現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「NXクーペ」は「サニー」がベースだった! 一代限りの超マイナーなスペシャリティカーとは

ここから本文です

日産「NXクーペ」は「サニー」がベースだった! 一代限りの超マイナーなスペシャリティカーとは

掲載 33
日産「NXクーペ」は「サニー」がベースだった! 一代限りの超マイナーなスペシャリティカーとは

7代目サニーをベースに開発されたスペシャリティカー

 トヨタ・カローラスポーツは今でも健在だが、その昔、カローラのライバルといえば日産のサニーだった。サニーは日産を代表するファミリーカーで、4ドアセダンが主体だが、初代から4代目まではスポーティーな2ドアクーペもあり、とくに2代目のB110はモータースポーツでも大活躍していた。6代目サニーの派生モデルで、クーペスタイルのRZ-1が投入され、その後継車として1990年に登場したのが今回取り上げるNXクーペだ。

意欲作だったのに意外と売れず! ひっそりと消えた「90年代の日産車」3選

 非常にオーソドックスな小型車だった、7代目サニー(B13型)がベースでメカニズムは共用。しかし、内外装ともに面白みのないB13サニーに対し、NXクーペは米国の働く女性をターゲットにした「セクレタリーカー」として開発された。

グリルレスが特徴的だったエクステリアデザイン

 エクステリアデザインは、日産デザインインターナショナル(NDI、現・NDA)が担当し、かなりカジュアルなスタイリングに仕上がっている。グリルレスのフロントエンド、少し引っ込んだライトなどは個性的で、米国市場向けにTバールーフも用意されていた。

 CGを使って、NXクーペのボディをクニャクニャさせるCMと、「タイムマシンかもしれない」というキャッチコピーも印象的だったが、国内ではイマイチ販売が振るわなかった……。

 車重も1050kgでわりと軽く、重心も低かったので、スポーツクーペとしての資質はそれなりにあった。タイヤも185/60-14だったため走りも期待できそうだったが、乗ってみるとそうでもなかった。

中古市場にはめったに出てこないレア度が高い1台に

 動力性能もマイルドだったし、ライバルのシビックがダブルウィッシュボーン、レビンがスーパーストラットなどを採用するなか、NXクーペは四輪ストラットで一世代前のFF車のハンドリングそのもの。

 全体的に仕上げが甘く、もっとスポーティに煮詰めてくれればよかったのにと思ったものだが、当時日産にはS13シルビアもあれば180SXもあり、NXクーペの兄弟車としてパルサーもあった。

 そう考えると、NXクーペまでスポーティ路線に向かう必要はなかったのかもしれないが、結果としてNDIによるカリフォルニア風スタイルと雰囲気だけのクーペになってしまい、デビューから4年後、1994年には一代限りで姿を消してしまうことに……。

 1万5000台ほどしか売れなかったので、稀少車なことは間違いなく(中古車も滅多に出回らない)、まずNXクーペ同士がすれ違うこともない。もし現在も所有している人がいれば、大事に乗り続けてほしい。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

