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IGTC鈴鹿10時間の復活は? 2024年カレンダーに1戦増の可能性も「メーカーと話し合う必要がある」とラテル

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IGTC鈴鹿10時間の復活は? 2024年カレンダーに1戦増の可能性も「メーカーと話し合う必要がある」とラテル

 7月1日にスパ24時間レース開催中のベルギー、スパ・フランコルシャンで行われたSROモータースポーツ・グループの記者会見では、2024年からニュルブルクリンク24時間レースがIGTC(インターコンチネンタルGTチャレンジ)の一戦になることなど、いくつか大きなアナウンスがあった。

 2024年のIGTCは現在4レースが予定されているが、SROモータースポーツ・グループの創設者兼CEOのステファン・ラテルによれば、あと1レース増える可能性もあるという。

GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの2024年カレンダーが発表。シリーズ初の海外戦をジェッダで開催へ

 ここではIGTCに関する追加情報、GTワールドチャレンジ・アジアの2024年カレンダーについての見通しなど、注目の発表が行われた記者会見の詳細をお伝えする。

■ジェッダ戦開催は『サプライズ発表』?

 ラテルによれば、2024年のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップのシーズンを締めくくるジェッダとは複数年契約であり、将来的には「別の何かに発展する」ことを認めている。

 ジェッダがIGTCのラウンドに拡大される可能性はあるかと尋ねられたラテルは、そのような見通しを確認することを拒否した。同氏は、2024年にIGTCの第5戦となることは「考えていない」と答えている。

 ラテルによれば、ジェッダラウンドはSROと地元自治体による「多くの補助金」のおかげで、チームにとってヨーロッパラウンドよりもコストが安くなると語った。

「私はこれをチームに対してアナウンスするが、彼らはとても喜ぶだろう。とてもいい契約だ。出入国も簡単だし、コンテナに詰める必要もない。トランスポーターで行くんだ。GTWCヨーロッパ大会のようにパドックをフルに使ってトランスポーターを停めることができるし、GT4も走らせることができる」

 なお、このジェッダ戦の発表は、長年GTWCヨーロッパに参戦してきた多くのエントラントにとってサプライズだったようだ。

■IGTCの“5戦目”はアジアかアフリカか

 この日に発表された2024年IGTCの4つのラウンド、すなわちバサースト、ニュルブルクリンク、スパ、インディアナポリスに続き、5戦目のイベント開催の可能性について、メーカー間で話し合いが行われる予定だ。

 ラテルは、もし実現すれば、すでに決定している4つのイベントとは別の大陸での開催になるだろうと語っている。

「マニュファクチャラーと話し合う必要がある」とラテル。

「今回の発表で、誰が興味を持つのか? そして、彼らは4つのイベントに満足しているのか、それとももうひとつ欲しいのか? もうひとつ欲しいのであれば、どれがいいのだろう?」

 さらに、南アフリカのキャラミと日本の鈴鹿がカレンダーに復帰する可能性について質問されたラテルは、次のように答えている。

「私はキャラミに戻りたい。私は鈴鹿にも戻りたい。誤解しないでほしい。現時点では4戦が確定しているだけだ。メーカーやチームがどうしたいのかを、見る必要がある。5戦を超えることはないだろう。4戦か5戦になるだろう」

■2024年のGTWCアジアは全6戦、日本では3イベントか

 ラテルは、スパでの記者会見の時期を1日遅らせて土曜日にしたのは、世界中のカレンダーを 「かき集め、確定させる」ために1日余分に時間を確保したためだと明らかにした。

「チームからはWEC(世界耐久選手権)とDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)とは日程を重複させないようにと言われているが、DTMはWECとも重複させたくない。計算しようとすると、ほとんど不可能な作業になる」とラテルは語っている。

 また、2024年のGTWCアジアの正確なスケジュールはまだ決まっていないが、4月のマレーシア・セパンを皮切りに、5月にタイのブリラム、そこから6月に富士スピードウェイ、7月に鈴鹿サーキット、8月に岡山国際サーキットと日本を転戦し、10月には中国国内のどこかで開催するという全6戦が予定されている。

 GTWCオーストラリアについては2024年のカレンダーはまだ確定しておらず、ラテルは「そこで解決しなければならないことがいくつかある」と述べ、詳細は明らかにしなかった。

 なお、GTWCヨーロッパとGTWCアジアは、2024年からトタルエナジーズの100%再生可能燃料に切り替わる。この燃料は、すでにWECで使用されているものと同様のものになると理解されている。

■「当初のコンセプト」よりも優先されたニュルの編入

 ニュルブルクリンク24時間レースのSP9クラスはタイヤメーカーがオープンであるため、ピレリは来年IGTCのタイトルスポンサーにはならない。

 ただしラテルは、ピレリが他のすべてのラウンドで独占的なタイヤ・プロバイダーであり続けることを認めている。

 また、ニュルブルクリンク24時間レースがIGTCのカレンダーに加わることは、各大陸で1レース、それぞれ異なる長さのレースを開催するという同シリーズの理念には反するが、既存の注目度の高い耐久レースをカレンダーに組み込むことの勝算は、当初のコンセプトよりも優先されるとラテルは語っている。

「オリジナルのアイデア(当初のシリーズのコンセプト)は素晴らしいが、最大のレースを(スケジュールに)入れるのは良いことだと思う」と彼は述べた。

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みんなのコメント

2件
  • そんなの要らねえから、黙ってスーパーGT鈴鹿1000kmを復活させれば良いだろ
  • レース好きなんで2018年のサマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久も観戦したんですが
    8耐やSuperGTと比べるとなかなか難しい
    国内チームがほとんど参戦してないのでしっかり予備知識をつけていかないと観戦している側も盛り上がりにくいし
    デコトラ置いたり、泡ぶちまけたりして盛り上げようと努力してたのはわかるんですが・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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