2022年2月24日、ルノー・ジャポンはルノー独自のストロングハイブリッドシステム「E-TECH ハイブリッドシステム」を搭載したクーペSUV、新型「アルカナ」を2022年5月26日に販売を開始すると発表。
たくましさとエレガントさが見事に融合したフォルム
ルノーの意欲作として欧州で人気のクーペSUV、新型「アルカナ」がいよいよ日本の地を踏むこととなった。まず、「ダイナミッククーペSUV」を標榜するそのエクステリアから見ていこう。
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1580mmの全高に対して、200mmという最低地上高、そして高い位置に配されたベルトラインとマッチョなボディサイド、フロントとリアのスキッドプレート、ホイールアーチがSUVであることを主張する。一方、リアに向かって優雅に弧を描くルーフラインとサイドウインド―がエレガントな雰囲気を醸し出す。SUVの機能美とクーペならではの流麗さが見事に融合しているといえそうだ。
スポーティさも忘れていない。フロントブレードは、ルノーが参戦するF1から着想を得たものだ。フロントバンパー両端に配されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させる空気の乱れを抑える役目を担い、空気抵抗低減と燃費向上に寄与するという。
LEDヘッドライトに組み込まれたCシェイプデイライトは、ルノーモデルの象徴であることはいうまでもない。テールランプに組み込まれたCシェイプも同様で、テールゲート全幅に延びるシグネチャーランプと一体となって、緊張感がありながらスタイリッシュな独自の表情を作り出している。
インテリアには、モータースポーツの血統を受け継ぐルノー・スポール由来の「R.S.ラインデザイン」が取り入れられている。具体的には、レッドラインのアクセント入りカーボン調パネルのドアトリムとダッシュボードをはじめ、ヒーター付レザー×スエード調6ウェイフロントシート、ヒーター付レザーステアリングホイール、レッドステッチ入りシートベルトなどだ。
コックピットには、カスタマイズ可能な10.2インチの大型フルデジタルインパネを装備。センターコンソールには、運転モードやインテリア照明をカスタマイズできるルノー・マルチセンスをはじめとする、各種インフォテインメントを表示&操作する7インチタッチスクリーンが装備される。
ちなみに、運転モードは「My Sense」「Sport」「Eco」の3つが用意され、「My Sense」が個別設定が可能なカスタマイズモード(初期設定)、「Sport」がスポーツ走行に適したモード、「Eco」がエコロジー・エコノミーを重視したモードとなる。
モーターに2速AT、エンジンに4速ATの変速機を用意
注目のパワートレーンは、ルノーが独自に開発した、F1参戦のノウハウが注ぎこまれた「E-TECHハイブリッドシステム」が搭載される。
メインモーターであるE-モーター<36kw/205Nm>とサブモーターとなるHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)<15kw/50Nm>の2つのモーター、そして1.6L 直4エンジン<94ps/148Nm>とを組み合わせたストロングハイブリッドだ。
さらに特徴的なのが、モーターに2つ、エンジンに4つの変速ギアが組み込まれていることだ。つまり、モーターが2速AT、エンジンが4速ATとなる。しかも、エンジン側の4速ATはモータースポーツでお馴染みのドグクラッチを使用。これにより、モーターとエンジンそれぞれから動力を切れ目なく引き出すことができるという。
多彩な収納スペースもこのモデルの魅力だ。ラゲッジスペースを上下に分割するダブルフロアシステムの採用で容量480Lを確保。センタコンソールに2L、アームレストに1.1L、リアアームレストに1.5Lの収納と2つのカップホルダーを備え、ドアポケットに0.75Lのボトルが2本を収めることができる。
先進運転支援システム(ADAS)にも怠りはない。アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンセンタリングアシスト、360度カメラ、アクティブエマージェンシーブレーキなど、多数のシステムが乗員の安全確保への貢献を行う。
ボディカラーは、ブランぺルレM(白系)、ブルーザンジバルM(青系)、オランジュバレンシアM(オレンジ系)、ノワールメタルM(黒系)の4種類が取り揃えられている。ラインアップは、アルカナR.S.ラインE-TECHハイブリッドの1グレードで、車両価格は429万円に設定される。
ルノー アルカナ R.S.ライン E-TECHハイブリッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4570×1820×1580mm
●ホイールベース:2720mm
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1597cc
●最高出力:69kW(94ps)/5600rpm
●最大トルク:148Nm/3600rpm
●メインモーター最高出力:36kW(49ps)/1677-6000rpm
●メインモーター(E-モーター)最大トルク:205Nm/200-1677rpm
●サブモーター(HSG)最高出力:15kW(20ps)/2865-10000rpm
●サブモーター最大トルク:50Nm/200-2865rpm
●エンジントランスミッション:4速AT(電子制御ドッグクラッチ)
●モータートランスミッション:2速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●WLTCモード燃費:22.8km/L
●タイヤサイズ:215/55R18
●車両価格(税込):429万円
[ アルバム : ルノー アルカナR.S.ラインE-TECHハイブリッド はオリジナルサイトでご覧ください ]
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