現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「一利なし」燃費・排ガスステッカー貼付廃止の流れに歓迎の声広がる!「嫌だった」何%?

ここから本文です

「一利なし」燃費・排ガスステッカー貼付廃止の流れに歓迎の声広がる!「嫌だった」何%?

掲載 更新 40
「一利なし」燃費・排ガスステッカー貼付廃止の流れに歓迎の声広がる!「嫌だった」何%?

■貼り付けが「すごくイヤ」と回答した割合は6割近くを記録

 クルマのリアガラスに貼り付けられる燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーについて、貼り付けを廃止する動きが出始めています。環境性能が優れたクルマであることを示すこれらのステッカーについて、一般ユーザーはどのように感じているのでしょうか。

クルマに貼られたシールは剥がしちゃダメ? 罰金50万円が科されるケースとは

 燃費基準達成ステッカーは、そのクルマがある年度の燃費基準に対してどの程度達成しているのかを示すステッカーで、「●●年度燃費基準 ●%達成車」などと書かれます。
 同様に、低排出ガス車ステッカーもある年度の排出ガス基準をどの程度達成しているのかを表します。ボディの目立つ場所として、基本的にはリアガラスに貼られます。

 ステッカーをこれまで貼り付けしていた目的について、国土交通省の担当者に聞いたところ「環境に優しいクルマを一般ユーザーの皆さまに認知してもらうためで、新車に貼り付けることで、周知を図る目的がありました」という回答でした。

 ボディへの貼り付けを廃止したメーカーが 出てきた経緯としては、2020年12月下旬に経済産業省から令和3年度税制改正に関する情報が発表され、その際に両ステッカーの表示についてボディに貼り付けるか、あるいはホームページ・カタログに掲載するかの選択制になる旨の通達がメーカーに出されました。

 そのためカタログ表記のみという選択をするメーカーが出てきたものと見られます。

 トヨタは公式ウェブサイトで2021年3月末をもって貼り付けを廃止したと表明しているほか、ホンダおよび日産の広報担当者に聞いたところ両社とも「新車への貼り付けをやめる方針です」と説明します。

 そんななか、ユーザー燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーについてどう思っているのでしょうか。

 今回、くるまのニュースでは2021年4月8日から16日にかけて、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーに関するアンケートを実施。SNSユーザーの生の声を調査しました。

 まず、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーが納車時から貼り付けられていることがどのくらい気になるかについて、「すごくイヤ(すごく気になる)」「まあまあイヤ(まあまあ気になる)」「それほどイヤではない(それほど気にならない)」「まったくイヤではない(まったく気にならない)」「その他(自由記述)」の4択で聞いたところ、すごくイヤが半数を超える59.2%を記録。

 そして、まあまあイヤ(16.9%)、それほどイヤではない(12.7%)、まったくイヤではない(9.9%)、その他(1.4%)と続く結果となり、多くの人が燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーに否定的な印象を持っていることがわかりました。

 貼り付けがイヤだというユーザーに理由を聞いたところ、「クルマのデザインに合いません」「貼られていてメリットがないからです」「そのクルマの環境性能を知っていて購入したのだから、ほかの人に見せても仕方がないと思います」「(最新のクルマの)環境性能が良いのは当たり前なので、それをアピールする時代ではありません」という声が寄せられました。

 また、「露天駐車だとこうしたステッカー類は数年でボロボロになってしまいます」と指摘する意見もありました。

 一方、貼り付けられていてもイヤではないというユーザーからは「あまり気にしたことがありません」「周りのクルマにも貼られているので気にしません」「どちらかといえばいりませんが、わざわざ剥がすほどの気持ちにもなれないです」という理由が寄せられました。

■ステッカーを廃止するメーカーに対する評価は?

 次に、公式ウェブサイトで廃止を表明したトヨタをはじめ、廃止の動きを見せる各自動車メーカーの動きについて同評価するかを「とても評価する」「まあまあ評価する」「あまり評価しない」「まったく評価しない」の4択で聞きました。

 その結果、とても評価するという回答が76.1%を記録。まあまあ評価する(19.7%)、あまり評価しない(2.8%)、まったく評価しない(1.4%)と続き、多くのユーザーが歓迎していることがわかります。

 そして燃費基準や排出ガス基準の達成具合が「エコカー減税」と関係があることについて、どれくらい知っているかを「良く知っている」「まあまあ知っている」「あまり知らない」「まったく知らない」の4択で聞いたところ、良く知っているという回答が50.7%、まあまあ知っているという回答が40.8%で、2つをあわせると90%以上を記録。

 あまり知らない(2.8%)、まったく知らない(5.6%)を大きく上回りました。

※ ※ ※

 前出の国土交通省の担当者は、ステッカーの掲出をボディへの貼り付けとホームページ・カタログへの表示の選択制となった要因として、ステッカーが最終的に劣化で見えなくなってしまうことも考慮したと証言します。

