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妻の連勝で「めちゃくちゃプレッシャー」 坪井翔が目覚め「TEAM MUGENとして火がついている」【第4戦決勝会見】

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妻の連勝で「めちゃくちゃプレッシャー」 坪井翔が目覚め「TEAM MUGENとして火がついている」【第4戦決勝会見】

 7月21日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士大会の決勝レースが行われ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が2024年シーズン初勝利を飾った。『第1回瑶子女王杯』として開催された今大会を制した坪井、2位となった大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、3位表彰台を獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)、さらに優勝チームより館信秀監督が会見に出席し今季第4戦を振り返った。

■館信秀(VANTELIN TEAM TOM’S監督)

坪井翔が魅せた“魂の5周”。鮮やかな逆転で4年ぶり&移籍後初勝利、“夫婦優勝”の快挙も達成【第4戦富士決勝レポート】

「本当にうまくいきましたね。坪井は最初からロングが速かったので(ピットインを)引っ張ろう、という基本的にはそういう作戦だったのですけど、ずっとタイムが落ちることなくピットインするまで良いペースだったので『これは行けるかな』と思いましたよ」

「本当に作戦どおりでしたね。とにかくいい走りでした」

――トムス移籍後4レース目での優勝でした。

「ここからはもうどんどん勝っていってもらいたいです。そういう力を持っていると思います」

■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
決勝1位

「めちゃくちゃ嬉しいです。久々にこんな嬉しいですね。本当に、今年はチームを移籍して開幕戦のノーポイントから始まったので『シーズンどうなるかな』と思ったこともありました。やっぱり名門トムスの名を僕が汚すわけにはいかないですしね」

「スーパーGTでは一緒にやってきていますけど、スーパーフォーミュラでは初めて一緒にやるなかで、徐々に尻上がりになってきて手応えを感じつつここまで来て、予選は4番手。富士であればレースペースが良ければチャンスがあるのかな、というところでしっかりと勝ち取れたのでよかったです」

「彼女が(妻の斎藤愛未が併催のKYOJO CUPで)2連勝してしまい、良い意味でしちゃったので、いろいろな人から『分かってるよね?』みたいなプレッシャーをめちゃくちゃ掛けられたのですけど、でも本当に夫婦で優勝ということを有言実行でき、本当に素晴らしい日になったなと思います」

――手応えがあった部分、良かった部分

「テストの段階から今朝のフリーを含めてロングランのほうが自信があり、(問題は)予選をどう凌ぐかというところだったのですけど、予選はなんとか2列目をとれたので『これはチャンスがある』と」

「スタートも結構よかったのですが、前の岩佐選手が失速してそれを避けるためにかなり横に滑って、その間に2台行かれてしまうシチュエーションがあったのですけど、そのあと『ペースが良いな』というのはすぐに感じ取れました。10周目までに『前に行けるだけ行きたい』というところがあり、様子を見ながらやったのですが、タイヤのマネジメントをしながら周りがどういう作戦とるのかな、というところで割と早い段階でみんな動いていたので逆に自分は引っ張ろう、とああいう作戦になったと思います」

「そのあともペースをずっとキープできていたので、最後に抜かすことができたのかなと思う意味ではピットに入るタイミングも抜群だったし、なによりペースがあったからこその作戦だったと思います。なので10周目までのペースがとにかくよかった、というのが一番大きかったと思います」

――賜杯を受けて。表彰台での瑶子女王殿下のお言葉

「こういう貴重な機会はないので、1回目というところでこの記念すべき女王杯をいただけて本当に嬉しいですし、たくさんのお客さんが来てくれているなかでの優勝だったので本当に嬉しかったのですけど、表彰台でちょっと違った緊張感みたいな感じながら賜杯を受け取りました。その時にお話しされた言葉については、ちょっとこの場では言えない、かな。言っていいのかな……いいや駄目だな(笑)」

――夫婦揃っての優勝

「ここに来る前に『夫婦で優勝できたらいいよね』という話はもちろんしていましたけど、どちらかというと彼女は優勝する可能性が高いなと僕は思っていたのですが、僕が勝たないと成り立たないなかで、僕の側に不安要素がいっぱいあり『ちょっとどうかな』と思っていました。しかも2連勝しちゃうし、プレッシャーは大きかったですけど本当にいい日になったと思います」

「お互いドライバーであるからこそできることもあったと思いますし、ここまでの準備も彼女がすごく支えてくれたと思うのでふたりにとって非常にいい日になったと思います」

■大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)
決勝2位

「フリー走行、ウォームアップまでもそうですが、とてもペースが良さそうには見えなかったと思います。僕たちもそこの課題はずっと感じていて『これはマズイな』と思っていたのですが、エンジニアもそうですがチームが急ピッチで『こうしたほうがいいんじゃないか』というところを改善してくれたことで、しっかりと上位で争えたんじゃないかと思っています」

「いいレースができていたので優勝できなかったのは悔しいですが、ここまでこられたというのが39号車、チームとしては大きな進歩だと思うので、これを機に次のレースに向けても頑張っていきたいなと思っています」

――表彰台で初めて野尻を上回った。

「嬉しいですね。たぶん初めてじゃないですか? (同時に登壇する際は)だいたい野尻さんが勝っているのでそれ(優勝以外)も初めてだし、トヨタのドライバーになってからも初めて表彰台の乗れたので両方嬉しいですね」

■野尻智紀(TEAM MUGEN)
決勝3位

「予選は非常に悔しい思いをして僅差のコンマ2秒くらいでしたから、もうちょっとうまくやれれば2列目ぐらいには行けたんじゃないかと。予選に関しては、はめていくピースを間違えてしまったなという印象です。もうちょっと自分たちが細かくやれていれば『ここまで下がることはなかったのかも』という思いがあったので、その思いを決勝で晴らさないといけないと考えていました」

「決勝では最初から集中していけましたし、スタートでしっかりと順位を上げて、今日のレースを動かせたひとりになれたかと思うので、そういった意味はもう出だしが非常に良かったのかなと思います」

「ミニマム(10周)でのビットインは、もう朝から自分の中で決めていました。スタートをしっかり成功させて、順位上げてミニマムで入りトップまで行くというプロセスは自分で描いていたとおりになったのですけれど、残念ながら坪井選手と大湯選手のほうが今日としては強かったので、本当にもうそこは敗北という気持ちです」

「もちろん悔しさはありますが、なんといっても今日の価値あるレースを動かせたひとりとして、面白いレースを作れたひとりとしてある程度充実感は感じていますし、また次もいいレースをして、このスーパーフォーミュラをみんなに楽しんでもらいたいなと思います」

――坪井翔という怖い存在が現れた。

「開幕前から私自身『坪井選手が来るだろう』というコメントを事前にしていたと思うんですけれど、『ついに坪井選手が来てしまったか』という印象です。本当に一瞬でこのランキングも変わってしまうようなパフォーマンスを今日、まだまだと見せつけられたので我々TEAM MUGENとしてもかなり火がついてますし、次戦のもてぎでしっかりと挽回というか『やり返すぞ』という気持ちで準備していきたいと思います」

「スタート前にレースを終えてしまった(チームメイトの太田)格之進も、非常に行き場のない怒りだったり思いを抱えていると思いますし、彼も昨年のもてぎで非常によかったですから驚異的な存在になると思います」

「(ポールシッターだった福住)仁嶺選手も残念ながら少しピットでロスがあったというところで、非常に悔しく同じように行き場のない思いを抱えていると思うため、ライバルは坪井選手だけでなく全員だと思って、我々はしっかりと前を見て『次、勝つぞ!』という気持ちでもてぎに向かいたいと思います」

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