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便利? それとも不便!? EVのあるライフスタイルをあらためて考えてみた

■EVの弱点は 航続距離の短さと充電にまつわる不自由の2点

 連載の第2回でも説明したとおり、EVには現状、どのモデルを選んでもなんらかの弱点がある。

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 日産「リーフ」はまずまず実用的だが、性能面でもクオリティ面でも、さらには走りの性能という面でも日本製コンパクトカーの常識の範疇に留まっている。

 テスラ「モデル3」はスーパーチャージングによって充電に伴う不便をほぼ解消している。およそ500万円という車両価格も魅力的だ。しかし、スーパーチャージャーは全国で28ヵ所が稼働しているのみ。しかも、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)には設置例がない。その背景にあるのは「スーパーチャージャーはテスラだけのものなので、公共性が高いSAやPAに設置することはまかりならない」というお役所的な発想だといわれる。

 また、ディーラーネットワークを持たないことを含め、これまでの自動車と同じ感覚で使うにはリスクが伴うこともテスラの弱点だ。

 残る欧州プレミアムブランド製のEVは、高級感や走りの性能ではさすがと思わせるところがある一方で、大容量バッテリーを搭載しているがゆえに値段が高く、しかも急速充電は最高50kWのCHAdeMOしか使えないため、大容量バッテリーのメリットを生かし切れないという弱点にある(例外は、150kW充電が可能なポルシェ「タイカン」とアウディ「e-tron GT」)。

 こうして見てくると、EVの弱点は航続距離の短さと充電にまつわる不自由の2点に集約できることがわかる。

 もっとも、航続距離は400kmもあれば実質的な不便はほとんどないはず。国交省の統計によれば、1日あたりの自動車の走行距離は20km以下という家庭が、全世帯のおよそ50%を占めるという。この場合、充電は週に1回で十分だろう。つまり、500km以上を一気に走るような遠出でもしない限り、既存のEVで十分、事は足りるはずなのだ。

 しかも、もしも一軒家に住んでいて自宅に普通充電装置を備え付けられるのであれば、ウチでひと晩コネクターをつないでおくだけでほとんどのEVは満充電まで充電できる。この場合は、わざわざ充電器のある場所まで出かけなくていいのだから、燃料が少なくなったら必ずガソリンスタンドで給油しなければならないエンジン車よりもむしろ便利だし、多くの場合、エンジン車のガソリン代よりはEVの電気代のほうが安上がりとされる。

 つまり、一見不自由に思えても、ライフスタイルや考え方次第ではEVのほうが便利ということだってありうるのだ。

■ライフスタイルを少し変えただけで見えてくるもの

 先日、アウディ関係者からこんな話を聞いた。

 あるユーザーがEV「e-tron」を購入した。このオーナーは集合住宅に住んでいて、自宅に充電施設を設置することができない。それでも幸運だったのは、クルマで通う勤務先までの距離があまり遠くないので、毎日e-tronで通勤しても、充電は週に1度で済むことにあった。

 そして一週間が終わると、急速充電施設が整った近所のホテルに出かけていき、そこでe-tronを充電。

 オーナーは、ホテルのカフェでゆったりと寛ぎの時間を過ごしたり、仕事に関連する新しいアイデアに思いを巡らせるのだという。「いまでは、週に一度のこの時間が、私にとってはとても大切なものになっています」

 e-tronオーナーは、感謝の気持ちを込めてアウディのセールスマンにそう語ったそうだ。

 話は少しずれるが、新型コロナウィルス感染症が蔓延して以降、私はなるべく自転車で移動するように心がけている。もちろんクルマで出かけても構わないのだが、目的地が都心の場合、そうすると渋滞や駐車場の心配をしなければいけない。

 ところが自転車であれば渋滞の心配はなく、探せば駐輪場も豊富にある。しかも、交通費はゼロ円。駐輪場も、たいていは2時間まで無料だ。おまけに健康にいい。CO2をほぼ排出しないので、環境にだって優しい。反対に弱点は、荷物があまり積めないのと、雨が降る日は使えないということ。汗をかいたら着替えないといけないのも、自転車が不便な点のひとつだ。

 それよりもなによりも、自転車で移動するのはなんだか清々しい。クルマと違って、街の景色などで新たな発見があったりするのも楽しい。つまり、単なる移動を越えた喜びを、自転車に乗っていると味わえるのだ。

 じつはEVにも似たところがある。

 たしかに現状、航続距離とか充電とか、不便はつきまとう。航続距離を超える遠隔地まで急に出かけなければいけなくなったときも、EVでは都合が悪い。

 でも、EVに乗っていると、自分が環境に優しいことをしているという満足感がある。まあ、これについては異論があるかもしれないが、少なくとも進歩的な気分を味わえるのは間違いないだろう。

 自分のライフスタイルをちょっとだけ変えてEVを受け入れてみる。EVに乗る喜びや満足感を得るためには、そんな工夫も必要なのかもしれない。

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