ハースF1は2023年シーズンのマシンデザインにおいて、レッドブル風のサイドポンツーンに変更する可能性を放棄していないと語っている。
今シーズンのF1はレッドブルが昨年に引き続き強さを発揮し、独走体制を確立。そんな彼らサイドポンツーンデザインは一種のトレンドのようなものとなっており、ライバルも似たようなサイドポンツーンを投入する場面が見られる。
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フェラーリもそのチームのひとつで、スペインGPでこれまでのインウォッシュ型のサイドポンツーンから、ダウンウォッシュ型に近いサイドポンツーンへと変更している。
ただ、そのフェラーリと緊密な関係を持つハースは、これまでのところインウォッシュ型のサイドポッドを維持している。彼らはこのコンセプトのサイドポンツーンから得られるアドバンテージがあると語っているが、その一方で変化が目前に迫っている可能性があることも認めた。
「ボディワークが大きな注目を集めていることは誰の目にも明らかだ」
ハースのテクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタはそう語った。
「F1は非常に魅力的だからね、それは仕方がない」
「ただボディワークを見てみると、基本的にアンダーカットのスタイルが全てのクルマで似てきている。それをキツくつけているマシンもあれば、ほどほどのモノもある。そしてサイドポンツーンの部分は幅広くあり、“見返り”が得られる部分でもある」
「この領域において、我々は他のチームとは少し異なっている。もちろん我々は今のレギュレーションの当初から検討してきており、我々にとってベストな選択をしたと考えていた」
「我々はこれを見直し続けている。今年のマシンのためにもレビューを続けているし、検討しているんだ。変えるかもしれないし、変わらないかもしれない。様子を見てみよう」
ハースのサイドポンツーンのデザイン変更は2024年シーズンに行なわれる可能性が最も高い。ただレスタはチームがデザイン変更によって前進が見込めるとなれば、今シーズン中にも変更が行なわれる可能性があると認めた。
「タイミングとしては、今季マシンをアップデートするにはますます難しい時期に入りつつある」
「だが今はまだ7月で、シーズンが終わるのは年末だ」
「そのため、我々がこれでマシンが速くなると考えたなら、ボディワーク全体を変更する時間もあると思う」
なおフェラーリがサイドポンツーンデザインを変更した際には、内部構造と側面の衝撃吸収構造の関係から、ある程度の妥協を強いられた。
ハースもサイドポンツーンのデザイン変更の際にはフェラーリ同様の制限に直面するのではないかと問うと、レスタは次のように語った。
「正直に言えば、我々は言い訳を探している訳では無いし、パフォーマンスを改善しなくてはならないだけだ」
「マシンの構造は優れているし、それには満足している。色々なところを改善する必要があるだけなんだ」
「異なるボディワークや別のフロア、ウイングなど様々なものを使い、前進することができた。言い訳は必要としていないし、ただパフォーマンスを積み上げ、より迅速に開発し、機能するモノを投入して前進する必要がある。そして、そのための余地はある」
「ただタイミングとしては、夏の(ファクトリーの)操業停止期間に近づいて来ている。つまり、(来年の)新しいマシンの開発に通常なら移行し始める時期に入ってきている。そのため、我々はふたつのプロジェクトにリソースを分けようとしてるんだ」
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みんなのコメント
ずっと速さを見せているレッドブルパーツはもちろん、メキメキとパフォーマンスを上げているアルピーヌやウイリアムズの変更点の確認など。
もしかすると、最弱アルファタウリの開発したフロントウィングですら「自分のマシンに合うかも?」とテストしたい筈。空洞試験リソースが許す限りのテストはするでしょう。