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トヨタ2000GT、510ブル、クジラクラウン! 名車しかいない懐かしの「1970年代の東京モーターショー」貴重なパンフレットで振り返る【トヨタ・日産編】

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トヨタ2000GT、510ブル、クジラクラウン! 名車しかいない懐かしの「1970年代の東京モーターショー」貴重なパンフレットで振り返る【トヨタ・日産編】

古きよき時代の国産車を振り返る

 直近の“東モ”こと東京モーターショーは、コロナ禍の影響で残念ながらお流れとなってしまった。今はネットで家にいながらにして手軽に何でも情報が手に入る時代だが、やはりショー会場に足を運び、あの熱気のなかでお目当てのクルマをナマで見ることができるのは、かけがえのない瞬間だ。

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 かく言う筆者も、自分が生まれる前の日比谷、後楽園の時代はさすがに話でしか知らないが、晴海の時代には物心がついていたから、親に連れられては会場に通った。筆者の父親は筆者が小学3年のときに身体を壊して他界したが、それまでの短い間、モーターショー会場で肩車をしてもらっては、人垣の向こうに見えた眩しいくらいに輝いて見えたショーカーを時間を忘れて眺めていたことを思い出す。ついでながら書けば、運転免許を取り自分の初めての愛車だったいすゞ117クーペは、晴海の会場で見て子ども心に「このクルマに乗るんだ」と心に決め、その思いを実行したものだった。

モーターショーはカーマニアにとって天国だった

 モーターショーの醍醐味は、何といってもショーカーや発売間近だったり、発売されたばかりの新型車を見ることができる点だ。市販車であればフロアに直に置かれ、運転席に座ったり、ボンネットを開けてエンジンを眺めたりすることもできる。カーマニアには天国のような場所にほかならない。

 それともうひとつの楽しみが、会場で配布されるパンフレットを集めること。どこかのメーカーで貰った“マチ付き”の手提げ袋に次々と貰ったパンフレットを入れては集め、しまいには袋の底が抜けるほどの量と重さに。でもそうして会場で集めたパンフレットを持ち帰り家で眺めるのも、また至福の時間なのだった。今回はそんな当時のパンフレットの一部をご紹介したいと思う。

トヨタ2000GT、トヨタ・スポーツ800、トヨタ1600GTの3台が揃い踏みだった貴重なパンフレット

 まず最初はトヨタから。手元に奇跡的に残っているのは1970年前後のものだが、写真で紹介している、兄弟車のセリカとカリーナが見開きで並ぶページは、新時代の到来を象徴するような印象があった。セリカはまだLB(リフトバック)登場前だが、両車の最初のイメージ色だったセリカのカジュアルターコイズM、カリーナのオーシャンブルーM(“青海原”と和訳がついていた)も懐かしい。

 そのトヨタではほかにも、トヨタ2000GT、トヨタ・スポーツ800、トヨタ1600GTの3台が揃い踏みという、これもまた夢のようなページがある。2000GTが谷田部で3昼夜連続78時間、1万6000kmを平均時速206.18km/hで走り、16の世界・国際新記録を打ち立てたことも紹介されている。別のページには初代カローラも。もう1冊の別のパンフレットにも後期型のトヨタ2000GTが載っているほか、初代のコロナ・マークIIや、車名から“カローラ”の名が外されたクーペのスプリンターも載っている。

 またさらに別のパンフレットは、文面からどうやら1972年のモノのようだが、ショーモデルとして当時の実験安全車ESV-2が紹介されている。クラッシャブルゾーンを確保するために2シーターとし、ガスバッグシステム(今のエアバッグのこと)を備える説明もある。

 そのほか乗用車とは別に商用車のパンフレットも昔のモーターショーでは用意されていた。マークIIシングルピックアップやパブリカ・バン、初代ハイエース、ミニエースといった(当時をご存知の方には)懐かしい顔ぶれが載っている。

“技術“を見せつけた日産らしいパンフレット

 次に日産のパンフレットをご紹介しよう。手元で“発掘”できたのは1970年と1972~73年のモノだが、まず1970年のパンフレットには、その年のショーでも展示されたNISSAN 315X-a、bなるネーミングの電気式自動車シティ・ランナバウト(今で言うEV)が載っている。

 ほかにも、大型バス、トラックを想定したガスタービン・エンジン、さらにELスペシャルと称した、電子制御でクルマのさまざまな状態を感知するシステム搭載のセドリックの試作車や、無公害化を目指した排気ガス浄化装置付きのプレジデントの実験車、PROTO-AXなどが紹介されている。昔のTV−CMの“技術の日産”のナレーションが懐かしい。

 同年のパンフレットの市販車は、フェアレディZ 432、初代ローレル、初代チェリー、箱スカ、セドリックと統合前のグロリアなども。 日産の1972~73年のパンフレットに目を移すと、トップページには初代のプレジデントと、フェアレディ240ZGが。さらにページをめくっていくと、ブルーバードUと最終型の510ブルーバード、“ゆっくり走ろう”の2代目ローレル、最初の4ドアハードトップが注目されたセドリック&グロリア、ケンメリ・スカイライン、チェリー・クーペX-1などの姿が並ぶ。

 同じ年の商用車版は3つ折りのパンフレットで、こちらには当時の懐かしいバン(チェリー、サニー、ブルーバード、スカイライン、セドリック&グロリアなど)やワンボックスのチェリーキャブライトバン、トラックのホーマー、マイクロバスのシビリアン、ライトコーチなどが載っている。

 手元のカタログは、いすれもざっと50年前で、ホチキスのサビ具合が年月を物語る。懐かしく、いい時代だったと思えるころの日本車の姿がそこにはある。

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みんなのコメント

7件
  • 昭和車のボンネットを開けると
    驚く程
    スカスカで地面まで
    見えるよね 笑
  • 確かにスタイルだけでも個性的で今も欲しいクルマはこの時代多いが、あくまでモノとして冷静に見れば防錆処理が緩いから錆に悩まされる。
    79年販売の910ブルーバードですら中古で買って製造10年が過ぎたくらいからドア下に錆が出てついには穴が開いてしまった。
    現代の技術を基にしてあの時代のクルマが手に入るなら(軽さも)欲しいけどなぁ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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