ルノーのパワーユニット(PU)開発拠点であるヴィリー-シャティヨンのスタッフが、PU開発終了に反対する平和的なデモ活動をF1イタリアGPで計画しているようだ。
ルノーは過去47年に渡ってF1エンジンを開発してきたが、PU開発プロジェクトを終了し、レギュレーションが変わる2026年からアルピーヌをメルセデスのカスタマーチームにすることを検討している。
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しかしこの判断に反発したのが、PU開発を行なっているスタッフだ。従業員で構成されるソーシャル・エコノミック・カウンシル(CSE)は先週、ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOの判断について、「我々のアルピーヌF1マシンにメルセデスの心臓を移植することで、その伝説とDNAを裏切っている」と嘆く厳しい声明を発表した。
9月30日にもPU開発終了が承認される可能性があると見られる中、開発に携わってきた従業員は対話の試みを無視したと、ルノー首脳陣を非難している。
その結果、ヴィリー-シャティヨンの従業員たちは自分たちのF1での未来を守るべく、モンツァでイタリアGPが開催される今週末に平和的な抗議活動を計画している。
CSEは、アルピーヌ・レーシングの協力者たちが金曜日にグランドスタンドに集まり、「F1におけるフランス製エンジンの存続を主張する明確で攻撃的でないメッセージ」を示すと発表した。彼らはアルピーヌのロゴと『#ViryOnTrack』のメッセージが入った白いシャツを着用し、黒い腕章をつける予定だ。
CSEは、この行動によってサーキットの活動が妨げられることは一切ないと明らかにしている。
しかしCSEはまた、ヴィリー-シャティヨンにいるルノーのエンジン・スタッフの「大多数」が同時にストライキに突入し、「敬意に満ちた、しかし断固とした態度で」不満を表明するだろうと警告している。
ストライキがイタリアGPを戦うアルピーヌF1チームに影響を及ぼすかどうか、現時点では不明だ。
木曜日にモンツァのパドックで行なわれたそれぞれのメディアセッションで、アルピーヌの両F1ドライバーは当然のようにこの対立について質問され、慎重な姿勢を示した。
エステバン・オコンは「僕が聞いたところでは、平和的な抗議活動だ」とコメントした。
「人々が話し合いを望んでいるのは明らかで、それはまったく普通のことだ。当事者間で話し合いが行なわれることを願っている」
一方、ピエール・ガスリーは「僕には、その状況に対応する権力もないし、コントロールもまったくできない」と語った。
「これはチームとトップマネジメントの問題だ」
「そういう観点から、僕は自分のレースに集中しているし、チームの全従業員に対してできる最善のことは、サーキットで最高のパフォーマンスをすることだ」
「従業員一人ひとりが行なっているハードワークの報いを彼らに与えること。それがチームにおける僕の役割であり、それに集中している」
「最終的に誰もが良い選択肢を得られることを願っている」
motorsport.comがアルピーヌにコメントを求めると、次のような声明を発表した。
「我々は、ヴィリーのスタッフが今週末に計画している活動について知っている。彼らとのコミュニケーションから、これらは平和的な抗議活動であり、チーム運営に影響を与えるものではないと理解している」
「変革プロジェクトはまだ評価中であり、アルピーヌの経営陣はまだ決定を下していない。このプロジェクトが7月にヴィリー従業員代表に提示されて以来始まった対話は、アルピーヌの経営陣にとって重要なものであり、今後数週間追求される予定である」
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