8月5日、オーストリアのレッドブル・リンクで開催される2021年MotoGP第10戦スティリアGPを前にプレスカンファレンスが行われ、ワイルドカード参戦するダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がレースへの意気込みとKTMのマシン開発について語った。
ペドロサは、2001年から2018年まですべてホンダのマシンでロードレース世界選手権に参戦していたライダーだ。最高峰のMotoGPクラスには2006年にステップアップし、13年間もの間、レプソル・ホンダ・チームで過ごし、31勝を含む112度の表彰台を獲得した。
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現役引退後の2019年からはKTMのテストライダーに就任して、ミカ・カリオとともにKTM RC16の開発を担当。2020年にはKTMが初優勝や表彰台を獲得して、ペドロサはマシン開発に大きく貢献した。
そんなペドロサは、8月6~8日にオーストリアのレッドブル・リンクで開催される第10戦スティリアGPに初めてワイルドカード参戦する。当然KTMのMotoGPマシンRC16でレースを戦うことも初めてだ。
テストが主な目的となるため、ペドロサが駆るRC16は、2021年型から少しアップグレードされており、いくつかのパーツをテストするため、2022年に向けた開発バージョンとなっている。
MotoGPレジェンドでもあるペドロサは「ここに来られて光栄だし、この機会を与えてくれたKTMに感謝したいよ。確かに、昔のトレーニングスタイルに戻ったような感じで、シーズン中のような身体的な準備はしていなかったが、KTMでの現在の役割の中で、もうひとつのチャレンジであり、モチベーションにもなっている」とプレスカンファレンスで語った。
「今日はちょっと不思議な気持ちで、戻ってきて、メディアの前にいる……新型コロナの状況によるすべての変化を目の当たりにして、他にもいくつか変わったことがあるね……でも、チームと一緒に週末のプランを準備するような、いくつかのことは同じだ。ライダーズミーティングでは新しいルールを学び、全体的に少しずつアップデートしていったよ」
「最初から、マシンをより良くして、当時のギャップを埋めようという大きな意志があることがわかった。だから僕たちは本当に一生懸命働いてきたし、仕事を初めてから順調に進んでいると思う。この2シーズンは、ライダーの順位がより前に出るようになり、マシンのフィーリングも良くなってきたので、僕も満足しているし、やりがいも感じているよ」
「この数年間の彼らのコミットメントを見るのは非常に興味深いものでしたが、彼らがまだもっと欲しがっているのを見るのは良いことだ」
「僕はまだ非常に良いバイクに乗ることができ、MotoGPバイクで感じる感覚を味わえるから、テストを楽しんでいる。同時に、あの(現役時代の)ようなプレッシャーにさらされていない、でも別の種類のプレッシャーがある」
「しかし、最も好きなのはバイクに乗ることだから、月に1度か2度はサーキットに戻ってバイクに乗るのはいいことだよ。でも同時に、集中しなければならないことが、僕がレースをしていた頃とは少し変わっている。以前とは異なるミーティングだが、それは良いことだ」
「今回のグランプリへの目標……それをいうのは難しいね。正直なところ、僕たちは現在のMotoGPレースについて学ぶことを主な目的としてここに来ている」
「少し変化していると感じていて、これまでのところ順調に進んできたが、今ではライダーたちはレースコンディションの中でレースから離れて再現するのが難しいいくつかの状況に直面している。彼らが不満を言うようにレースではオーバーテイクが難しいので、予選でしっかりやらなければならないと言われており、僕たちはそれを理解しようとしている」
「だから、再びひとりでテストをするときには、多少なりともそれらの問題に向き合ってみたり、レースの週末に彼らがどう考えるかを少し考えてみたりして、最新の情報を得ることができるんだ。バイクの小さなパーツをテストしているが、期待は何とも言えないよ」
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