いま、世界的にSUVが売れている。スポーツ・ユーティリティ・ビークルという名前のとおり、さまざまなスポーツの道具を運べるスペースを持つワゴンである。発祥の地はアメリカであり、昨年の米国市場ではクロスオーバー(複数のカテゴリーの特徴を兼ね備えたクルマ)も含めて744万台が売れた。では、アメリカ市場で2番目に売れたカテゴリーは何か。それはピックアップトラック(PUT)である。
2020年のアメリカ市場で販売されたライトビークル(LV=車両重量3.5トン以下)は1458万台。コロナ禍で経済活動が停滞したため、販売台数は前年比で14・5%減と大きく落ち込んだ。内訳は乗用車(セダン/ハッチバック/クーペ/コンバーチブル)が351万8000台、前年比27%減、ミニバンおよびフルサイズバンが69万台、同4.7%減、PUTが293万台、同5.8%減、SUVが743万8000台、同9.5%減。
2022年から予想されるトヨタやホンダの米国新車デビューラッシュ
カナダ、アメリカ、メキシコで構成される北米市場ではミニバン、PUT、SUVの3カテゴリーを合計してLT(ライト・トラック=軽量トラック)と呼んでいる。このクラスに分類されるモデルはかつて、ラダー(ハシゴ型)フレームにエンジンや変速機、サスペンションを搭載し、その上にボディを載せる方法で作られていた。
現在でもPUTはこの方式が主流だが、SUVは日本勢がモノコックボディ化に先鞭をつけ、この技術が大勢を占めている。
ミニバンは1980年代に生まれた。「女性がスカートをはいたまま乗り降りできるよう床面は低く、車高は一般的なガレージに入るギリギリまで高くする」というコンセプトが先行し、多人数乗車の要素はのちに追加された。しかし、一家に複数保有が多いアメリカでは「ミニバンは子育ての象徴」として男性に嫌われた。
男性はPUTを好んだ。「西部開拓時代の馬のように個人専用」「サーフボードなどを運べる」「価格が安い」「クラスレス」など、PUTには普及のための要件がそろっていた。
PUTの元祖は、フォードがT型のキャビン後方に荷台を取り付けて販売したモデルTランナバウト・ウィズ・ピックアップボディである。これがピックアップというカテゴリー名になった。
つまり、もともとは商店や農家の仕事用のクルマだったが、日常でも使われたため、手軽に購入できる移動手段として広がっていった。西海岸の若者がサーフボードを載せて走るようになったのは1970年代であり、その後は都市の若いビジネスマンが乗り回すようになり、瞬く間に「アメリカのパーソナルカー」になった。
売れ筋はフォードFシリーズ、GMシボレー・シルバラード、GM・GMCのシエラ、クライスラー・ダッジ・ラムなどの大型サイズ(フルサイズ)。エンジンはほぼ排気量5リッター以上のV8である。
日本勢ではトヨタ・タンドラと日産フロンティアが売れている。フルサイズPUTを発売するということが、アメリカ市場で「自動車メーカー」として認められた証拠といわれ、販売台数では健闘している韓国ヒュンダイ(現代)も、まだこのカテゴリーには参入していない。
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