021年のEICMAでは、ネイキッドのRCも登場。ただしこちらはコンセプトモデル。実はカワサキサイドもEICMA直前までRCの存在を知らなかったという。これもビモータというメーカーの面白さ! [写真タップで拡大]

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みんなのコメント

1件
  • ホイールベース1390ってすごいな、600SSなみじゃん、たぶんフロント浮きまくりになると思うけどビモータ乗りはそのくらいのスキルあるよねって感じなんだろうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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