現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2023年WRC第12戦開幕、ドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国を走行する歴史的な一戦【セントラル・ヨーロピアン・ラリー】

ここから本文です

2023年WRC第12戦開幕、ドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国を走行する歴史的な一戦【セントラル・ヨーロピアン・ラリー】

掲載
2023年WRC第12戦開幕、ドイツ、チェコ、オーストリアの3カ国を走行する歴史的な一戦【セントラル・ヨーロピアン・ラリー】

2023年10月26日から10月29日にかけて(現地時間)、世界ラリー選手権(WRC)第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」がドイツ、チェコ、オーストリアのヨーロッパ3カ国のターマック(舗装路)を舞台に開催される。このラリーはWRCで初めて3カ国のステージを走行する画期的な一戦となる。2023年WRCシーズンも残り2戦、このセントラル・ヨーロピアン・ラリーと、最終戦ラリー・ジャパンのみ。

最終戦を待たずにロバンペラの2連覇確定の可能性も
前戦ラリー・チリではMスポーツ・フォードのオィット・タナックが優勝、3位にトヨタのエルフィン・エバンス、4位にトヨタのカッレ・ロバンペラが入り、トヨタがマニュファクチャラーズ選手権3連覇を決めている。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

一方、ドライバーズタイトル争いは2戦を残してティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデ)とタナックの逆転チャンピオンの可能性が消滅し、チャンピオン争いはロバンペラとエバンスのトヨタ勢ふたりに絞られることになった。ドライバー選手権首位のロバンペラが、31ポイント差で選手権2位のエバンスをリードして、第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーを迎える。

1戦で獲得可能な最大ポイントは30のため、今回ロバンペラがエバンスを上回ると、最終戦を待たずしてロバンペラの2連覇が確定。一方、エバンスが勝てば、11月のラリージャパンが最終決戦の場となる。

2023年 WRCドライバーズランキング(第11終了時)
1位 K.ロバンペラ(トヨタ) 217
2位 E.エバンス(トヨタ)186
3位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)155
4位 O.タナック(Mスポーツ フォード)146
5位 S.オジェ(トヨタ)99
6位 E.ラッピ(ヒョンデ)987位 勝田貴元(トヨタ)77

2023年WRCマニュファクチャラーズランキング(第11戦終了時)
1位 トヨタ 466
2位 ヒョンデ 360
3位 Mスポーツ フォード 247

誰にとっても初めてのラリーは波乱含み
WRC初開催のセントラル・ヨーロピアン・ラリーは、WRCで初めて3カ国のステージを走行。ドイツでのWRCは2019年のラリー・ドイチェランド以来、オーストリアがWRCの舞台に選ばれたのは1973年以来、チェコは今回初めてのWRCとなる。

セントラル・ヨーロピアン・ラリーのステージは、第4戦クロアチア・ラリー以来のターマック。そのクロアチアではエバンスを優勝を飾っている。ただ、セントラル・ヨーロピアン・ラリーは誰にとっても初めてのラリーで、この時期の道はウエット路面だったり、ぬかるんでいたり、落ち葉が多っかたりするなど、厳しい波乱含みのラリーになると予想される。

ラリーの中心となるサービスパークはドイツ南東部の都市「パッサウ」に置かれ、シェイクダウンは25日(水)の午後にパッサウ近郊のティットリンクで行われる。

競技がスタートするのは26日(木)のデイ1。チェコの首都プラハの歴史的な城の前で昼過ぎからセレモニアルスタートが行われ、その後、プラハ郊外の競馬場「ヴェルカー・チュクレ」でSS1として2.55kmのスーパーSS、さらに夕方にはSS2として「クラトヴィー」周辺のサーキットで8.92kmのスーパーSSを走行。これでデイ1は終了し、マシンはパッサウに戻る。

競技2日目となる27日(金)のデイ2は、全てのステージがチェコ国内で行われ、「プラチャティツェ」に設定されるタイヤフィッティングゾーンを挟んで、3本のステージを各2回走行。6本のステージの合計距離は121.80kmと、ラリー最長の一日になる。

28日(土)のデイ3は、パッサウのサービスパークを中心に午前中はオーストリアで2本、ドイツで1本のステージが行われる。ミッドデイサービスを経て午後はその3本のステージを再走。6本のステージの合計距離は109.50km。

最終日となる29日(日)のデイ4は、サービスパークを起点にドイツで1本、オーストリアで1本のステージが設定され、ミッドデイサービスを挟むことなくその2本を再走。4本のステージの合計距離は67.24kmが予定される。

4日間で3カ国を巡るステージは全部で18本、合計310.01km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1690.70kmとなる。

