2023年9月3日、F1第15戦イタリアGPがミラノ近郊のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝、2位にレッドブルのセルジオ・ペレス、3位にはフェラーリのカルロス・サインツが入った。
ホームGPのフェラーリを粉砕、フェルスタッペンが新連勝記録
サーキット開設101年目の記念日にモンツァに集ったティフォシたちの願いも虚しく、今季負けなしのレッドブルがフェラーリを完全攻略した。
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スタートはポールシッターのサインツを先頭に、フェルスタッペン、フェラーリのシャルル・ルクレールが予選グリッド通りに第1シケインを通過する無難な展開だったが、DRSが解禁されるやフェルスタッペンが猛チャージを開始。サインツは一度はフェルスタッペンの仕掛けをしのいだが、15周目の第1シケインでブレーキをロックさせてターン3の出口で並ばれ、続く第2シケインでかわされてしまう。
一旦首位に立ったフェルスタッペンは、フェラーリのタイヤがすでに消耗しつつあったこともあってあっさりと差を広げ、安全圏内へと入っていった。
全車がタイヤ交換を終えた22周目からは、今度がペレスが2台のフェラーリに迫り、32周目にまずはルクレールをパス。その後激しい攻防を演じたサインツを46周目にかわしたペレスは、フェルスタッペン同様にフェラーリ勢との差を広げ、レッドブルの1-2体制を盤石のものとした。
首位に立って以降はまったく危なげなかったフェルスタッペンは、そのまま今季12勝目のチェッカーへ。これで10連勝でF1の記録を塗り替えることとなり、フィニッシュ後は「(10連勝なんて)信じられない。ペースもよかったし、タイヤもよかった。フェラーリは速くて、近づくのは簡単じゃなかったけど、ターン1で白いスモークを上げてブレーキロックしたのを見て、チャンスだと思った」と会心のレースを笑顔で振り返った。
レース最終盤は、2台のフェラーリによる表彰台争いがヒートアップ。ルクレールが接触ギリギリまで攻め立てるも、サインツが逃げ切って今季初表彰台を獲得している。
予選11番手の角田裕毅(アルファタウリ)はフォーメーションラップ中にエンジントラブルが発生してスタートできず、デビュー2戦めのリアム・ローソン(アルファタウリ)は予選12位、決勝11位で惜しくもポイント獲得ならなかった。
次戦第16戦シンガポールGPは9月15日、マリーナベイ・ストリート・サーキットで開幕、9月17日にナイトレースとし開催される。(文:新村いつき)
2023年F1第15戦イタリアGP リザルト
2023年F1第15戦イタリアGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 51周
2位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+6.802s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+11.082s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+11.508s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+18.294s
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+38.903s
7位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+45.080s
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+45.212s
9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+46.370s
10位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) +64.764s
・・・・・・・・・・・・・
12位 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)+70.638s
リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)
ファステストラップ 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)
2023年F1ドライバーズランキング(第15戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)364
2位 S.ペレス(レッドブル)219
3位 F.アロンソ(アストンマーティン)170
4位 L.ハミルトン(メルセデス)164
5位 C.サインツ(フェラーリ)117
6位 C.ルクレール(フェラーリ)111
7位 G.ラッセル(メルセデス)109
2023年F1コンストラクターズランキング(第15戦終了時)
1位 レッドブル 583
2位 メルセデス 273
3位 アストンマーティン 228
4位 フェラーリ 217
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