ブガッティ・サーキットで行なわれているMotoGP第5戦フランスGP。スプリントレースで3位に入ったマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は、”守りのレース”だったと振り返った。
ビニャーレスは予選では3番手タイムを記録して、フロントロウを獲得。フリー走行でも好ペースを見せていたため、スプリントでも上位を争ってくると見られた。
■マルティン、完璧ポール・トゥ・ウィンでスプリント3勝目! 驚異11ポジションアップでマルケス2位|MotoGPフランスGP
結果的に3位をゲットしたビニャーレスだが、予想よりも複雑なレース展開に。レーススタートでポジションを落としてしまい、ビニャーレスは当初表彰台争いには絡めなかった。ただチームメイトのアレイシ・エスパルガロにジャンプスタートによるダブルロングラップペナルティが科され、さらに2番手を走っていたマルコ・ベッツェッキ(VR46)も転倒するなど、ビニャーレスにとっては幸運が重なったのだ。
ビニャーレスはスプリントは“守り”のレースだったと振り返り、終盤にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)を抑えるためにもタイヤを温存していたと語った。
「もう、完全に守りのレースだったよ。ターン9で僕はかなり攻めたブレーキングをしていたけど、マルク・マルケス(グレシーニ)にターン11で抜かれてしまった」
「自分のポジションを守らなくちゃいけなかった。リズムを得られなくて、リヤタイヤも温度が上がってしまっていたから、温存するためにエンジンマップも変えなくてはならなかったんだ」
「エネアが来ているのを見て、僕は終盤のラップに向けてセーブしていたんだ。それで速いラップを刻んで、前に留まった」
「バイクを快適に感じられていない日でも3位に入るというのは、僕らが目標にしていることなんだ」
フランスGPのスプリントではホルヘ・マルティン(プラマック)が優勝し、マルケスが2位。3位を掴んだビニャーレスは、ドゥカティ陣営のライダーが同GPで見せている強さには驚かされているとも語った。
「今日、彼らが何を朝にしてきたのかは知らないけど、ドゥカティ勢のライダー達は別のレベルにあった。驚きを隠す必要もないほどにね」
「僕はベストを尽くしたけれど、MotoGPというのは常に改善を続けていかなければならない戦いで、小さな違いが全てを変えてしまう。僕たちが彼らと同等、もしくはそれ以上になれるサーキットもあるだろうし、そうなってくれることを期待している」
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