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ランクルの爆進が止まらないっ!! クロカンの王者はやっぱ70系!? 復活したけど旧型もイイよね!

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ランクルの爆進が止まらないっ!! クロカンの王者はやっぱ70系!? 復活したけど旧型もイイよね!

 優れた機動性や高い耐久性などが高く評価され、世界中で支持されているランクルシリーズ。そのなかでもヘビーデューティの70系の人気は別格で、いまでも多くのファンに愛されている。今回はそんなランクル70を改めて考察してみよう。

文/木内一行、写真/トヨタ

ランクルの爆進が止まらないっ!! クロカンの王者はやっぱ70系!? 復活したけど旧型もイイよね!

■初代BJ型の流れを汲む元祖ランクル

2023年8月のランクル250ワールドプレミア会場で公開された歴代ランクル

 ランクルシリーズは70年以上の歴史を誇るだけあり、これまでに発売されたモデルも実に多い。1951年にデビューしたBJ型と呼ばれる初代は、あくまでも軍用車向けに計画されたモデルだった。

 しかし、1955年に登場した20系は民間用として使用されることを前提に開発。その後継となる40系は1960年にモデルチェンジし、世界各国で高い評価を獲得。24年に渡って販売されたロングセラーとなった。

 そして、万能で丈夫というランクルのストロングポイントはそのままに、より乗用車的な雰囲気を盛り込み、快適性を高めたのが1984年に発売された70系だ。エクステリアは40系のイメージを継承しつつ一新。インテリアも居住空間を広げつつ、実用性も高められた。

 ボディバリエーションはバン、ソフトトップ、FRPトップをラインナップ。そして、ランクルシリーズ屈指のベストセラーに成長したのである。

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■70系の進化とワゴンモデルの登場

1985年にはユーザーの多様化に合わせてワゴンモデルの「ランドクルーザー・ワゴン」を追加。コイルスプリング式サスペンションにより快適性が向上し、室内もより乗用車的にリファイン。外装もボンネットが短縮され、フェンダー形状も変更された

 一方、当時はスキーやキャンプなどのアウトドアが人気を集めており、そういったレジャーユースの増加に対応するべく1985年にニューモデルが投入された。それが「ランドクルーザー・ワゴン」だ。

 70系のバン・ショートボディをベースに、2.4Lディーゼルターボエンジンを搭載し、新設計のコイルスプリング式サスペンションを採用。

 さらに、後席の位置を後退させてリクライニングシートも装備。これらにより、力強い走りとともに、快適な乗り心地と優れた悪路走破性の両立、後席の居住性向上も実現した。

 そして1990年には、「プラド」のサブネームをつけて70系から分離。より都会的なスタイリングを特徴とし、3ドア2列シート5名乗りだけでなく5ドア3列シート8名乗りも設定。ライトデューティ路線へ舵を切るとともにマーケットのより広いニーズに応え、販売を伸ばしていったのである。

 プラドはこの成功を機に、2代目ではさらに乗用車的な性格にシフト。とはいえ、ランクルの本質である優れた走破性や丈夫さは持ち合わせており、「手軽に乗ることができるランクル」としてヒット。その後の世代も安定した人気を獲得している。

■ファンの声に応えた再販モデルは時代に合わせて進化

ファンの熱い要望に応えるべく、2014年に期間限定で復活した70系。高い走破性や耐久性は従来の70系そのままに、現代的な内外装のデザインを採用。加えて、SRSエアバッグやABSなど、時代に合わせた安全装備も備えている

 2004年に国内での販売を終了した70系だが、国外での需要も高く、海外専売車として生産を継続させていた。そして、国内での復活を熱望する声に応えるべく、2014年に誕生30周年を記念し、1年間の期間限定車として復活した。

 内外装は時代にマッチするようリメイクされたが、70系らしさは健在。伝統のラダーフレームを採用し、バンのほかにダブルキャブのピックアップをラインナップ。

 その一方、4LV6のガソリンエンジンと5MTの組み合わせのみという思い切った仕様で話題をさらった。

 そして2023年11月、70系が三度目の復活。高剛性ラダーフレームを採用していることはこれまでと同じだが、電動デフロックやビークルスタビリティコントロール、アクティブトラクションコントロールやヒルスタートアシストコントロールといった先進の電子デバイスを積極的に採用。

 パワートレーンも、2.8L4気筒直噴ディーゼルターボエンジンにシーケンシャルシフトマチック付きの6ATを組み合わせ、力強い走りとともに低燃費を達成するなど、環境規制にも対応している。

 ルックスも70系らしさを保ちつつ現代風にアップデート。30周年記念モデルでは角形だったヘッドライトはLEDを用いた伝統的な丸形に変更され、水平・直線基調のシルエットも継承。時代に合わせて進化し、新たな70系のスタイルを作り上げたのだ。

■人気継続中の70系ゆえ中古車価格も高騰しているが 

 このような普遍的なモデルとして、独自の世界観を築いてきた70系。それゆえ直接的なライバルはいなかったが、プラドはデビュー当時からパジェロとシェアを争ってきた。

 また、2代目以降プラドと主要コンポーネンツを共有するハイラックスサーフも、同胞のライバルといえるだろう。

 70系はここ数年の旧車人気も影響してか、中古車市場では価格が高騰している。もしランクルを中古車で楽しみたいのであれば、思い切ってプラド狙いにしたり、ライバル車を選択肢に加えたりすることもアリなのではないだろうか。

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みんなのコメント

29件
  • HIDE
    アホな政府のディーゼル規制で旧型乗れないじゃん。
    思い付きで法律決めてほったらかしとかふざけてるでしょ。
  • mts********
    ランクル70の平成11年式を今まさに18年所有しています。通勤に使用して37万キロ弱。
    不具合無し、評判通りの王者です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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