普段、気づかない何気ない操作や運転がクルマの寿命を縮めていることを知っているだろうか? そうした操作や運転は習慣化していることが多い。そこで、今回はクルマを長持ちさせるために、クルマの寿命を縮めている悪しき5つの習慣を直す方法を解説していきたい。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock
ちょっとした気づかいでクルマは長持ち! 「クルマの寿命を縮める」悪しき5つの習慣
■ブレーキ操作1つでパッドやローターが長持ち
ブレーキの踏み方1つで摩耗が変わってくるので気を付けたい(Imaging L@Adobe Stock)
ブレーキの踏み方1つで、ブレーキパッドの減りが変わってくるし、ローターの消耗も変化するのをご存じだろうか。
もちろん、急ブレーキは論外だが、急ブレーキをさせない運転することが大事なのだ。具体的には、速度や場所など走行環境によって変わるが前車との車間距離を充分に開けること。
そして、例えば先の20~30m先の信号が黄色から赤になるなど、先読み運転ができる場合には、ブレーキは弱く踏み惰性走行を増やすこと。
ちなみにATやCVTの場合では、BボタンやLポジションがあるが、これは平坦な道で頻繁に入れるものではなく、急な下り坂や強いエンジンブレーキが必要な時に使用するもの。
しかし、ブレーキパッドがもったいないと思ってあまりブレーキを踏まないのは衝突に直結することなので厳禁。
先読み運転をすることで、必要以上にアクセルを踏まず、ブレーキ操作も最小限にすることでブレーキパッドやローターを長持ちさせることができるのだ。
またブレーキローターから少しでもキーキー音がし始めたら、すぐにディーラーや整備工場に見てもらおう。
キーキーという音がしたらパッドの残量がない証拠だからすぐに交換しよう(LHITFIELD STUDIO@Adobe Stock)
■エンジンオイルの交換時期が重要
エンジンオイルのチェックはディーラーや整備工場任せにせず、せめて自分で行いたい
今、ほとんどの新車のマニュアルを見ると、エンジンオイルの交換時期は環境対応のため、長くなっている。メーカーによって微妙に異なるが、次のように規定されている。
●ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
●ガソリンターボ車/5000kmまたは6ヵ月
●NA軽自動車/1万Kmまたは6ヵ月
●ターボ軽自動車/5000kmまたは6ヵ月
高温かつ高回転となるターボ車はNAエンジンより交換サイクルは短く、さらにシビアコンディションだった場合は以下のようにさらに短くなる。
■シビアコンディションの場合
●ガソリンNA/7500km、または6ヵ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3ヵ月
●NA軽自動車/5000kmまたは3ヵ月
●ターボ軽自動車/2500kmまたは3ヵ月
ハイブリッド車は、エンジン停止時間が長く、エンジンオイルが温まりにくいうえに、走行中にエンジンを何度も始動と停止を繰り返しているため、エンジンオイルにとってはシビアなコンディションとなっている。
したがって、例えばヤリスハイブリッドの場合、低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」認定を取得した0W-8というハイブリッド専用の超低粘度オイルが使われている。
上記のようにメーカーが推奨しているエンジンオイル交換サイクルであれば問題ないと思うが、クルマをいたわり、長持ちさせたい人には1万kmまたは1年ごとでは物足りないハズ。
やはり愛車を長持ちさせたいなら、夏と冬、1年に2回、走行5000kmごとの交換をおススメしたい。ちなみにオートバックスでは5000kmの走行、または6ヵ月を目安としたオイル交換を推奨している。
当然、新車で購入した場合、摺動部から細かな摩擦粉が出たり、組立時に小さな金属粉が入る可能性がゼロではないため、新車購入後3000kmでの交換もおススメする。
また20年以上前のクルマの場合、夏場にヒート気味なら「20W-40」や「15W-50」といった硬めのオイルを、セルの回りが重くなる冬場は「10W-30」といった柔らかめを選定するといいだろう。
■チョイ乗りしかしない人はたまには高速走行を
やはりチョイ乗りよりも高速道路をクルージングしたほうがエンジン、クルマにとってはいい
通勤や近場のスーパーまでチョイ乗り、街乗りしかしていない、そんなクルマの使い方は、知らぬ間にクルマの寿命を短くしている。
クルマの寿命を長くしたいなら、時々、ある程度の回転まで回し、一定の速度で巡行することが必要だ。燃料を噴射する量を多くし、油圧経路の堆積を防ぐためにエンジンを中回転の3000rpmあたりまで回すといいだろう。
つまり、チョイ乗りでエンジン内部に溜まったものを外に出すイメージで、なるべく高速走行および高速巡行することを心がける(月に一度くらい)ことだ。
