フィアット500の兄貴分。新型フィアット600eは小型電動SUVとして9月に発売される。イタリア人は、より広いスペース、より長い航続距離、より豊かな生活(ドルチェヴィータ=甘い人生)を約束する。
フィアットファミリーに新たな仲間が加わる!初代「600」から68年、イタリアは「セイチェント(600)」を電気自動車として再発売する。初代が全長3.29メートルで4人乗りだったのに対し、「600e」は1メートル近く長い4.17メートルで、5人乗りのスペースが確保されている。
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フィアット500との外観的類似性
「500X」の後継モデルの外観は、モダンで少し遊び心のある、いかにもフィアットらしいものだ。2分割された丸いLEDヘッドライトは「500」の電動バージョンですでにお馴染みだが、細いラジエーターグリルは新しく、まるで口のようだ。さらに、この小型SUVはフロントに「600」ロゴを自信たっぷりに装着している。ヘッドライト、リアライト、ブラックのサイドスカート、ハブキャップ、そしてリアエプロンにもイタリアの三色旗があしらわれている。「600」は新しい「500」なのだ。
フィアットは400km以上の航続距離を約束
よく見ると、テールゲートには「600e」が電気自動車であることを示す小さなeのマークがある。「ジープ アベンジャー」と同様、ステランティスグループの「eCMP2」プラットフォームをベースにしている。出力は115kW(156馬力)、260Nm。0から100km/hまでには9.0秒後に到達し、54kWhのバッテリーは400km以上の航続距離を可能にするという。最大100kWの急速充電も「600e」のレパートリーのひとつだ。
豊富な収納スペースとアシスタンスシステム
主要なデータはここまでだ。コックピットを見れば、電気自動車「500e」との関係がすぐにわかる。ダッシュボードはシンプルで、ナビゲーションとワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoを備えた10.25インチのタッチスクリーンがトップにある。スピードメーターをスクープしたデジタルメーターディスプレイは7インチ。イタリア人が特に誇りにしているのは、いわゆるカラーセラピーで、これは単にアンビエント照明に対する独自の表現である。
ドライバーは希望に応じてマッサージを受けることができる。イタリア人は室内にエスプレッソマシンを置かないが、ワイヤレス充電、多数のUSBポート、多くの収納スペースがある。アシスタンスシステムも改良され、ブラインドスポットアシスト、交通標識認識、ACCに加え、最適化されたボイスコントロールが搭載されている。
テールゲートの後ろ、「600e」の荷室はダブルローディングフロアで、最大360リットルのトランクスペースがある。リアシートは60/40の比率で倒すことができるため、必要に応じて大きな荷物も「600e」に積み込むことができるようになっている。
2分割のLEDヘッドライトを備えたフロントは、フィアット500の電動バージョンを強く意識している。
フィアット600eの最初の納車は9月から
フィアット600eには、「RED」と「La Prima」の2つの装備ラインがあり、最初の顧客用車両は9月に納車される予定である。価格面では、「600e」は37,000ユーロ(約580万円)からの「ジープ アベンジャー」の価格がベースとなるようだ。ちなみに、初代モデルは全バージョンを含めて推定500万台が製造された!
Text: Jan Götze Photo: Stellantis
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