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「スバルらしさ」全開!! 乗れば1秒でわかるこだわりの結晶 スバル車 4選

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「スバルらしさ」全開!! 乗れば1秒でわかるこだわりの結晶 スバル車 4選

 スバルと言えば、独自性と頑固なまでのこだわりのクルマづくりを続けるメーカーというイメージを持つ人も多いはずだ。例えば、世界でもポルシェとスバルのみが採用する「水平対向エンジン」。さらに、他メーカーがセダンやステーションワゴンをラインナップから外すなか、いまだ、こだわりのセダンやステーションワゴンを世に送り出し続けている。また、アイサイトの前身であるADA(アクティブドライビングアシスト)の開発を他メーカーに先んじてスタートし、自動ブレーキの普及に多大なる貢献を果たすなど、枚挙に暇がない。

 今回は、そんなスバルのこだわりが見て取れるクルマをピックアップ! それらの魅力を再考していきたい。

「スバルらしさ」全開!! 乗れば1秒でわかるこだわりの結晶 スバル車 4選

文/藤原鉄二、写真/スバル、トヨタ

ステーションワゴンのパイオニアとしてのプライドを示す「レヴォーグ」

レガシィツーリングワゴンから続く、スバルのこだわりが詰まったレヴォーグ。価格は310万2000円~409万2000円(税込)

 絶滅寸前と言われるなか、奮闘するのが90年代のステーションワゴンブームの起爆剤となったレガシィツーリングワゴンのDNAを受け継ぐレヴォーグ。

 商用車ベースのライトバンが主流だった市場に、走り良し、見た目良しと、今までのライトバンのイメージを覆す新感覚のコンセプトで開発されたレガシィツーリングワゴンを投入することでステーションワゴンという新たなるジャンルを切り拓いたスバルならではのこだわりを感じさせる一台だ。

 低重心とすることで実現するスポーティでスタイリッシュな外観デザインと走行性能へのこだわりもレガシィツーリングワゴンの時代から首尾一貫している。

 2020年10月に登場した現行モデルは、新世代アイサイトを全車標準装備、3D高精度地図データと、GPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を搭載したグレードを新たに設定するなど、安全性能を強化。

 エンジンは低回転域から300Nmの高トルクを発生する新開発の1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボ“DIT”、ミッションはリニアトロニックというCVTを搭載することで、日常での扱いやすさを向上させている。

 推しポイントは、ドライブモードセレクト(STI Sport/STI Sport EXに搭載)。スポーツカーのようなキレキレの走り、高級車のようなゆったりとした乗り心地重視の走りをスイッチひとつで切り替えることができる機能だ。ステーションワゴンながら、こんなクルマ好きの心をくすぐる機能を装備してくれるところからも「実用車とは言わせない!」というスバルのこだわりを感じることができる。

 とにかく、国産ステーションワゴンが次々と市場から姿を消していくなか、レヴォーグを生産し続けるスバルの姿勢からは、ステーションワゴンというジャンルの立役者としてのプライドが垣間見ることができ、スバルファンとしてはちょっと嬉しかったりする。

逆風が吹くセダン市場のなかでも魅力を放つ"かっこいい"セダン「WRX S4」

スポーツセダンの最高峰であるWRX S4。ヘキサゴングリルを起点とした立体的で彫りの深い造形はスバルのこだわり。価格は400万4000円~477万4000円(税込)

 ステーションワゴンと並び風前の灯と言えるのがセダン。他メーカーではセダンを縮小し、遂にはクラウンまでがセダンからSUVへ移行してしまうという悲しいニュースも……。現存するセダンのラインナップを見ても、クルマ好き、特に、若い世代のクルマ好きの心はときめかない……というのが正直なところだろう。しかし! そんな逆風のなかでもスバルはひと味違う、超かっこいいセダンを造り続けている。

 それがスバルのフラッグシップセダンのWRX S4だ。ラリー好きならWRXという名を聞いただけで心躍るという人も多いはずだ。

 2021年11月に発表された新型の注目点はなんといっても、最大出力275ps、最大トルク38.2kgmを発生する新開発の2.4リッター直噴ターボ“DIT”エンジン。従来型から排気量を400cc拡大することで、低速域から力強いトルクを発生させることで気持ちの良い立ち上がりと力強い加速が可能に。さらに、スバルパフォーマンストランスミッションと組み合わせることでクルマを操る楽しさを倍増させている。

 また、レヴォーグ同様、ドライブモードセレクトも搭載。走りのスタイルをセレクトすることができる。こうした徹底した走行性能へのこだわりからもラリーの栄光を背負ったWRXのプライドが見て取れる。

 押し出しの強いエクステリアデザインもスポーティなイメージを強調。力強く張り出したフェンダーなど、ある意味、オラオラ系のデザインは「セダン=おじさんなんて言わせない!」という気合いが感じられる!? 

