快適性重視のGTバージョン
スウェーデンに本拠を置くモータースポーツ企業シアン・レーシング(Cyan Racing)は、ボルボP1800の新たなレストモッド「P1800シアンGT」を公開した。
【画像】流麗なボルボの「クーペ」が現代技術で復活【レストモッドのボルボP1800シアンを写真でじっくり見る】 全28枚
1960年代に発売されたボルボの2ドア・クーペ、P1800をベースに大規模な改修を施し、パワートレイン、シャシー、内外装デザインを一新した。2020年公開の前作「P1800シアン」のグランドツアラー・バージョンとなる。
新型P1800シアンGTと前作との最大の違いはサスペンション・セッティングで、カントリーロードや長距離ドライブに最適化されているという。
インテリアでは、サンドカラーのレザーとファブリック素材が組み合わされ、快適性重視のシートが装着される。遮音性が向上しているほか、新しいロールケージの採用により車体剛性も高められているという。
パワートレインとしては、2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力は顧客の要望に応じて350psから420psまで選択可能だ。トランスミッションはホリンジャー製の5速MTを採用し、車両重量は1000kgを下回る。
レストモッド作業は、オリジナルのボルボP1800をベースにシアン・レーシングによって行われる。同社によると、顧客のカスタマイズ、デザイン、エンジニアリングを含む製作には、1台あたり1年から1年3か月を要するという。
P1800シアンGTの価格はまだ明らかにされていないが、2020年のP1800シアンは37万9000ポンド(当時のレートで約5200万円)だった。
オリジナルのボルボP1800は1961年から1973年まで販売された。1.8Lまたは2.0Lの4気筒エンジンに、4速MTまたは3速ATが組み合わされている。
1996年に設立されたシアン・レーシングは、中国の吉利汽車の公式モータースポーツ・パートナーである。2017年にはボルボS60でWTCC(世界ツーリングカー選手権)を制した。
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