F1第21戦サウジアラビアGPのフリー走行1回目がジェッダ・コーニッシュ・サーキット(ジェッダ市街地サーキット)で行なわれた。トップタイムは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。
初開催の舞台となるジェッダ市街地サーキットは、アラビア半島の西、紅海に面したサウジアラビア第2の都市ジェッダに位置する。F1カレンダー中ではスパ・フランコルシャンに次ぐ2番目に長い全長6,175kmでコーナーは27個、DRS区間は3ヵ所と“てんこ盛り”仕様のサーキットだ。アゼルバイジャンGPやカナダGPのように、ウォールが左右に迫りミスは許されない。
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日没前の現地16時半、気温28度、路面温度35度の中、フリー走行1回目がスタート。フェラーリの2台を先頭に続々とマシンがコースに飛び出していった。
予選や決勝レースが行なわれるのは日没後であり、FP1が行なわれたコンディションとは大きく異なる部分も多いが、ここではどのドライバーとしても、そしてどのF1チームにとっても未知数の要素が満載。60分のセッションを有意義に消化すべく、多くのドライバーが序盤から精力的に周回を重ねた。
開催に向け急ピッチで工事が行なわれたこともあり、昨年のトルコGPのように舗装したてのアスファルト路面から油が浮き出すことも懸念されたが、その心配はないようだった。
各車は今回供給されているソフト(C4)、ミディアム(C3)、ハード(C2)のそれぞれを1セット目に選択し走行を続けたが、西日がサーキットを照らし始めたセッション折返しを前に、多くのドライバーが一度ピットへ戻った。1セット目の走行終盤に縁石を大きく跨ぎフロア面を打ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のメカニックは、ガレージ内でマシンチェックを入念に行なった。
全20名のドライバーうちアルピーヌ勢を除く18人が、2セット目のタイヤにソフトタイヤを選択し、コース上で走行を再開した。気温と路面温度が下がりコンディションが予選・決勝レースに近づく中、各車は予選想定ラップを開始。バルテリ・ボッタス(メルセデス)からは「このサーキットは、めちゃくちゃクールだね!」とお墨付きが出た。
2セット目の走行を早々に終え、多くのドライバーが一度ガレージにマシンを戻したが、残り数分というところで再び各車がコース上に姿を現した。走行を重ねる中で、先を譲ろうとしたエステバン・オコン(アルピーヌ)と後ろから迫ったフェルスタッペンのタイミングが合わず、ニアミスというシーンも見受けられた。今後のセッションでも、こうしたコース幅が狭いコースならではのアクシデントも起こりうるかもしれない。
大きなクラッシュもなく、サウジアラビアで初めてのF1セッションは無事終了。チェッカーフラッグが振られ、各車はグリッドでスタート練習を行なった。
セッショントップタイムをマークしたのは、ハミルトン。タイムは1分29秒786で、2番手のフェルスタッペンに0.056秒差をつけた。
フェルスタッペンを挟む形でボッタスが並び、4番手にはトップのハミルトンから0.477秒差でピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が付けた。5番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)の後ろにフェラーリ勢の2台が並んだ。
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、トップから1.313秒差の1分31秒099で15番手。このセッションでは26周を周回した。
今回のタイムシート上では、ここ2戦を制してきたハミルトンがランキング首位のフェルスタッペンの前に出た。勢いはハミルトンにあり……とも思えるが、時間帯が異なる予選や決勝レースとは大きくコンディションも異なるため、FP1の結果は参考に過ぎない。紅海に日が落ちた後にスタートするフリー走行2回目では、サウジアラビアGPでの勢力図が見えてくるかもしれない。見逃すには惜しいセッションになるだろう。
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