ザルツブルクカラーをまとった伝説の917
2020年9月4~6日、毎年恒例の「コンクールズ・オブ・エレガンス」が英国ハンプトン コート宮殿で開催された。絢爛たる出展車のオーナーらによる投票によって決められる「ベスト・オブ・ショー」に輝いたのは、1970年のル・マンを制したザルツブルクカラーの917KH。同コンクールでポルシェがベスト・オブ・ショーに選ばれたのは今回が初めて。
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ゼッケンナンバー23を背負った1969年製の917KH(ショートテール)は、ル・マン初の総合優勝をポルシェにもたらしたマイルストーン的存在だ。ドライバーを務めたのはハンス・ヘルマンとリチャード・アトウッド。この917の快挙を皮切りに、ポルシェはサルトサーキットで現在までに19度の総合優勝を手にしてきた。
「コンクールズ・オブ・エレガンス」は、女王陛下即位60周年記念の一環として2012年にスタート。初回のウィンザー城をはじめ、セント・ジェームズ宮殿、ホリールードハウス宮殿など、王室に関係の深いロケーションで毎年実施されている。
今年の会場内には特別展示として「フォード vs フェラーリ」コーナーが設けられ、フォード GT40やフェラーリの250 LM、365 P2、250 GTOなどが“再会”した。
ブロワー ベントレーからフェラーリ デイトナまで
年代ごとに選ばれる「今年の一台」は下記のラインナップ。
・1915年以前:1904年製フィアット タイプ24/32
・1920年代:1929年製アルファロメオ 6C 1750
・1930年代:1930年製ベントレー 4.5リッター“ブロワー” by ガーニー・ナッティング
・1940年代:1948年製ランドローバー モデル 80 #001
・1950年代:1958年製BMW 507
・1960年代:1965年製フェラーリ 275 GTB コンペティツィオーネ クリエンティ
・1970年以降:1970年製フェラーリ365 GTB/4 デイトナ
また、英国のコンクールらしく「ジャガー」部門や「ベントレー」部門もあり、前者は1950年製XK 120 ロードスター、後者は1926年製4.25リッター by マリナーがそれぞれ受賞している。
アストンマーティン「ヴィクター」も登場
スコットランドの本革ブランド「ブリッジ・オブ・ウィアー」が選出するデザイン部門で栄誉に浴したのは、スイス/フランスのコーチビルダー、ガングロフがボディワークを手掛けた1938年製ブガッティ タイプ57 アタランテ クーペ。
また、「フューチャー・クラシックス」賞は、これぞ未来のクラシックカーになるであろう一台へ贈られる。今年選ばれたのはアストンマーティンのQ部門が手掛けたワンオフモデル「ヴィクター」。836hpの7.3リッターV12エンジンに6速MTを組み合わせ、後輪を駆動して走る非常にワイルドなスーパーカーである。
今年はポルシェ917が“ダブル”受賞!
ちなみに「コンクールズ・オブ・エレガンス」には、ペダルカーなどの製作を手掛けるリトル・カー・カンパニーのスポンサードにより「ジュニア・コンクール」部門も設けられている。
同部門で今年の一台に選ばれたは、ベスト・オブ・ショーに輝いたのと同じポルシェ 917だった。3分の1スケールの917(動力はもちろんガソリンエンジンだ)を駆る勇敢なるドライバーも、誇らしげな笑顔をステージ上で披露していた。
名車はもちろん希少な珍車も登場
栄光のヒストリーを築き伝説となった名車の数々はもちろん、「コンクールズ・オブ・エレガンス」では歴史に埋もれた珍車の姿もチラホラと見ることができた。車体前方に巨大なプロペラを備える1921年製Leyat Helicaは特にユニークな1台。
また、グラスファイバー製の流線型ボディを纏い、ミニバンのご先祖とも言えそうなスタイリングとコンセプトで作られたスタウト スカラブは、居並ぶ名車の中にあっても引けを取らない存在感を示していた。こうした重層的で幅広い自動車文化が今なお伝承されていることを確認できるのも、自動車文化が成熟している英国のコンクールならでは。次回の開催でどんな名車・珍車が登場するのか楽しみだ。
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