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【水圧で外れたナンバープレート】トヨタ・ランドクルーザー(5) 長期テスト

掲載 更新 8
【水圧で外れたナンバープレート】トヨタ・ランドクルーザー(5) 長期テスト

積算2万8372km 毛が付きやすいベロア風シート

text:Matt Prior(マット・プライヤー)

【画像】ランドクルーザー・プラドとRAV4 全51枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


長期テストのトヨタ・ランドクルーザーのシートは、今どき珍しくベロア風。筆者好みだ。シートは快適で、ヒーターがなくても困らない。レザーと違い、クロスは適度に温度を保ってくれる。

洋服に付いたペットの抜け毛を、効果的に抜いてもくれる。もし季節の変わり目に猫を乗せたら、マジックテープのように毛がくっつきそうだ。

積算3万1180km 浅瀬の走行で落ちたナンバー

本気のオフローダーが、フロントのナンバープレートを高い位置へ移しているのを見たことはないだろうか。英国ではまれに、ルーフラックに付けているドライバーもいる。

わたしはその理由を、実際に確かめることができた。オフロードで。

先日、AUTOCAR英国編集部のビデオクルーを連れて、川の浅瀬でトヨタ・ランドクルーザー・プラドを走らせた。快諾してくれた、カメラマンのミッチ・マッケイブに感謝したい。

帰り道では、一緒に並走すればもっと写真映えすると考えたマッケイブ。彼のアイデアは正しかった。ドラマチックなカットが撮影できただけでなく、フロントのナンバープレートが取れていることにも、気づけたのだから。

トラブルの少ない長期テスト車にとって、良い話題だ。

川を走る時の水の力は、ナンバープレートを正しい位置に留めていられないほど強いとわかった。ナンバープレート・ホルダーが水圧でめくれ、バンパーのタッピングネジで止めていた部分がえぐれていた。

定期点検以外のメンテナンスはほぼなし

ナンバープレート・ホルダー自体は無傷。そこでプレートホルダーからネジを外し、バンパーの後ろへ大きなワッシャーを挟んで閉め直した。外から見れば、バンパーに空いた穴はわからない。

オフロード走行を楽しむ前に、ナンバープレートは外しておく方が良いようだ。余計な費用がかからず良かった。

正直にいうと、実は今までナンバープレートを拾うために、何度か凍った水や泥の中に手を突っ込んできた。教訓は、実行しなければ意味がないということだ。

それ以外、トヨタ・ランドクルーザー・プラドとの生活はストレス・フリー。走行距離は増えるが、つまらないトラブルは一切ない。

1つ添えるなら、エンジンを始動する際、クラッチペダルを床へ付くほど深く踏み込む必要がある。少しでも踏み込みが甘いと、プッシュボタン式のスタート・スイッチは反応してくれない。その程度だ。

この記事を書いている時点で3万2000kmを超え、本格的な点検を受ける時期になった。1万6000kmの時よりも多項目で、作業時間は2時間30分ほどだという。

前回の定期点検以来、洗車と掃除以外のメンテナンスはほとんどしていない。ここ1万6000kmの間に、1.0Lのエンジンオイルを補充しただけ。ちなみに粘度は、5W30。

そろそろアドブルー液もなくなる頃。警告灯がいつ光るか、少し気になっていた。過去の給油量や燃費を確認すると、そろそろ補充した方が良いはず。

2.4mの長い木材でも積める

そう考えていた翌日、いつものようにランドクルーザー・プラドへ乗り込むと、オレンジ色のライトが灯った。あと2400kmでアドブルー液が空になるというお知らせだ。

アフリカの砂漠を横断する場合でも、途中でアドブルー液が切れないように、かなり前もって教えてくれる。今回も筆者が補充するから、定期点検での作業は減るだろう。

3ドアのランドクルーザー・プラドは、全長4.5m。縦置きのエンジンと長いフロントオーバーハングのおかげで、車内空間は広いとはいえない。それでも助手席の背もたれを倒して、長さ2.4mの木材を運ぶことはできた。

幅が1.5mほどある木材でも、フロントシートの間に押し込めば、リアハッチはちゃんと閉じられる。といっても、その場しのぎ。定期的に積むなら、ルーフラックを付けた方が良いだろう。フロントのナンバープレートも、そこへ移設できるはず。

テストデータ

気に入っているトコロ

すぐに出発できる:冬場の寒い朝でも、ヒーターやデフロスターの効きが強い。

気に入らないトコロ

アドブルーの補充:アドブルー液の補充口のキャップが硬く、位置も低い。大きなボトルを持って注ぐのは、簡単ではない。

テスト車について

モデル名:トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
新車価格:3万3955ポンド(458万円)
テスト車の価格:3万4655ポンド(467万円)

テストの記録

燃費:11.0km/L
故障:なし
出費:定期点検 270ポンド(3万5000円)/アドブルー液 26ポンド(3400円)/エンジンオイル1L 8ポンド(1000円)/タイヤ修理 18ポンド(2300円)

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