「MLA-Flexは乗員や歩行者を保護するための先進のアクティブセーフティシステムとうまく調和して機能させるための強固な基盤を提供します」(プロダクト・エンジニアリング担当トーマス・ミューラー氏)
新型レンジローバースポーツジャガー・ランドローバーはこのほど、新型「レンジローバー」と新型「レンジローバースポーツ」が最新のユーロNCAP(European New Car Assessment Programme/欧州における新車アセスメントプログラム)において、いずれも最高評価である5つ星を獲得したことを発表。今回の5つ星獲得は、2009年に導入されたユーロNCAPの厳格な安全性評価においては、2011年の「レンジローバーイヴォーク」に続くものとなる。
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両モデルには「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」をベースとする新しいアーキテクチャーを採用しており、最先端の運転支援技術と応答性の高い洗練された走りをうまく調和させ、両立させるための強固な基盤となっている。4人乗り、5人乗り、7人乗りの設定が可能な新型「レンジローバー」は、シートの剛性を先代モデルに比べて最大50%高めており、新型「レンジローバースポーツ」も35%強化している。
新型「レンジローバー」は、子ども乗員保護性能評価で87%、歩行者保護性能評価で72%、新型「レンジローバースポーツ」は成人乗員保護性能評価で85%の高得点を獲得した。さらにセーフティアシストカテゴリーにおいても両モデルとも82%の高得点をマークしている。
ジャガー・ランドローバーのプロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブディレクターのトーマス・ミューラー氏は次のように述べている。
「ユーロNCAPにおける今回の高評価は、まさに当社が50年以上にわたって安全性、走破性、ラグジュアリーさを兼ね備えたクルマのエンジニアリング、マニュファクチャリングに真摯に取り組み、専門知識の積み重ねが成果として表れたと思います。当社の強力で、フレキシブルな『MLA-Flex』は、自動緊急ブレーキ(AEB)等をはじめ、乗員や歩行者を保護するための先進のアクティブセーフティシステムとうまく調和して機能させるための強固な基盤を提供します。『レンジローバー』『レンジローバースポーツ』は技術の結晶といえます」
両モデルに搭載している、ADASは以下のとおり。
●エマージェンシーブレーキ(AEB)
車両前方に設置しているレーダーとカメラを用いて、先行車、歩行者、自転車、またはホスト車両が左折または右折中に隣接車線からの対向車や自転車の検知を支援。差し迫ったリスクを特定し、ブレーキをかけることで衝撃を最小限に抑え、回避。
●レーンキープアシスト
道路の車線表示をモニターし、意図しない車線離脱を検出。車両が車線の境界を越えそうになると、境界を越える動きに対抗するためにステアリングホイールを作動。
●エマージェンシーレーンキープアシスト
車両が道路の端に近づきすぎたり、対向車の車線に向かっていていると判断した場合、正しいステアリング入力を行うよう支援。
●3Dサラウンドカメラ
車両の周囲360度の3Dビューを提供し、操縦中にタッチスクリーンディスプレイに複数のビューを同時に表示し、ドライバーの詳細情報を提供。
●ClearSightグラウンドビュー
中央のタッチスクリーンディスプレイでボンネットの真下にある隠れたエリアを表示。
●ドライバーコンディションレスポンス
ドライバーが一連の音声ガイダンスに反応しない場合、車両を停止させ、ハザードランプを点灯。
●リアコリジョンモニター(オキュパントプロテクションアシスト付)
フロントとリアのコーナーレーダーを使用して70m以内の衝突の危険性を検知し、乗員に警告。必要に応じてハザードランプを点滅させ、シートベルトを張り、ヘッドレストを前方に移動させ、シートを傾け、ウィンドウとパノラマルーフを閉めることで、衝撃に備えた準備を行う。
●プレエンティブサスペンション
前方衝突警告システムが衝突の危険を検知すると、サスペンションが自動的にダイナミックモードに切り替わり、回避行動が必要な場合に最も俊敏な反応を示してドライバーをサポート。
●アダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付)
設定した巡航速度を維持。前方に低速の車両を検知すると、自動的に速度を下げ、ステアリングを微調整することで、車線の中央を走行するようドライバーをサポート。
●パークアシスト
駐車可能なスペースを検出し、車両を縦列および横列のスペースに誘導。パークアシストは、ステアリング、アクセル、ギア、ブレーキを使って、車両を制御。
さらに、いずれのモデルにも、空気清浄システムプロ(ナノイーX搭載/PM2.5フィルター付)を搭載。PM2.5フィルターとナノイーXテクノロジーを用いて、ウイルスやバクテリア、臭い、アレルゲンを中和し、清潔な室内空間を維持する。遠隔操作で、出発前に車内を快適な空気環境に設定することも可能だ。
なお、2014年にデビューしたコンパクトSUV「ディスカバリースポーツ」も、子ども乗員保護性能評価で89%、歩行者保護性能評価で71%、安全支援評価で85%と、今回の試験でスコアを向上させ、再び5つ星を獲得。これにより、「レンジローバー」「ディスカバリー」「ディフェンダー」の各ファミリーがユーロNCAPで5つ星という最高評価を獲得したことになり、最も安全なSUVであることが証明された。
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