現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 35】アテンザ スポーツワゴンは先発のセダンや5ドアスポーツ以上の注目株だ

ここから本文です

【懐かしの国産車 35】アテンザ スポーツワゴンは先発のセダンや5ドアスポーツ以上の注目株だ

掲載 更新 3
【懐かしの国産車 35】アテンザ スポーツワゴンは先発のセダンや5ドアスポーツ以上の注目株だ

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「マツダ アテンザ スポーツワゴン」だ。

マツダ アテンザ スポーツワゴン(2002年)
2002年5月に発売されたアテンザの滑り出しは順調だ。4ドアセダンと5ドアハッチバックのスポーツは、月販目標は1000台なのに7月初旬までに合計6000台の受注があったという。今回紹介するスポーツワゴンは1カ月遅れで販売が開始されたが、最近のワゴン市場の人気を考えれば、セダンや5ドア以上の販売が見込めるだろう。ちなみに、スポーツワゴンの月販目標は1500台だという。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

スポーツワゴンと車名に謳っているだけあって、ボディと同色のスリットタイプ グリルなど、フロントまわりは5ドアハッチバックのスポーツとほぼ共通だ。全長はセダンや5ドアより20mm長いが、これはリアのオーバーハングに充てられ、ラゲッジスペースの拡大に貢献している。

ギュッと引き締まったカタマリ感のあるスタイリングは、カペラからワゴンを作り慣れてきたマツダらしく、うまくまとめられている。今回のアテンザ シリーズの中では、もっともバランスの良いスタイルではないだろうか。ボディサイドに厚みを与えて、ウインドーの面積を控えめにすることで、商用車っぽく見せない、「スポーツ」ワゴンらしいデザインだ。

ワゴンとしての使い勝手も十分だ。ワイドボディだからラゲッジスペースの幅も余裕があり、リアサスペンションの張り出しを抑えることで、フラットでスクエアなラゲッジフロアを実現している。奥行きはミドルクラスのワゴンとしては標準的だが、幅では有利だ。しかもリアシートはレバーのワンタッチで座面が沈みながらシートバックが前倒れするマツダ独特の方式なので、操作性もいい。

今回、主に試乗したのは2.3Lエンジンを搭載したスポーツワゴン23S。その走りは、「スポーツ」を名のるのにふさわしいものだったといえるだろう。20mm延長されたオーバーハングはハンドリングに影響を与えるようなことはなく、軽めで締まった感じのステアフィールはセダンや5ドア同様にいい感じだ。ワゴンにありがちなテールヘビーさを感じることもなく、リアサスは適度に踏ん張ってくれる。乗り心地も悪くない。路面の継ぎ目などを乗り越えるときのショックは、5ドアより少なく感じるほどだ。

バランサーシャフトを内蔵した2.3Lエンジンはスムーズで洗練されている。荷物や人を乗せる機会の多いワゴンというクルマの性格と、またスポーツと名乗っていることを考えると、やはり2.3Lエンジンをオススメしたい。2Lエンジンでも市街地中心なら十分かなとも思えるが、2.3Lに乗ってしまうとパワー的には今ひとつだし、高回転ではけっこうノイジーだ。

ただし、2.3Lも2Lも組み合わされるミッションが4速ATというのが残念なところ。のぼり勾配では3速じゃタルいが2速では回り過ぎ・・・なんていう状況もあった。4WDには5速ATが設定されているのだから、FFにもぜひ採用して欲しいところだ。フットワークがいいだけに、余計にそう感じられてしまう。

とはいえ、素性の良い走りに高いユーティリティが加わったスポーツワゴンは、アテンザの中核車種になる可能性が十分高いモデルといえるだろう。

■マツダ アテンザ スポーツワゴン23S 主要諸元
●全長×全幅×全高:4690×1780×1440mm
●ホイールベース:2675mm
●車重:1420kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:2260cc
●最高出力:131kw(178ps)/6500rpm
●最大トルク:215Nm(21.9kgm)/4500rpm
●ミッション:4速AT
●タイヤ:215/45R17
●当時の価格:230万円

[ アルバム : マツダ アテンザ スポーツワゴン はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
レスポンス
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス

みんなのコメント

3件
  • 2002年当時はまだワゴン市場も活況で、カペラカーゴの時代からのベースマーケットがあった分、アテンザは好評をもって受け入れられましたね。その当時の内容からしても安価な価格設定も功を奏したですね。
    さすがに現在は価格帯が上昇しましたが、ワゴンをラインナップから切らさず継続している所は、マツダは偉いと思う。
  • 初代アテンザの前期は社外オーディオを取付出来ないのが残念ポイント
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

120.9166.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ファミリア アスティナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

120.9166.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村