現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > ZC33Sスイフトスポーツ用とR35GT-R用が近日発売~アラゴスタの新作サスキット開発テストに密着!~

ここから本文です

ZC33Sスイフトスポーツ用とR35GT-R用が近日発売~アラゴスタの新作サスキット開発テストに密着!~

掲載 更新
ZC33Sスイフトスポーツ用とR35GT-R用が近日発売~アラゴスタの新作サスキット開発テストに密着!~

しなやかでコシのあるフィーリングと評判のアラゴスタ。今回は箱根のワインディングで行われた新作モデルの開発テスト現場に密着取材。極上の走りを生み出すその秘密を探った。Text/石川大輔 Photos/宮越孝政 

アルミ鍛造シリンダーに特殊コーティングを実施

すごいぞ、スイフトスポーツ!! 第13回:なぜ、FF車でリヤにキャンバーを付けるのか!?

 アラゴスタといえばサーキット走行を嗜むユーザーからも支持を集めるサスペンションメーカーとして知られる。単筒&全長調整式を採用したダンパーの特徴ともいえるのが高い精度へのこだわりだ。
 たとえばタイプSに採用されるアルミ鍛造シリンダーは0・2ミクロン単位の表面精度で仕上げられ、ホーニング処理により真円度が高められる。さらにバイクのフォークなどにも採用されるカシマコーティングまで実施。これは硬質アルマイト仕上げの約4倍という耐摩耗性を誇る表面処理技術で、フリクション低減にもつながるという。
 またスプリングにはクセのない素直な特性というrana製を採用。スチールシリンダーやアウターケースには防錆・耐衝撃性に優れるカチオン電着塗装を施すなど細部まで妥協なく仕上げる。


 そして肝心のセッティング。アラゴスタの日本総代理店であるトップラインプロダクトでは、机上の計算に頼らず車種ごとに実走テストを繰り返し、理想的なサスペンションを生み出してきた。これを一手に担う開発ドライバーは足まわりに精通する山田英二プロ。納得がいくまで走り込みを重ねることで、しなやかで限界性能が高い車高調に仕上げているのだ。


新型ピストンの特性を山田英二プロがチェック

 アラゴスタの開発において、重要なテスト現場のひとつが変化に富んだワインディングだ。路面の継ぎ目やうねりはダンパーに多くの性能を求める。ストロークの限界を超えれば挙動を乱す原因になりかねないし、硬過ぎるサスでは立ち上がりでアクセルを踏み込むことすらままならない。そう、路面がフラットなサーキットより遥かに難しいのが、ストリートでのサスペンション開発なのだ。

「スポーツ性能はもちろん、気持ちのいいフィーリングや限界を超えたときの挙動がドライバーに伝わりやすい足まわりを意識して開発しています」と山田英二プロ。開発テスト現場ではスピーディにダンパーの分解、組み立てができるよう専用ツールを備えたサービスバンが待機。山田プロが試走しては気になる箇所をエンジニアに伝え、仕様変更をするという地道な作業が繰り返される。
 ちなみに今回持ち込まれた試作のZC 33 S&R35用ダンパーには、新型ピストンが組み込まれている。こちらは従来型ピストンと比べ、微低速域から減衰力を多めに立ち上げつつ、ハイスピード域でなだらかになるような特性だという。じっくり仕様が詰められたその味わいは別記のとおりだ。


R35GT-R 「新ピストン採用で実現したこれまで以上に質感の高い走り」

 従来ピストン仕様のF:16kg / mm、R :10kg / mmから試乗。バランスはいいが、タイヤとの相性もあってか反応がよ過ぎとの意見。レートを変えずに新ピストンを入れたところ、はっきりとしなやかさが加わった。その後レートを落した場合を確認すべく、リアを2kg /mmダウン。これは減衰力ダイヤルを緩めるといいが、締め込むとイマイチ。F:16kg/mm、R:10kg/mmが最良との判断


ZC33Sスイフトスポーツ「嫌なバタツキ感が抑えられた懐が深い、上質なフィーリング」

 後ろが粘り過ぎると曲らないが、締め上げ過ぎるとバタツキ感が出がちなZC33S。F: 7kg/mm、R : 5kg/mmから始め、数とおりのレートや減衰力を試した結果、F: 6kg/mm、R : 4kg/mmがベストという結論に。「初期の接地感も出ているし、追従性もよくしっかり路面を捉えている。嫌な突き上げ感もなく乗り心地もいい」と山田プロ。しなやかさと粘りを併せ持つ質感の高い走りに生まれ変わった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

560.022500.0万円

中古車を検索
NISSAN GT-Rの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

560.022500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村