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トヨタ 新型「 プリウス 」発表 5代目はスタイリッシュ&スポーティーな新路線へ

掲載 更新 50
トヨタ 新型「 プリウス 」発表 5代目はスタイリッシュ&スポーティーな新路線へ

トヨタは2022年11月16日、フルモデルチェンジし、5代目となる新型「プリウス」を初公開した。なお発売は2023年春頃が予定されており、今回のワールドプレミアはデザイン発表がメインとなっており、詳細スペックや価格などは公表されていない。

プリウスは1997年に量産ハイブリッド車として登場して以来、トヨタのハイブリッド車の代表的なモデルとなり、元祖エコカーという存在になった。ただ、初代は量産モデルの隣のサブラインで生産されるなどで事業としては厳しかったが、2代目モデルは通常の量産ラインで生産されるようになり、販売面でも大ヒットモデル。ある意味でハイブリッドという独自ブランドを作り上げることができた。

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プレゼンテーションを行なったサイモン・ハンフリーズ デザイン領域 統括部長大きな転機となったのは4代目、つまり現行モデルからだ。トヨタは、2000年代に入りハイブリッド・モデルを他の量産モデルにも拡大展開し、もはやプリウス=ハイブリッドではなくなり、プリウスの大きな使命であった燃費チャンピオンカーでもなくなり、次第に存在感が低下し、実際に販売面でも2代目~3代目のように国産車のトップセラーのポジションを築くことはできなくなってしまった。

燃費ではヤリス ハイブリッドがトップで、2番目がアクア ハイブリッドだ。また同じCセグメントにはカローラ・シリーズのハイブリッドが存在しており、プリウスの居場所をどうするかという点で大きな課題が生じていたのだ。

また、いうまでもなく世界のトレンドは電気自動車に向かって流れており、トヨタ・ハイブリッドをどう位置付けるかも大きなテーマとなっている。

トヨタでの企画段階では、燃費を重視した普及モデルではもはや価値を見出すことは難しいとされたが、その対極に位置する個性的でスポーティなパーソナルカー、つまりスペシャルティカーとして生きるという企画が提案され、それが5代目となる新型プリウスとして実現することが決定されたという。

そして「ハイブリッド リボーン」という開発のグランド・コンセプトが決定され、感性に響くスタイリッシュなエクステリア・デザイン、走りのワクワク感と上質さを両立させた内装デザイン、スポーティさと洗練さを追求したカラーデザインとしている。つまり一目ぼれするようなスタイリングを重視したデザイン優先モデルというわけだ。

また走りの面では、これまでの常識を破る動力性能を重視し、従来からの1.8Lエンジンに加え、最新のダイナミックフォース・シリーズの M20A-FXS型2.0Lエンジンを投入。第2世代のTNGA-Cプラットフォームの採用により操縦安定性を大幅に向上させることを目指している。

エクステリア・デザインでは、プリウスのアイコンである「モノフォルム・シルエット」を継承しながら、より低く、より長く見えるクーペ・デザインとしている。シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形は、長く愛されるための感性に響くエモーションと、普遍的な美しさを表現しているという。

見た目はサイドのガラス面積が狭いためキャビンスペースが狭く圧迫感があり、ルーフが低く、フロントのAピラーは極端に寝ているので、まさにスポーツ・クーペであり、往年のスペシャルティ・クーペを想起させる。

ボディサイズは、全長4600mm(+25mm)、全幅1780mm(+20mm)、全高1430mm(−40mm)、ホイールベース2750mm(+50mm)で、全体にやや拡大させつつ、全高は40mmダウンと大幅に低下されている。この全高のダウンに合わせてシートの着座位置も下げられ、スポーツカー的なドライビング・ポジションになっている。

また特徴的なシルエットは、フロント・オーバーハングを25mm伸ばし、逆にリヤは50mm短縮し、ウエッジ形を強調している。

全高のダウンと第2世代TNGAプラットフォームにより低重心化され、また力強さを強調するために、19インチ大径タイヤ(ただし細幅の195/50R19)を採用。また17インチ・サイズも設定される。

インテリアは「アイランドアーキテクチャー」というコンセプトで、左右方向に広々感のあるインスツルメントパネルだが、センターメーターを廃止し、メーターパネルを強調するなど立体的でスポーティな造形になっている。インテリア全体は黒を基調にしているが、ドア・トリム、インスツルメントパネルはプラスチックむき出しだ。

インスツルメントパネルには、トヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を新たに設定。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れ、対象物を検知した時にアラームが鳴る前にイルミネーションの点滅でドライバーへ注意喚起するようになっている。

インスツルメントパネルのイルミネーション(通知システム内蔵)パワートレインは、1.8Lエンジンは従来通り2ZR-FXE型、2.0Lエンジンは最新のM20A-FXE型を投入。これはヨーロッパ仕様のカローラクロス ハイブリッドに搭載されているユニットだ。もちろんいずれもアトキンソン・サイクル仕様だ。

2.0L PHEVパワートレインそしてハイブリッドシステムは、従来通りの2モーターのシリーズ・パラレル式だがシステム全体は第5世代、つまりヤリスやアクアのハイブリッド同様に最新のバージョンだ。そして駆動モーターの出力も従来よりアップされている。ちなみにM20A-FXE型と第5世代ハイブリッドの組み合わせは、ヨーロッパ仕様のカローラクロスが最初で、今回のプリウスが2弾目となっている。

標準ハイブリッド・パワートレインラインアップはFFのみの2.0LのPHEV、FFとE-Fourをラインアップする2.0Lと1.8Lという3種類となっている。

2.0のPHEVは搭載するバッテリー容量が従来の8.8kWhから1.6倍ほどに容量アップされ、EV走行距離は従来の2倍となり恐らく100km程度になっていると推測できる。システム総合出力は223ps(従来は122ps)と増大され、0-100km/h加速は6.7秒と従来より大幅に向上している。これにより他社PHEVと同等レベルになったと考えられる。また駆動バッテリーは従来のリヤ・ラゲッジ部からリヤシート下側に移動され、ラゲッジスペースを拡大している。

標準ハイブリッドは、2.0Lエンジン仕様でシステム総合出力は192ps、1.8Lエンジン仕様で140ps(従来は122ps )となっている。0ー100km/hは2.0Lが7.5秒、1.8Lが9.3秒。

プラットフォームは従来のTNGA-Cから改良版TNGA-Cとなり、ボディの各所に補強を加え、より剛性を高めたほか、静粛性も向上。サスペンションは、改良を加えたフロントのマクファーソンストラット式、リヤはダブルウィッシュボーン式のサスペンションによって、直進安定性、コーナーではドライバーの意図に応じた車両応答性、ライントレースのしやすさを実現しているという。

新型プリウスの詳細情報は今後発表されることになるが、今回の概要を見る限り、大きくコンセプトを変え、現在のSUVトレンドとは真逆のスポーティ・デザインによるスペシャルティ・クーペとなり、量販車市場ではなくニッチな市場にターゲットを変更したということが推測できる。

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みんなのコメント

50件
  • かっこいい!
  • ここでアンチが一生懸命ディスってもカッコいいし性能も上がってるから間違いなく売れるでしょうね
    先代があまりにも醜すぎてCH-Rとか乗った人が間違いなく買い替えるだろうな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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