クリーンディーゼル車の場合もチョイ乗りや発進加速を繰り返しているだけの街乗りをしていると、DPFやEGRバルブにカーボンを堆積しやすくなってしまうため、加速時にギアを落としてしっかり回す、付着したPMを吹き飛ばすためにもエンジンブレーキを多用したほうがいいだろう。
■タイヤもちょっとした気づかいで長持ちする
発進時にグイっとアクセルを踏み込む癖はないだろうか
急発進、急加速はタイヤを早く摩耗することにつながる。信号待ちで、信号が青になると、急発進と言わないまでも、アクセルを強く踏んで走っているせっかちな人も多いのではないだろうか。
注意点としては、トラクションをかけすぎないこと。特に停止状態から走りだす時、なるべく優しく走り出すように心がける。これをやるだけで駆動輪の摩耗をかなり抑えることができる。特に後輪駆動のハイパワーモデルは顕著だ。
また交差点内でアクセルを踏みながら曲がると、前輪の外側(ショルダー部)が摩耗してしまう。このような場合、交差点や路地でスピードを落とし過ぎ、再びアクセルを踏んでしまう状況で発生しまう場合が多いようだ。
高速道路のコーナー、進入や出口など中高速で旋回するような状況でもなるべく、トラクションをかけずタイヤに優しい運転することを心がけよう。
フルタイム4WDの場合、駆動トルクが4輪に分散するので、前輪か後輪だけ極端に摩耗するということはまずないが、駆動トルクをかけすぎないように発進するように注意するだけで、タイヤの摩耗はさらに抑えることができる。
また空気圧も1ヵ月に1回くらいはチェックし、指定空気圧にセットしたい。ちょっと多めの空気圧だと、タイヤのトレッド面の中央が摩耗してしまう。逆に空気圧が少ないと両サイドが摩耗してしまう。
さらに前後でタイヤの摩耗の違いが出てきたら(1万~1万5000kmほどで違いが出る場合が多い)タイヤのローテーションを行うことによって長持ちさせることができる。
前輪駆動車は、前輪の右前は右後、左前は左後にそのままローテーションし、後輪は左後を右前、右後を左前と交差させる。後輪駆動車は、前輪は右前を左後、左前を右後と交差して付け替え、後輪はそのまま前にローテーション。4WDもFRのタイヤローテーションに準じる。
■バッテリーを放置しない、見て見ぬふりをしない
バッテリーを定期的にチェックしているだろうか(tarou230@Adobe Stock)
バッテリーは定期的にバッテリーのコンディションをチェックし、補充電することによって長持ちさせることは可能だ。筆者は半年に1回オイル交換を行っているが、その際にバッテリーのチェックも行っている。
バッテリーをなるべく消耗させないためにどうすればいいのか? バッテリーあがりの最も多い原因がライトの消し忘れだ。エンジンを停止した状態で、エアコンやライト、ハザードなど電装品を使いすぎないことが大事。
クルマは走行することによって発電器(オルタネーター)が発電するが、走行する距離が短いと、充分に充電されない。5~10分ほどのチョイ乗りを繰り返していると、電気の使用量が蓄電されている量を上回ってしまうため、できれば1週間に一度は、30分以上もしくは長距離の高速走行をしたい。
オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。この表示が出たことはありませんか(amstockphoto@Adobe Stock)
当然、乗らないで停めっぱなしの期間が長いほど、バッテリーの劣化は進む。2、3ヵ月乗らないと、バッテリーあがりが起きやすくなる。長く乗らないとわかっている時には、バッテリーのマイナス端子を外しておこう(ただし装備のメモリー機能などが失われるため前もって確認が必要)。しかし、マイナス端子を外しても自然放電はするため注意が必要だ。
こうした自然放電している時には、充放電によって極板によって硫酸鉛が結晶化して内部抵抗を増やしてしまうサルフューションが起きやすくなってしまう。
かつてはサルフューションがひどくなったらバッテリーを交換するしか手はなかったが、最近では、サルフューションがかなり進行した場合を除けば、パルス充電機能付きバッテリー充電器によって解消できる。パルス充電は、充電の電流に微細な周波数を与えることで、サルフェーションを解消させる。
実際、5年間で2、3回バッテリー上がりを起こしてしまったような乗り方でも、パルス充電を行なうことで交換することなく使い続けられるケースもあるという。
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みんなのコメント
オイル未チェック
チョイ乗り
急加速
トラクションをかけてのコーナーリング
空気圧未チェック
タイヤ未ローテーション
エンジン停止で電装品使用
長期放置
…目についた習慣らしきのを抜き書きしてもこれだけあるのだが、5選に選ばれたのはどれなんだ?
タイヤも走り方などで、長持ちさせるとかより状態の確認を優先し、スリップサインまで使わず残り3mmくらいになったら、早めの交換が良いと思いますがね。