IMSAは1月25日付でテクニカル・ブルテンを発行し、ウェザーテック・スポーツカー選手権に出場する車両のBoP(性能調整)を変更した。この変更は、1月29~30日に決勝が開催される第1戦デイトナ24時間のレースウイークから施行される。
今回の変更は、21日から行われた公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』、ならびに23日に行われた予選レースでのパフォーマンスを受けたものと見られ、GTDプロおよびGTDクラスに参戦する6車種に対し変更が加えられている。
直前にBoP緩和を受けるも戦えなかったコルベット。予選レースは「ビッグテスト」だったと明かす/デイトナ24時間
予選レース前日に変更されたBoPの数値から比較して、BMW M4 GT3は最低重量が10kg増加し、1340kgに。シボレー・コルベットC8.R GTDも最低重量増加の変更を受け、15kg増の1335kgで決勝を戦うこととなった。
ただし両車ともに直線スピード向上に寄与する最小ウイング角については数値が減少しており、M4 GT3は±0からマイナス2.2度へ、コルベットC8.R GTDは11.0度から8.0度へと最小ウイング角が緩和されている。
M4 GT3については、燃料タンク容量の4リッター削減も決定し、99リッターとなっている。
これらの2車種は、公式テストおよび予選レースで苦戦を強いられていた。タイヤ内圧に関するいくつかのレース後のペナルティが発出される前の時点で、コルベットは8位と9位、BMWは12位と13位で予選レースを終えており、コルベットをドライブするトミー・ミルナーは「困難な戦いに直面している」と窮状を訴えていた。
GTDプロ/GTDクラスのその他の車種では、アキュラNSX GT3 Evoが25kgの最低重量軽減と燃料タンク容量4リッター増加を受けているほか、ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoは最低ウイング角の1度増加、メルセデスAMG GT3も同じく1.8度の増加を受けている。また、マクラーレン720S GT3は燃料タンク容量の4リッター増加を受けている。
エンジンのエアリストリクター径やターボのブースト圧など、出力に関する変更は行われていない。
また、DPiクラスではBoPの変更は行われておらず、これは公式テストが開始されて以来、数値に変更がないことを意味している。
公式テストと予選レースを終えたデイトナ24時間レースは、現地時間27日木曜に行われる3回のプラクティスセッションから、レースウイークの走行が開始される。
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