 また、アンケート回答者のひとりは「エコカー減税が開始された頃はそれなりに意義があったと思うが、いまとなっては必要性を感じません」と意見します。

 自動車メーカーやユーザーの環境意識が高まったことによって、燃費基準達成/低排出ガス車ステッカーの立場や役割も変化していったのかもしれません。

関連タグ

こんな記事も読まれています

ロバンペラと勝田が無念のデイリタイア。首位争いはオジエVSタナクの元王者対決に【WRCポルトガル三日目】
ロバンペラと勝田が無念のデイリタイア。首位争いはオジエVSタナクの元王者対決に【WRCポルトガル三日目】
AUTOSPORT web
ホンダ新型「最小&最安コンパクトカー」が今や”国民車”に!? 爆売れの“5速MT&全長4m以下”ボディ! 迫力顔の「ブリオ」が尼で大人気
ホンダ新型「最小&最安コンパクトカー」が今や”国民車”に!? 爆売れの“5速MT&全長4m以下”ボディ! 迫力顔の「ブリオ」が尼で大人気
くるまのニュース
女性競輪選手たちの挑戦「ガールズケイリン」に大注目!
女性競輪選手たちの挑戦「ガールズケイリン」に大注目!
バイクのニュース
日本でのライドシェア解禁で目立つ「否定的な声」! 犯罪はあってはならないがライドシェアなくして足が確保できない地域もある
日本でのライドシェア解禁で目立つ「否定的な声」! 犯罪はあってはならないがライドシェアなくして足が確保できない地域もある
WEB CARTOP
最新のランクルは最良? ランドクルーザー250に試乗 オフロードも最新技術で快適に
最新のランクルは最良? ランドクルーザー250に試乗 オフロードも最新技術で快適に
日刊自動車新聞
パワフルなエンジン、卓越した走行性能と上質なインテリアを備えた美しいクーペ これ以上何を望む?「メルセデスAMG CLE 53」
パワフルなエンジン、卓越した走行性能と上質なインテリアを備えた美しいクーペ これ以上何を望む?「メルセデスAMG CLE 53」
AutoBild Japan
深刻なバスドライバー不足! 「お客様は神様」精神を捨てて、欧米の合理的価値観に切り替えるのが本当に正しいのか?
深刻なバスドライバー不足! 「お客様は神様」精神を捨てて、欧米の合理的価値観に切り替えるのが本当に正しいのか?
Merkmal
日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
くるまのニュース
マセラティ グランカブリオの受注を開始。ネットゥーノ搭載のトロフェオ
マセラティ グランカブリオの受注を開始。ネットゥーノ搭載のトロフェオ
Auto Prove
久々の優勝もマクラーレンはまだまだ慎重。ステラ代表「レッドブルと互角に戦うためには、もう1回アップデートが必要」
久々の優勝もマクラーレンはまだまだ慎重。ステラ代表「レッドブルと互角に戦うためには、もう1回アップデートが必要」
motorsport.com 日本版
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]まずはスピーカーを換え、可能なら最新ナビorアンプDSPを追加!
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]まずはスピーカーを換え、可能なら最新ナビorアンプDSPを追加!
レスポンス
初見殺しの難所「海老名JCT」どう攻略!? 東名・圏央道・小田原厚木道路の「謎分岐」に翻弄される人々 鬼門の「厚木IC」とは
初見殺しの難所「海老名JCT」どう攻略!? 東名・圏央道・小田原厚木道路の「謎分岐」に翻弄される人々 鬼門の「厚木IC」とは
くるまのニュース
目指せ100色! 電動モビリティブランドWOが「wonkey」のニューカラーとハイパワーモデルを発売
目指せ100色! 電動モビリティブランドWOが「wonkey」のニューカラーとハイパワーモデルを発売
バイクのニュース
マクラーレン アルトゥーラ/アルトゥーラ スパイダー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
マクラーレン アルトゥーラ/アルトゥーラ スパイダー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【SCOOP!!】ヤマハWRが200ccの水冷DOHCで復活?! 本格オフのWR200Rとモタード版WR200Xを大胆予測!!
【SCOOP!!】ヤマハWRが200ccの水冷DOHCで復活?! 本格オフのWR200Rとモタード版WR200Xを大胆予測!!
WEBヤングマシン
トヨタ新型「エスティマ」!? 斬新「タマゴ型」×スポーティデザインが超カッコイイ! 「超静音モデル」化予想のCGが公開
トヨタ新型「エスティマ」!? 斬新「タマゴ型」×スポーティデザインが超カッコイイ! 「超静音モデル」化予想のCGが公開
くるまのニュース
カワサキ「Ninja 650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Ninja 650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
メインスペースは大きなボックスシート! フルフラットへの切り替えも簡単なトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
メインスペースは大きなボックスシート! フルフラットへの切り替えも簡単なトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

40件
  • カッコ悪いので納車当日に剥がしました
  • シール代は誰が負担しているだろうのか? 印刷する業者の利益、メーカーに無理に貼らせるプロセスなど、天下り利権のにおいがぷんぷん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村