たとえ、最強の四駆車を持っていようと、除雪が行き届いていない道は走れないケースもある。2月6日から7日にかけて、福井県福井市では37年ぶりに積雪130センチを記録するなど、北陸地方は大雪に見舞われた。北陸自動車道では金沢西IC-金沢森本IC間でなんと最大47時間20分の通行止めが発生!! その復旧に向け、雪をかき続けた除雪車について、北陸道を筆頭に、富山・石川・北陸などの中部地方や新東名など一部関東エリアも管轄するNEXCO中日本に聞いた。
文:ベストカーWeb編集部/写真提供:NEXCO中日本
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全長12m!! 除雪車は400馬力の力持ち
こちらはUDトラックスの大型トラックをベースとした除雪車。前部のスノープラウで雪をかく
さまざまな種類があるなかで、北陸道をはじめ、同社管内の高速道路で雪をかくのは写真のような除雪車。
トラックの車体に、3m級という車体幅以上に長い“雪かき”を備えたその姿は、見た目にもかなりの迫力だ。それもそのはず、大型トラックをベースに仕立てられた除雪車は、全長12m、全幅3m、全高3.5m級のビッグサイズ。
NEXCO中日本によれば「(除雪車の)シャシーはUDトラックス、日野、いすゞ、三菱ふそう製のものがあり、架装は岩崎工業が手がけています」とのこと。写真はUDトラックス製をベースとした除雪車だが、国内4社それぞれの大型トラックをベースとした除雪車が存在するのだ。
気になるエンジン排気量は8L~20Lと車種によって幅広いものの、現在は10Lターボエンジンを搭載したものが主流。エンジン出力は約400馬力、最大トルクで180kgm級の“力持ち”だ。
そして、車体前部に取り付けられた、横長の鉄板が肝となる雪かき板。正式名を「スノープラウ」といい、これを使って除雪を行ってゆく。
除雪車は右から左へ雪をかく?
右車線の除雪車がかいた雪を、斜め後方にいる左車線の除雪車がかく。これで路肩に雪が除雪される
では、どのように除雪をおこなうのか? NEXCO中日本によると、気象予測・除雪車の手配・降雪量という3段階を経て除雪車の出動が決まるという。
「まずは気象予測をもとにいつ、何台、除雪車を配備するか決め、ドライバーも確保します。そして、実際の積雪量を見たうえで、最終的に除雪車が出動するという流れになります」
除雪作業は、NEXCO中日本のグループ会社が委託を受け、大型免許を持ったドライバーが除雪車を運転する。
もちろん、「通行止めになった後にようやく除雪車が出動する」わけではない。
「まずは“湿塩散布車”が凍結防止剤を散布し、それでも雪が降り積もってきたら、除雪車が出動します。最初は通行止めにせず、各車線を除雪車が低速で作業しながら走る形ですね」
例えば、50km/h規制のような速度制限をかけながら、除雪車が道路の雪をかく。それも、車線規制をおこなうのではなく、各車線に1台ずつ除雪車が並んで作業をする。
まず、追い越し車線の除雪車が雪をかく。続いて(中央の)走行車線を走る除雪車が雪をかく。そして、(左側の)走行車線を走る除雪車が雪をかいて、除雪された雪は路肩へ。そんな流れで雪は、追い越し車線側から路肩へ、右から左へと除雪されてゆくのだ。
管内合わせて600台の除雪車が配備!!
NEXCO中日本管内に配備されている除雪車の数は計300台、これに湿塩散布車が300台で、計600台の車両が、雪に備えて待機している。
1台の除雪車が捌ける雪の量は「40km/h走行時で新雪密度100kg/m3、除雪深さは10cm」を想定しているそう。日本気象協会の資料によると、「降り積もった雪の重さは、乾いた雪で50 kg/m3、湿った雪で100kg/m3くらい」というから、“重めの湿った雪”でも対応できる力を持っているといったイメージ。実際には、上記の想定以上に雪をかく場合もあるのだとか。
◆ ◆ ◆
北陸の大雪では、計600台の車両のうち、他の路線に配備している除雪車も、北陸道に回して除雪作業にあたったという。
――“雪を捌くプロ”は、大雪の最前線で、道と車の安全を支えている。
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