2ペダルATの性能が進化し、走りのよさでも不満がないことは自明の理。でも、やっぱりクルマを操る楽しさは3ペダルMTなんだよなぁ~……としみじみしているそこのアナタ、そんなアナタにオススメしたい3ペダルMTは、このクルマだ!!
※本稿は2023年3月のものです
文/ベストカー編集部、斎藤聡、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、スズキ
初出:『ベストカー』2023年4月26日号
MTあるのは26台だけ!! スポーツカー以外で選ぶべきMTモデル6選
■MTは乗って楽しいのが1番!!
3ペダルMTが設定される日本車。意外とたくさんあると見るか、もうこれだけしかないのかと見るか?
せっかくMTを選ぶなら乗って楽しい3ペダルMTを選びたい、と思いませんか。乗って楽しいMTを探してみようというのがこの企画の趣旨。
そんなことを言うけれどMTならどれでも一緒じゃないの? と思われるかもしれませんが、これがけっこう違いがあるんです。
もちろん、皆マニアってわけじゃないので、楽に運転できればいい、できれば運転しなくても走ってくれるとなおよい、と思う人もいるでしょう。
メーカーはそんなさまざまな人のニーズに応えられるようにクルマを進化させてきたわけです。トランスミッションにフォーカスすれば、ATの電子制御化や多段化などもその現われと言っていいでしょう。
その一方で、クルマは“ひと手間多い”ほうが楽しいというのも事実。MTを操ることの面白さはまさにそれ。これは、もしかしたら道具を使う人間の習性なのではないでしょうか。習熟することでより巧みに道具を使いこなせるようになった、という満足感とか達成感が道具を使うという行為のなかにあるわけです。
■MTも進化しているぞ!!
ATが進化してきたのと同様、MTも進化している。MT操作のハードルは昔よりも格段に低くなっているのだ
もちろんMTだって進化していないわけではありません。
大昔の話ですがシフトチェンジを容易にするためにすべてのギヤにシンクロリングを付けたり、クラッチペダルのストロークを長くしたり、油圧クラッチを採用したり、さらにはシフトのショックをなくしエンストしにくくするためにクラッチにダンパー機構を設けたり……といった具合です。
近年ではシフトダウン時に回転合わせをしてくれるレブシンクロ機構を備えたクルマまで登場しています。
どこまでが必要でどこから不要なのかの線引きは難しいところですが、例えば最近のクラッチダンパーはアシストが強すぎてクラッチのつながる感触がわかりにくくなっています。手応えのある操作系のアシストは控えめなほうが好ましいと思います。
そもそも好きこのんでMTを選ぼうというわけですから、操作に習熟することでよりうまく扱えるようになる、というくらいのハードルはあってもいいんじゃないかと思うのです。
■スポーツモデル以外にもMT車アリ!!
敢えて3ペダルMTを設定したというホンダ シビック。6速MTのシフトフィールはカッチリとしたタッチで好ましい
いわゆる「スポーツモデル」以外にもMTが楽しいクルマがある。そんななかからおススメの5台を紹介しよう。
まずはシビック。スポーツシビックを謳うだけあって、引き締まった足回りによるフットワークのよさが魅力。1.5Lターボは182ps/24.5kgmを発揮。ターボのレスポンスがよく、まるで2.5LクラスのNAエンジンのよう。
クラッチの断続によるターボラグも最小限でMTとの相性も良好だ。クラッチのミートポイントがちょっとわかりにくいのがあえて言えば残念なところ。
ホンダ N-ONE。S660用に開発した6速MTを搭載したN-ONE RSがキビキビ走ってなかなか楽しい
同じホンダのN-ONEが、じつは隠れたMTの名機。S660のために開発された6速MTで、軽自動車にありがちな華奢な手応えがなく、カシッとした剛性感と節度感があるのがうれしいところ。
シビックにも言えるのだが、シフトレバーの位置が秀逸。左手を横にずらすだけでシフトレバーを握ることができ、体の重心がずれることなくシフト操作が行えるのだ。
■MAZDA3はセッティングが絶妙!!
マツダ MAZDA3。セダンは6速ATのみの設定で、3ペダル6速MTが選べるのはファストバック。ディーゼルには6速MTの設定はない
3台目はマツダ3を推す。マツダ3はファストバックの2Lと2Lのe-SKYACTIV Xに6速MTが用意されているが、いずれもおススメ。
マツダの6速MTはギヤ比の設定がよく、エンジンのパワーを上手に引き出してくれる絶妙な設定になっているので、エンジン性能を引き出しながら走っているという実感がある。特にe-SKYACTIV Xは5000回転からパワーがもうひと伸びするのが心地よい。
スズキ スイフト。特にスポーティを狙った3ペダルMTではないが、基本シャシーのよさでMTが楽しい
スイフト1.2Lの5速MTに乗ると、ライトウエイトスポーツに乗っているような、シフト操作を繰り返しパワーを引きだして走る楽しさがある。スポーツと言えるほど引き締まった足回りではないけれど、剛性の高いしっかり感のあるボディが思いどおりに動く感覚が◯。
スズキ ジムニー。軽ターボのトルクを引き出してワイルドな走りを楽しむには3ペダル5速MTがベスト
ジムニーは副変速機付きの本格派。4駆LOWの極低速運転など、MTならではの魅力。4×4界の小さな巨人だ。
このほか次点としてマツダCX-5 2.2XDを挙げておきたい。ディーゼルターボによる各ギヤの守備範囲の広さが作り出す独特の乗り味にも魅力がある。
たとえ尖ったスポーツモデルじゃなくてもMTで走るとそのクルマが元々持っていた素性みたいなものが見えてきて、さらに走るのが楽しくなる。
■やっぱり3ペダルMTは面白い!!
3ペダルの6速MTが設定されるホンダ N-VAN
3ペダルMTの魅力を改めて思い出していただけただろうか? こうしてみると、大きく数は減っているものの、意外と3ペダルMTを選べる国産車があることがわかる。
MTの魅力は何といっても機械を操作して、それを使いこなして自分のものにする、という人間の本能に直結した快感がベースにあるのだ。
確かに現代の2ペダルATは大いに進化してアクセル操作に対するダイレクト感やシフトレスポンスなど、MTに引けを取らない実力だ。サーキットを速く走るという目的だったら2ペダルATのほうが上というモデルもある。
でも、ボクらが求めているのはそこだけではない。クルマと一体になって乗りこなす。これはやっぱり3ペダルMTでしか味わえない!!
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