トヨタGAZOO Racingのテクニカルディレクター、デビッド・フルーリーは、6月15~16日に行われるル・マン24時間レースにポルシェがハイパーカークラスのライバルたちに対して有利な立場で臨むのは「明らか」だと述べ、負ければこのドイツのブランドは「かなりひどい仕事」をしたことになるだろうと示唆した。
フルーリーは6月9日のテストデーの午後のセッション直後に集まった記者団に対して、この発言をした。このセッションでは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車をドライブするケビン・エストーレが姉妹車の4号車フェリペ・ナッセに対して0.235秒差でトップに立った。
テストデー午後はポルシェ963の“ワン・ツー・フォー”。3番手に8号車トヨタが食い込む/ル・マン24時間
トヨタはポルシェにもっとも近いライバルであることを証明し、ブレンドン・ハートレーが8号車GR010ハイブリッドを3番手につけた。
しかし、フレデリック・マコウィッキがベストラップを狙う途中でパンクに見舞われなければ、ポルシェはさらに大きな差をつけてトップの座にいたかもしれない。マコウィッキの5号車は4番手でセッションを終えた。
トヨタがポルシェに対して0.708秒の差をつけられたことについてコメントしたフルーリーは、ポルシェのパフォーマンスレベルに対する自身の考えを明確にするとともに、フェラーリとキャデラックの相対的なペース不足についても言及した。
フェラーリ499Pのトップはミゲル・モリーナの50号車で5番手だったが、首位から1秒以上遅れていた。一方、キャデラックVシリーズ.Rのトップはアクション・エクスプレス・レーシングの311号車で、ピポ・デラーニは14番手にとどまることとなっていた。
「序列は明らかだと思う」とフルーリーは語った。「ポルシェが勝てなければ、彼らはかなりひどい仕事をしたことになる」。
今週初めに発表されたBoP(性能調整)に基づいてポルシェのパフォーマンスが予想どおりだったかと尋ねられたフルーリーは、「イエス。そこに驚きはない」と答えている。
「彼らが勝てなかったら、彼らはかなりまずい仕事をしたことになる。今日見た限りでは、彼らはあらゆる面で優位に立っていると思う」
「そして、フェラーリとキャデラックが何をしているのか、まだ気になる。今週中にもっと詳しく見ることになるだろうが、明らかにポルシェは非常に強力に見える」
フルーリーはまた、フェラーリとキャデラックに加えて、BMWともベスト・オブ・ザ・レストの栄誉を争うことになるだろうと付け加えた。
「ポルシェの後ろでは、いい戦いになると思う」と、BMWがテストで6番手タイムを記録した後、彼は語った。
一方、ポルシェLMDhファクトリーマネジャーのウルス・クラトルは、同ブランドがル・マンに優勝候補として参戦するという見方を一蹴した。
フルーリーのコメントが彼に向けられると、クラトルはこう答えた。
「どんなレースでも、特にル・マンでは、いい仕事をしても勝てない理由はいくらでもあるよ!」
「我々は混戦に加わっているし、勝つチャンスもあると確信している。勝てなかったら、その理由を分析しなければならない。そして、それが我々の仕事の失敗によるものなら、同じことを繰り返さないようにしなければならない」
それにもかかわらず、クラトルは、ペンスキーのポルシェ3台すべてがテストデーの6時間でクリーンな走行をしたこと、そしてマコウィッキのパンクが日曜日に3台のファクトリーカーが経験した唯一の重大なトラブルだったことに満足感を示した。
「我々は満足している」とクラトルは言った。
「これが現実ではないことは分かっているし、レースの最初の数スティントは違うものになるだろう。他のチームのペースは、我々には分からない。彼らだけが知っている」
「我々はプログラムを実行し、それが結果だが、大きくリードすることを夢見ているわけではない。それは我々のペースであり、それが我々にできることだ」
「予選ではなく、レースの1スティント目か2スティント目で、真実は分かるだろう」
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みんなのコメント
散々他社に負けていて出戻り組の欧州勢に対して上から目線とは、恥ずかしいし理解し難い。
堂々とするのと威張るのは違うんだよ。
粛々と結果を出すように努力すれば良い。
トヨタが負け続けていた時に、他社がトヨタをバカにしたか?むしろ相手にもされていなかったでしょ。
他社に目を向けてないで集中しろよと思う。
すぐに思い上がるのはトヨタグループの悪い癖。
ファンと社員も不正行為が身についているから
気に入らないコメントにはマイナス投票を連打。
負の連鎖が止まりませんね😆