■クルマの排気量はエンジンのなにを指しているのか
軽自動車なら660cc以下、コンパクトカーなら1.3リッターから1.5リッター程度、高級車だと3リッター程度か、もしくはそれ以上、というように車格が上がるにつれて大きくなるイメージのある排気量。
この排気量が果たしてなにを指しているのかについては意外と難しく、知らない人も多いと思います。クルマのエンジンの排気量の大小で、なぜエンジンの出力は変わるのでしょうか。
一般的に、小排気量エンジンは『小さい』エンジン、大排気量エンジンは『大きな』エンジンというイメージがあると思いますが、排気量がエンジン本体の大きさを指しているというのは、半分正解で半分間違いです。
また『排気』という名前が付いていますが、マフラーから排出される排出ガスの量でもありません。
じつは排気量とは、エンジンの燃焼行程に関わる容積の大きさを示す数値、つまりピストンがいったり来たりを繰り返す、筒状の部分のサイズを表しているのです(ロータリーエンジンを除く)。
自動車のカタログに表記されているスペック表のなかで、「内径×行程」と書かれている部分がそのサイズであり、4気筒エンジンであれば筒の数の分だけ4倍、6気筒エンジンであればその6倍の数値が排気量となるわけです。
日産の「HR12DE型」エンジンを例に挙げると、内径が78mm、行程が83.6mmとなっているため、1気筒当たりの容量はおよそ399.268584ccとなります。
それが3気筒あるので、総排気量はおよそ1197.8ccとなり、カタログ上では小数点以下を四捨五入して1198ccと表記されるのです。
もちろん、エンジンの内径や工程が大きくなれば、必然的にエンジン本体のサイズも大きくなるわけで、排気量=エンジン本体の大きさという考え方も、完全に間違いとはいい切れないということなのです。
クルマのエンジンは、大排気量の方が出力が大きい傾向にありますが、これは単純に排気量が大きなエンジンの方が燃焼させる燃料を多く取り込むことができるため、1回の燃焼で生み出せる力が大きくなるからです。
つまり、火力が大きいからエンジン内部の爆発の行程で、より大きな力を生み出すことができるという理屈となっています。
取り込む燃料が多い分だけ、当然消費する燃料も多くなりますが、大排気量エンジンはパワーの小さい小排気量エンジンに比べて、低回転でも十分な出力を得ることができるため、排気量が3倍大きいエンジンが3倍燃料を多く消費するというわけでもありません。
■クルマの排気量とも関係する自動車税に大きな変化が! なにが変わる?
それでは、小排気量のエンジンでは大排気量に匹敵する出力を得ることができないのか、というとそういうわけでもありません。それが、近年輸入車を中心に採用例が増えているダウンサイジングターボです。
これは、排気量を縮小しながらも(ダウンサイジング)、過給機(ターボ)を装着することで、より高い燃焼エネルギーを得て、大排気量に匹敵する出力を得るというもの。
通常のエンジンでは、大気圧以上の圧力で空気を取り込むことはできませんが、過給機を使用してより多くの空気を圧送することで、より多くの酸素をエンジンに送ることが可能となり、結果的に排気量を拡大するのと同じく、出力が向上する仕組みとなっています。
なお、過給機の種類には、排気の流れを受けるタービンでコンプレッサを駆動するターボと、エンジンの回転や電動機によって駆動するスーパーチャージャーのふたつが存在しています。
※ ※ ※
排気量と切っても切れないもの、それが自動車税でしょう。
自動車税は、毎年4月1日時点での車両の所有者に対して課税されるもので、この金額は排気量によって1リッター以下から始まって6リッター超まで10段階に分かれています。また軽自動車の場合は、軽自動車税が課税されます。
前述のダウンサイジングターボの普及も、この排気量によって決まる自動車税の影響がないとはいえないところもあるようです。
なお、令和元年度の税制改正により、2019年10月1日から自動車取得税の廃止と環境性能割の導入が決定しており、それにあわせて、自動車税額も減額されることになっています。
小排気量車ほど減額幅が大きく、1リッター以下のクルマでは4500円の減額、1リッター超1.5リッター以下のクルマが4000円の減額となっており、2.5リッター超3リッター以下からは、一律1000円の減額です。
ただし、自動車税が減額されるのは、2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた車両のみです。
つまり、10月1日以降に登録された新車だけが対象であり、すでに所有しているクルマについては現状の自動車税額が引き続き適用となりますので、お間違えの無いように。
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