はたして初開催となるセントラル・ヨーロピアン・ラリーはどんな結果となるか。ドライバーズタイトル争いはどのような結末を迎えるのか。

なおトヨタチームは、ロバンペラとエバンスのふたりに加え、セバスチャン・オジエがワークスエントリー。勝田貴元はTGR WRCチャレンジプログラムから4台目のGRヤリスをドライブする。ホームイベントである最終戦ラリージャパンに向けて、どんな走りを見せてくれるのかも興味深い。

[ アルバム : WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリープレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

えっ!「車検」通らなくなる!? “2026年夏”から始まる「ロービーム検査」って何? “延命処置中“に考えたい対策とは
えっ!「車検」通らなくなる!? “2026年夏”から始まる「ロービーム検査」って何? “延命処置中“に考えたい対策とは
くるまのニュース
法改正から早一年…電動キックボードの現状とは
法改正から早一年…電動キックボードの現状とは
バイクのニュース
ピレリ、新SUV用タイヤ「スコーピオンMS」国内発売
ピレリ、新SUV用タイヤ「スコーピオンMS」国内発売
レスポンス
フィアット「500」やアウトビアンキ「A112」が「よ~いドン!」大地真央さん絶賛のロケ弁が振る舞われるサーキットイベントとは
フィアット「500」やアウトビアンキ「A112」が「よ~いドン!」大地真央さん絶賛のロケ弁が振る舞われるサーキットイベントとは
Auto Messe Web
クルマへの当て逃げは「歩行者」や「自転車」の場合も! 直す際は保険じゃなく「自腹」のほうが損をしない可能性もアリ
クルマへの当て逃げは「歩行者」や「自転車」の場合も! 直す際は保険じゃなく「自腹」のほうが損をしない可能性もアリ
WEB CARTOP
「名二環」で夜間通行止め! 7月20日から順次実施。期間中は国道302号に迂回を。
「名二環」で夜間通行止め! 7月20日から順次実施。期間中は国道302号に迂回を。
くるくら
バイク好きのF1王者ハミルトンがMotoGPチームを買収するとのうわさ。早ければ2025年から参戦か
バイク好きのF1王者ハミルトンがMotoGPチームを買収するとのうわさ。早ければ2025年から参戦か
AUTOSPORT web
【MotoGP】ヤマハ、アレックス・リンスとの契約延長を間もなく発表へ。2026年までクアルタラロとのコンビ継続か
【MotoGP】ヤマハ、アレックス・リンスとの契約延長を間もなく発表へ。2026年までクアルタラロとのコンビ継続か
motorsport.com 日本版
自動車業界の就業者の半数以上が給料に不満の事実。 給料が上がらないことも理由か。
自動車業界の就業者の半数以上が給料に不満の事実。 給料が上がらないことも理由か。
くるくら
無限、新型フリード用のパーツを先行公開
無限、新型フリード用のパーツを先行公開
月刊自家用車WEB
TV-KITの切り替えタイプ/スマートタイプがレクサス『LM500h』へ新たに適合を追加
TV-KITの切り替えタイプ/スマートタイプがレクサス『LM500h』へ新たに適合を追加
レスポンス
待望のXSR125用カスタムパーツが登場! キジマが新製品情報「KIJIMA NEWS EXPRESS」2024年7月号を公開
待望のXSR125用カスタムパーツが登場! キジマが新製品情報「KIJIMA NEWS EXPRESS」2024年7月号を公開
バイクブロス
データシステム、レクサスLM用のTV-KITを発売
データシステム、レクサスLM用のTV-KITを発売
月刊自家用車WEB
欧州ホンダ、「MyHonda+」アプリを刷新…電動車向け機能が充実
欧州ホンダ、「MyHonda+」アプリを刷新…電動車向け機能が充実
レスポンス
KINTO、法人や個人事業主向けにサポートデスク 専任担当者が相談に対応
KINTO、法人や個人事業主向けにサポートデスク 専任担当者が相談に対応
日刊自動車新聞
打倒「トヨタ ルーミー」! 全長3.8m以下のスズキ「小型ハイトワゴン」に大反響! 4人で乗るなら十分すぎる「ソリオ」の魅力とは?
打倒「トヨタ ルーミー」! 全長3.8m以下のスズキ「小型ハイトワゴン」に大反響! 4人で乗るなら十分すぎる「ソリオ」の魅力とは?
くるまのニュース
夜でもよく見える! 夜間安全運転の立役者「ナンバー灯」の保安基準とは
夜でもよく見える! 夜間安全運転の立役者「ナンバー灯」の保安基準とは
バイクのニュース
ボルボEX30 ソフトウェア不具合で緊急ブレーキ誤作動も 一部オーナーは「全額返金」求める
ボルボEX30 ソフトウェア不具合で緊急ブレーキ誤作動も 一部オーナーは「全額返金」求める
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村