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開け方を探して30分格闘したクルマまで! 初見殺しのドアハンドルをもつクルマ5台

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開け方を探して30分格闘したクルマまで! 初見殺しのドアハンドルをもつクルマ5台

 この記事をまとめると

■ドアハンドルがユニークな車種を紹介

「乗れない」どころか「降りられない」クルマも! ドアの開け方が「独特すぎる」モデル4選

■最近では鍵を持って近づくと自動でハンドルが出てくるようなモデルも多い

■デザインを優先しすぎて初めての人にはドアが開けられないほどユニークなモデルもあった

 ドアハンドルもクルマとともに進化していた!

 世界初の自動ドアは、すでに紀元前100年ごろに登場していたそうですが、日本では第二次世界大戦後、1950年初頭頃のことで、鉄道の車両の自動ドアが最初だったそうですね。

 クルマでは自動ドアというとミニバンなどのスライドドアを思い浮かべる人が多いと思います。でも近年は、ヒンジドアのドアハンドルが一見するとないように見えて、キーを持った人が車両に近づくとシャッと自動で飛び出してくるような、進化したドアハンドルが増えてきているのです。

 未来的だし、ボディに無駄な突起がなくなるため、より美しいデザインに見え、走行中は空力にも貢献するという、進化版ドアハンドルを持つクルマたち。今回はその代表的なモデルをご紹介したいと思います。

 1台目は、すべてのモデルでボディ埋め込み式のフラットなドアハンドルを採用しているテスラ。そのドアハンドルも細くてアート作品のようなデザインなので、最初に見た時は衝撃的だったものでした。

 でも、手で触れると自動で飛び出してくるのはModel Sなど一部のモデルで、Model 3などでは指でドアハンドルの端を押し、反対側がせりだしてきたところをつかんで開けるという、両手を使わないと開けられなくてけっこう不便に感じるものもあります。

 ただ、アフターパーツでそうしたModel 3のドアハンドルをパワードアハンドルに変えられるキットが発売されており、やはり未来的なEVにはパワードアハンドルが似合うのだなと感じます。

 2台目は、欧州プレミアムブランドとしていち早く市場に投入されたEVとなった、ジャガー I-PACE。SUVながら低くワイドなスタイリングを持つ、なんともジャガーらしい美しいデザインなのですが、車体の94%にアルミニウムが使われているというから驚き。

 さらにドアハンドルは電動格納式で、近づくとシュッとせりだしてくるタイプです。正式名称は「デプロイアブル・フラッシュ・ドアハンドル」と呼ばれています。ジャガーとして初めて、Apple Car PlayやAndoroid Autoに対応したインフォテインメントシステムをはじめ、こうした先進的な要素もふんだんに取り入れられているI-PACE。

 もちろん、床下に90kWhの大容量バッテリーを敷き詰め、50:50の前後重量配分を実現しているため、運動性能もピカイチ。0-100km/h加速が4.8秒、最高速が200km/hという、このクラスのEVとしても類い稀なるパフォーマンスを持っています。

 デザイン性を損なわないドアハンドルの隠し方に脱帽!

 3台目は、時代を先取る最高の技術や装備を与えられることが慣例となっている、メルセデス・ベンツ Sクラス。こちらも電動格納式の「シームレスドアハンドル」が採用されました。エッジを効かせたラインは極力廃し、豊かな面と「キャットウォーク」と呼ばれるごく繊細なラインで美しさとプレミアム感が表現されている新型Sクラスに、このドアハンドルはとてもよく合っていると感じます。

 キーを持って近づくとせりだし、走行すると自動でまた格納されるというものです。メルセデス・ベンツは伝統的に、爪を長く伸ばしたり、ネイルをしている人でも気を使わずに握れるドアハンドルにこだわっていますが、シームレスドアハンドルになってもそれが貫かれているところがさすが。

 室内でも、デジタルとアナログの調和というテーマがぴったりの、優雅でクリエイティブなインテリアや、対話型インフォテインメントシステムのMBUXが、各席の乗員の声を聞き分ける能力を持つことにもビックリです。

 さて、ここで電動化された最新のドアハンドルではなく、アナログなんだけどまったく開け方がわからなくて困ったドアを持つクルマもご紹介しましょう。4台目はなんと、取材の際に3人がかりで探して30分もドアが開けられなかった、苦い思い出を持つTVR タスカンです。

 イギリスで1950年代に創業したスポーツカー専門メーカーのTVRは、1990年代に入ってグリフィス、キミーラといったモデルが世界的に話題となり、日本でも2002年に正規代理店ができて販売されていたのです。タスカンはマッコウクジラのようなフロントマスクが個性的なデザインのスポーツカーで、2001年の映画「ソードフィッシュ」に登場して、ジョン・トラボルタが派手なカーアクションをしていたので記憶に残ってる人もいるかと思います。

 このタスカン、ドアにはサイドミラーがニョキッと生えているだけで、あとは何にもありません。押しても引いても開けられず、どうなってるのかと探し回ったあげく、正解はサイドミラーの下にボタンがあり、それを押すとドアが開くというカラクリとなっていたのでした。「先に言ってよ……」と思ったものの、ちょっと誰かに話したくなるネタがあるところもまた、タスカンの魅力だったのかもしれないですね。ちなみにタスカンは4リッターの直6エンジンで350馬力のタスカン・スピード・シックスと、390馬力のタスカンSがありました。

 5台目は、やはりアナログなドアハンドルだけど隠れたデザインになっていて、「どうやって開けるの?」とよく聞かれるクルマといえば、トヨタC-HR。SUVでも走りの良さにこだわり、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでテスト走行を繰り返し、24時間レースにも参戦して腕試しをしたほど本気で作り込んだモデルです。

 そのこだわりはデザインにも通じていて、開発者に聞いたところ、とくに凝ったのがドアハンドルという話。モダンでダイナミックなフォルムと、2ドアに見えるようリヤのドアハンドルを高い位置に配置して、隠すようにしています。ここまでなら、欧州コンパクトや日本のコンパクトカーなどでも一時はトレンドとなったデザインテクニックなのですが、C-HRの場合は使う人が開けにくいことのないように、フロントのドアハンドルと同じ操作方法で開閉できるように考慮されているのです。

 少し小さめにはなりますが、たしかにフロントとリヤで横と縦の操作となると、混乱するかもしれないのでこれは親切ですね。

 ということで、最新のものからアナログなものまで、一見すると開け方がわからないようなドアハンドルをご紹介しました。そのうち、ドアの前に立つだけで自動で開くヒンジドアが普通になって、ドアハンドルそのものがなくなる時代がやってくる……かもしれないですね。

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みんなのコメント

10件
  • こうゆうフラッシュハンドルは、バカ重たいアクチュエータを付けてドアハンドルASSYで1kgなんてザラだよ。それが4個も付いてさ、何が空力向上だよ笑わせんな。
  • WD21の4ドアテラノも、ピラーにドアハンドルがありました。(アメリカ日産のデザインでした。)
    自動で出て来るハンドルなら未だしもCH-Rなんて金がかかってないから見つかるだろうし。
    やはりトヨタ贔屓のカートップ、無理矢理にでもトヨタ車をねじ込んでくる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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