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NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018第4戦フェニックス レースレポート

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NASCAR:TOYOTA GAZOO Racing 2018第4戦フェニックス レースレポート

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第4戦フェニックス
カイル・ブッシュが2戦連続の2位
トヨタ・カムリは5台がトップ10フィニッシュ
 砂漠の中に位置するフェニックスで行われたNASCARカップ・シリーズでは、カイル・ブッシュが最多リードラップを奪う速さを見せましたが、惜しくも2戦連続の2位。デニー・ハムリン4位、マーティン・トゥルーエクスJr.が5位。

 トヨタ・カムリは5台がトップ10フィニッシュを果たしました。エクスフィニティ・シリーズでは2度の降雨による赤旗中断に見舞われる展開の中、カイル・ブッシュが3位、シリーズレギュラーのクリストファー・ベルが4位に入りました。

NASCAR:フォードのハービックが3連勝、トヨタは0.7秒差で勝利ならず。「ピットのミスが敗因」

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第4戦 TicketGuardian 500
開催日:3月11日

カイル・ブッシュが2戦連続の2位
トヨタ・カムリは5台がトップ10フィニッシュ
 3月11日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのISMレースウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第4戦『TicketGuardian 500』が開催されました。

 NASCARシーズン序盤の米国西部3連戦。その2戦目の舞台は砂漠の中に位置する1マイルオーバル。昨年まではフェニックス・インターナショナル・レースウェイと呼ばれていましたが、今季よりISMレースウェイに名称が変更となりました。

 このコースでは年2回カップ・シリーズ戦が開催。2度目の開催は『プレーオフ』の最終戦ひとつ前となる第35戦で、タイトル争いにおいても重要な一戦です。ここでは2012年にデニー・ハムリンが勝利。また、昨年の第35戦では、昨シーズン限りの引退を決めていたマット・ケンゼスが勝利を挙げました。

 今季は開幕から3戦、トヨタ勢は好走を見せながらも未勝利。前戦ではカイル・ブッシュが2位に入っており、今季初勝利をめざして臨みました。

 11日(日)好天の下で午後12時16分に1マイルオーバルを75周、75周、162周の3ステージ合計312周(312マイル:約500km)して競われる決勝レースがスタート。

 今季初のポールポジションを獲得したマーティン・トゥルーエクスJr.が序盤首位を争う一方で、6.7番手スタートのハムリンとカイル・ブッシュが順調にポジションアップ。56周目にはカイル・ブッシュが首位を奪い、ステージ1を制覇しました。ステージ1はハムリンが4位、トゥルーエクスJr.が5位、エリック・ジョーンズが10位となりました。

 ステージ2は、カイル・ブッシュが首位を守って周回を重ねましたが、ステージ終盤にイエローコーションが出されると、カイル・ブッシュはステージ3でのポジションを重視しピットイン。ピットインしなかったライバルの先行を許すこととなり、8位での再スタートから4位まで追い上げステージ2を終えました。マーティン・トゥルーエクスJr.が8位。

 ステージ3は、スタート前のコーションで上位勢がピットインする中、作戦通りコース上に残ったカイル・ブッシュが序盤をリード。ステージ2終盤のピット作業でタイムをロスし、一時は29位までポジションを落としながらも猛烈な追い上げを見せたハムリンと共に激しい首位争いを繰り広げました。

 ステージ3は、前半に一度イエローコーションが出されたあとは、コーションのない展開となり、後半は燃料とピットタイミングの戦略戦に。上位勢ではまずハムリンが残り60周を切ったところでピットへ。カイル・ブッシュもその数周後にピットへ向かいましたが、ピットイン前後のコース上の混雑や、僅かなピット作業時間の違いにより、首位を争っていたケヴィン・ハービック(フォード)の先行を許すこととなってしまいました。

 その後、コーションを待ちピットインを遅らせたライバルも次々にピットインしていくと、カイル・ブッシュは2位でハービックを追う展開となりましたが、惜しくも首位奪還はならず、カイル・ブッシュは2戦連続の2位フィニッシュ。ハムリンが4位、トゥルーエクスJr.が5位、シリーズフル参戦2年目のダニエル・スアレツとエリック・ジョーンズが8位、9位と好走を見せ、トヨタ勢は5台がトップ10フィニッシュを果たしました。

 今大会の結果、ドライバーズランキングでカイル・ブッシュが2位、トゥルーエクスJr.が3位へとそれぞれ順位を上げました。

 次戦第5戦は3月18日(日)、米国西部カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ
「チームは素晴らしい仕事をしてくれました。昨日の時点では、2位を走れる状態ではありませんでした。クルーチーフとスタッフが夜を徹して信じられないほどの調整をしてくれたおかげで、4号車(ケヴィン・ハービック:フォード)と勝負できるまでになりました」

「今日のレースでは実際に彼を追い抜くことが出来ました。順位が入れ替わったのは最後のピットストップでしょう。どうして抜かれたのか分かりません。しかし、我々のトヨタ・カムリは間違いなく速く、彼と充分に戦えていたと思います」

NASCAR XFINITY SERIES
第4戦 DC Solar 200
開催日:3月10日

『砂漠の雨』で2度の赤旗中断。
カイル・ブッシュが3位、
クリストファー・ベルが3戦連続トップ4
 3月10日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第4戦『DC Solar 200』がISMレースウェイで開催されました。

 このコースのエクスフィニティ戦では、カイル・ブッシュが好成績を残しており、通算10勝(うちトヨタで9勝)を挙げています。カイル・ブッシュはカップ戦との掛け持ち出場で、シリーズ記録となる通算11勝目を目指しました。

 10日(土)午後2時16分、軽い霧雨が落ちてくる中、1マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。

 昨年トラック・シリーズのチャンピオンに輝き、今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦しているクリストファー・ベルとカイル・ブッシュが4,5番手スタートからポジションを上げて首位争いを展開。ステージ1はベルが2位、カイル・ブッシュが4位、ブランドン・ジョーンズが8位となりました。

 ステージ1終了後、レースは降雨のために1時間半にわたる赤旗中断に。雨が止み、コースを乾燥させてレースが再開されたものの、ステージ2終盤にも再び降雨で赤旗が出されるという、砂漠に位置するコースでは珍しい展開に。ステージ2はスタート後2周で首位に立ったカイル・ブッシュが逃げ切り制覇しました。

 ステージ3は、ステージ2終盤にピットインしていたベルとブランドン・ジョーンズが2位、3位へとポジションを上げて再スタート。ピットインにより14位までポジションを落としていたカイル・ブッシュも猛烈な追い上げを開始。20周ほどで上位争いに復帰しました。

 ステージ3はイエローコーションの出ないまま推移する中、ベルが首位争いを展開。しかし、合計2時間にわたる赤旗中断により、レース終盤はコースを照らすライトが点灯するほど遅い時間となったことで、気温低下などコンディションが変化。これにセッティング調整を合わせきれなかったベルは終盤ハンドリング不調に見舞われ、惜しくもペースダウン。
 追い上げたカイル・ブッシュが3位、ベルは4位に入り3戦連続のトップ4フィニッシュ。ブランドン・ジョーンズが11位でチェッカーを受けました。

 次戦第5戦は3月17日(土)、オートクラブ・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル
「車両のバランス的にも、60周から70周くらいは好調に走れるということは分かっていました。クルーチーフと相談してもっと長く走るべきでした。ピットストップタイミングがやや早かったことで順位を失ってしまいました」

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