あっちとは違うぜ! アピールもしっかりの「スバルBRZ」

ヘキサゴングリルが初代よりもワイドになり、よりいっそう押し出しの強いフロントフェイスに。価格は308万円~343万2000円

 スバル初の量販型後輪駆動車「スバルBRZ」もある意味ハズせない。トヨタ86と兄弟車ではあるが、BRZにはスバルの「あっちとは違う」アピールが強~く感じられるクルマなのだ。

 まずは車名。BRZは、ボクサーエンジン(Boxer Engine)、後輪駆動(Rear wheel drive)、究極(Zenith)のそれぞれの頭文字を取って名付けられた。

 トヨタは86は「あの伝説のAE86」を猛アピールしたネーミングであるのに対し、BRZはスバルの代名詞とも言えるボクサー(水平対向)エンジンを猛アピールしている感。もちろんトヨタもスポーツ800(ヨタハチ)では水平対向エンジンを搭載しているが、水平対向エンジンを理想のパワーユニット愛してやまないスバルのこだわりはその比ではないはず!

 フロントのグリルは、スバルのアイデンティティであると超こだわっている「ヘキサゴングリル」に。トヨタ86が台形なのに対し、ちょい笑い顔に見える逆台形の形状で、トヨタ86より愛嬌のあるオラオラ顔に!? 

 また、空力性能へのこだわりもハンパない。これはCd値が0.29を達成したアルシオーネSVXのときにも見られた傾向。BRZでも、フロントバンパーダクトに装着された前方からの空気抵抗を分散させる空力テクスチャーのデザインにとことんこだわったということを「開発ストーリー」でも熱く語っている。トヨタ86とは微妙に違った空力調整を施すことで、乗り味の差別化を図っている。

 2021年7月のフルモデルチェンジで生まれ変わった2代目スバルBRZ。風前の灯となっているピュアスポーツの最後の砦になるべく、踏ん張ってほしい! ちなみに、トヨタ86は2代目からはGRスープラ、GRヤリスに続くグローバルモデルの第3弾と位置付けられたことで、GR86と名称が変更されている。

個性全開!! 斬新すぎるデザインを貫いた結果……「アルシオーネSVX」

総販売台数は6000台に届かなかったものの、名車であることは間違いないアルシオーネSVX

 耳タコと思う人も多いだろうが、スバルの強烈なこだわりと個性を感じさせるクルマを語るうえでハズせないのはアルシオーネSVXだ。

 搭載エンジンは最高出力240ps、最大トルク31.5kgmを発生する3.3リッターの水平対向6気筒DOHC、VTD-4WD(不等&可変トルク配分電子制御式4WD)を採用、Cd値を0.29とするなど、走りをとことん追求した設計が施されていたものの、それらへの注目が薄れてしまった原因となったのが、こだわりすぎたエクステリアデザイン。

 イタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロによって作り上げられた、グラスtoグラスのラウンドキャノピーを採用した斬新なデザインは、大きな注目を浴びた。というか、注目を浴びすぎたのだ……。しかし、その斬新すぎるデザインは玄人好みであったものの一般ウケはせず惨敗……。結果的にわずか4年で姿を消すことになった。

 ただし、中古車市場では人気となっており、現在では800万円を超える価格のものも散見されるほどだ。いま見ても古めかさを感じさせないスタイリングを持つアルシオーネSVX。個性を求めるちょい"クセ強"なクルマが欲しいならアリかもしれない。

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みんなのコメント

27件
  • 昔のように車体が軽くて小さめのFFモデルでも出して
    くれたら…なんて思うんですが…
    4wdとは違い軽く出来て燃費も少しは良くなると思う…
    今のスバル車はでかすぎると思うんですがね。
  • スバルのCB18が大量リコールとなったようだ
    数年前にも確かバルブスプリングの強度不足でFB型だったがリコールになってたし
    大丈夫か
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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