先週、キャデラックCTSの雪上試乗会なるもののご案内を頂き、参加することになった。が、愛車はサマータイヤのまま。雪上試乗会・・・むむむっ <Auto Proveスタッフブログ 編集部髙橋明>
冬には冬タイヤ、夏には夏タイヤと使い分けが必要なエリアにお住まいの人には、タイヤの衣替えは毎年のことであるが、東京に暮らすとなかなか、冬タイヤを購入しない。本当は路面温度が下がる冬場はウインタータイヤというスタッドレスではない、冬タイヤが好ましいという話を聞くが・・・ねぇ、夏タイヤのままで走れてしまうのが現実で。。。
「そっか、雪上試乗会かぁ、どうすっかなぁ」と考え、「試乗できなかったモデルでスタッドレス付きが都合よくあれば・・・」という思いがよぎり、去年フルモデルチェンジをしたMINIで、やや遅れて導入されたONEに乗ってないことを思い出した。
「もしこれに、スタッドレスが付いていれば都合がいいなぁ」なんて下心を持ちながら聞いてみると「ビンゴ!」都合良すぎて怖いくらいに運がいい。
ざっと、MINI ONEを説明すると、エンジンが1.2Lターボで3気筒。6ATと6MTがあってMINIのエントリーモデル。燃費は20.2km/LでMTモデルが226万円、ATモデルが240万円というプライス。3ドアのONEが2014年7月導入で、5ドアのONEは12月に導入。今回は3ドアのほうを借りることにした。
ちなみに、MINIにはいつの間にやら多くのモデルがラインアップされ、ハッチバック、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、クーペ、ロードスター、ペースマンと7モデルがある。さらに5ドアハッチバックも入れると8モデルでMINIファミリーを形成しているのだ。一度全部を集めて写真を撮ってみたい気もするが。
MINIはプレミアム・コンパクトにカテゴライズされていて、高級なんだけどクルマは小さいというポジションを作りだしたブランド。これが凄い人気になったのでアウディはA1を、メルセデス・ベンツもコンパクトクラスへ進出。という流れが最近出てきた。MINIデビュー当時はせいぜいアルファロメオ・MITOがあるぐらいで、小さな高級車はなかなか理解されないセグメントだった。
小さいとはいえ、MINIはデカと揶揄さるほど大きく、とてもBセグメントとは言えないサイズ。ゴルフなどとそん色ない大きさで存在感も大きい。エントリーモデルだからと言って安っぽさがない、というのがプレミアムモデルのいいところ。このMINIONEもがっかりさせるものなどなく、逆に「これでエントリーモデルなの?」という印象を持つ。さすがプレミアムコンパクト。
例えばインテリア。全体から来る印象からしてプレミアム。スイッチひとつでも剛性感というのか、上質な操作感が手に残る。独特のメーターパネルにもLEDのイルミネーションはあるし、メーターリングもシルバーで華飾され、ソフトウレタンのダッシュボードにステッチの効いたデザインもされている。
エンジン音の演出にも拘りがある。3気筒はみなさん御存じのように、振動が出るしカッコイイエンジン音がでない、という認識だと思いますがね、MINIは裏切ってくれますよ、その常識。
特に走り出しから乗用域の60km/hぐらいまでのエンジン音は、アクセル開度にリニアに反応する音がして、それが心地いい種類のエンジン音。それで意外と音も大きい。「ディーゼルか?」と思わせるほど。プレミアムは静かだという常識を覆しているね。
それで100km/hの高速になるとエンジン音、ロードノイズが車内に入らないようになっていて、40km/kぐらいで走行しているときよりも静かになる。お見事!と拍手。
インテリアや外見の良さ、かわいらしさから愛着が生まれ、乗ってみると実に運転手の言うことを聞いてくれる。さらに、エンジン音まで持ち主を喜ばす演出があって「愛」を感じてしまうね。飼い主を喜ばせるかのようで、思わず「可愛い」とつぶやいちまった。
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