RB、F1マイアミGP用スペシャルリバリーを発表。レインボーの“カメレオン”カラー
RB、F1マイアミGP用スペシャルリバリーを発表。レインボーの“カメレオン”カラー
AUTOSPORT web
1度は乗り比べたい! トヨタ「ランクル」勢揃い!? 300・250・70のオフロード試乗! 三者三様の違いとは
1度は乗り比べたい! トヨタ「ランクル」勢揃い!? 300・250・70のオフロード試乗! 三者三様の違いとは
くるまのニュース
チーム発足から4年間で3度目の快挙!「ヨシムラSERT Motul」がル・マン24時間耐久レースで優勝
チーム発足から4年間で3度目の快挙!「ヨシムラSERT Motul」がル・マン24時間耐久レースで優勝
バイクのニュース
森永卓郎のミニカーコラム「トヨタbZ4X」
森永卓郎のミニカーコラム「トヨタbZ4X」
カー・アンド・ドライバー
マレリとヘサイが協力、ヘッドライトとライダーを合体…北京モーターショー2024
マレリとヘサイが協力、ヘッドライトとライダーを合体…北京モーターショー2024
レスポンス
[ランクル]だけじゃない!! 軽トラも盗難される時代に!? アメリアで人気なワケも衝撃
[ランクル]だけじゃない!! 軽トラも盗難される時代に!? アメリアで人気なワケも衝撃
ベストカーWeb
[テラノ]の後継!? のサスがスゴい!! 特別仕様車にテイン謹製のサスが標準!! さすが老舗の味付けだった
[テラノ]の後継!? のサスがスゴい!! 特別仕様車にテイン謹製のサスが標準!! さすが老舗の味付けだった
ベストカーWeb
どうしてそうなった? グリスレス&丸目ライトは日本じゃ流行らないでしょ!? ソアラ、CR-Xデルソル、そしてクレフを覚えているか?
どうしてそうなった? グリスレス&丸目ライトは日本じゃ流行らないでしょ!? ソアラ、CR-Xデルソル、そしてクレフを覚えているか?
ベストカーWeb
なぜホンダ「NSX」が9600万円も? アイルトン・セナの元愛車で映画にも登場した有名なクルマでした
なぜホンダ「NSX」が9600万円も? アイルトン・セナの元愛車で映画にも登場した有名なクルマでした
Auto Messe Web
F1第6戦、波乱が起きやすいコース設定、高い気温がポイント!?【マイアミGPプレビュー】
F1第6戦、波乱が起きやすいコース設定、高い気温がポイント!?【マイアミGPプレビュー】
Webモーターマガジン
トヨタ「新型4ドアオフロードSUV」登場! 車高アップ×ド迫力「ブラック仕様」がカッコイイ! 新「LANDSCAPE」 クラウン通常モデルとの違いは?
トヨタ「新型4ドアオフロードSUV」登場! 車高アップ×ド迫力「ブラック仕様」がカッコイイ! 新「LANDSCAPE」 クラウン通常モデルとの違いは?
くるまのニュース
観光地へのドライブは要注意! 「坂道・駐車・観光客」行楽シーズンに気を付けたい運転のポイントとは
観光地へのドライブは要注意! 「坂道・駐車・観光客」行楽シーズンに気を付けたい運転のポイントとは
くるまのニュース
登場しては消滅……の連続! 走りはいいんだけどなぁ……な「低全高ミニバン」4台と今は見かけないワケ
登場しては消滅……の連続! 走りはいいんだけどなぁ……な「低全高ミニバン」4台と今は見かけないワケ
WEB CARTOP
連休中はクルマのタイヤに注意! 見た目じゃ空気が少ないのが分からない車両も
連休中はクルマのタイヤに注意! 見た目じゃ空気が少ないのが分からない車両も
乗りものニュース
アストンマーティン、835馬力の新開発V12エンジン発表…年内デビューの新型車に搭載へ
アストンマーティン、835馬力の新開発V12エンジン発表…年内デビューの新型車に搭載へ
レスポンス
まさかの「BMW“軽”」!? 斬新「高級車グリル」&観音開き採用のホンダ「N-BOX」! ド迫力の「スーパーハイトワゴン」に“ユニーク”の声集まる
まさかの「BMW“軽”」!? 斬新「高級車グリル」&観音開き採用のホンダ「N-BOX」! ド迫力の「スーパーハイトワゴン」に“ユニーク”の声集まる
くるまのニュース
ル・マン24時間レースはチームメイトの怪我とマシントラブルで大波乱!予選編 レーシングライダー石塚健のレースレポート
ル・マン24時間レースはチームメイトの怪我とマシントラブルで大波乱!予選編 レーシングライダー石塚健のレースレポート
バイクのニュース
ニューウェイ争奪戦を繰り広げるフェラーリF1とアストンマーティン。それぞれのオファーとその魅力を分析
ニューウェイ争奪戦を繰り広げるフェラーリF1とアストンマーティン。それぞれのオファーとその魅力を分析
AUTOSPORT web

みんなのコメント

33件
  • この車を今でも知っている人なら
    「サニーNXクーペ」なのは当然の事だろう。
  • 某デザイン専門学校の講師は「NSXクーペ」と連呼してた
    クルマに興味ない人なんだろう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.7186.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.8458.0万円

中古車を検索
サニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

122.7186.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.8458.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村