アイアン・リンクスのミルコ・ボルトロッティは、プチ・ル・マンでのGTDプロクラス優勝を果たした後、ランボルギーニと組んで初のメジャー耐久レース優勝について「そろそろ勝っていい頃だった」と振り返った。
ボルトロッティ、ジョーダン・ペッパー、フランク・ペレラから成るこのイタリアのチームは、10月12日にジョージア州ロード・アトランタで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦の10時間レースで、リシ・コンペティツィオーネとハート・オブ・レーシングチームを破り、2023年にランボルギーニと組んで以来初のメジャー耐久レース優勝を果たした。
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以前、フェラーリと組んでいた際には、2021年にクラウドストライク・スパ24時間レースで優勝していたが、ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2へとスイッチして以降、デイトナ24時間レースや昨年のプチ・ル・マン(6位)など、ビッグ・エンデューロでは何度も敗退を喫していた。
「僕らにとっては厳しい2シーズン、厳しい2年間だった」とボルトロッティは語った。
「僕らは良いポテンシャルを見せていたと思うが、それをうまくやり遂げることができなかった。今日のような結果を得ることができなかった」
「IMSAで表彰台のトップに戻ることができて、本当に誇らしい瞬間だと思う。僕らにとって、素晴らしいチャンピオンシップだ。ここにいられるのはいつも楽しい。そろそろ、このような結果が出てもおかしくない頃だったと思う」
「今週、チーム全体、ランボルギーニが成し遂げた仕事を非常に誇りに思う。もちろんチームメイトの素晴らしい走りもね」
「2024年シーズンを締めくくるには最高の方法だ。この結果はとても嬉しいし、興奮しているし、幸せだ」
このランボルギーニ・ファクトリードライバーは、今回の結果を「大きな安堵」と表現し、デイトナとセブリング12時間レースでの勝利に続き、アメリカの耐久クラシックレースをまた制覇できたことの個人的な意義を称賛した。
「アイアン・リンクスと組んだ過去2シーズンで、これがすべての選手権で初めて勝ち取った勝利だということは秘密ではない」と彼は語った。
「だから、チームにとって間違いなく大事な日だ。IMSAだけでなく、他の選手権でも、何度か可能性はあった」
「何かがうまくいかなかったか、間違った判断をしたか、あるいは何かが思うように働かなかったりして、僕らは本来得るべき結果を得られなかった」
「その観点からすると、チームにとってこのような大きな勝利は、大きな安堵だと思う」
「また、個人的には、デイトナとセブリングで勝利した後、ここアメリカでまたもや本当に重要な勝利を収めることができて本当に嬉しい。とても大きな意味がある」
■トラフィックを絡めての決着
GTDプロのフィールドでは、19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo2が常に先頭にいたが、アイアン・リンクスはフェラーリの強豪リシ・コンペティツィオーネからのアタックを乗り越えて勝利を収めなければならなかった。
ジョーダン・ペッパーはレース後、コールドタイヤでコースに戻ってきた24号車BMW MハイブリッドV8の後ろにリシの62号車フェラーリ296 GT3をドライブするダニエル・セラが追いついたことで、このフェラーリを抜くことができたと明かした。
「この選手権は明らかにマルチクラスのレースの最高峰であり、さまざまな要素があるのが素晴らしいところだと思うとペッパーは語った。
「誰にとっても激しいアップ・アンド・ダウンがあると思う。誰もが得をする時もあれば損をする時もあると思うけど、明らかに僕らはそれをうまく利用した」
「彼らと戦うために、良い戦略を立てた。彼は僕を追い越したが、僕はそれを利用して、明らかにトラフィックの中、ポジションを戻すことができた。
「それは僕らに有利に働いた。そしてそこからはクリーン・エアが本当に重要だった」
「最後のリスタート。もちろん、いざとなったら、僕らができる最善のことは、ギャップを広げることだと分かっていた」
「明らかに、僕らの間には2台のクルマがいた。そのギャップをかなり大きく広げることができたし、最初の10~15周は彼らの方が僕らよりペースが良かったのは分かっていた」
「それが落ち着くと、僕らが彼らをコントロールできたように見えた。トラフィックの状況で運が良かっただけだった」
「彼は少し混乱したと思う。もちろん、僕はときどき少し不運だったが、ギャップは3~4秒前後でほぼ安定していたと思う。モータースポーツでは、これは充分に余裕のあるマージンだ」
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