―― 1972カローラレビン(TE27)
レクサスが新型「RX」を世界初公開! 新開発2.4Lターボハイブリッド+DIRECT4搭載!! 日本は2022年秋デビューへ!!
―― このカタログは1972年のものです。 ●サイズ:縦300mm×横250mm ●ページ数:24ページ
●文:月刊自家用車編集部
大衆車から生まれたホットモデル
―― 兄弟車トレノのリヤコンビランプは独立4灯。これがレビンとの一番の違いだった。
―― スパルタンな雰囲気で仕立てたレビンのインパネ。フロアチェンジ式5速MTを採用。6連メーターは一番右が回転計。
―― レビンのシートはヘッドレスト一体型のエアホール入りセミバケットタイプ。ホールド性は優秀だった。 [写真タップで拡大]
―― レビンのエンジンは115馬力を発生する2T-G型。足もハードに専用チューンされ、オプションでLSDも選択できた。
高度経済成長期の到来を信じ、トヨタはオーナードライバーを狙ったコンパクト・ファミリーカーの開発に乗り出した。乗用車が高嶺の花ではなくなったと判断した1961年10月、鮮烈なデビューを飾ったのがカローラ1100である。ひとクラス上の豪華さと快適性を秘め、走りの実力も高いカローラは、発売されるや瞬く間にベストセラーカーにのし上がった。
発売からわずか3年5か月でミリオンセラーの偉業を成し遂げたカローラは、1970年5月に初めてのモデルチェンジを敢行する。最後まで販売は好調だったが、さらなる高みを目指すためにデザインを一新した。
これを機に誕生したのが、スプリンターの兄弟車、カローラクーペだ。エンジンは、セダンと同じ1166ccの3K型直列4気筒OHVを搭載する。最初のリーダーは、SUツインキャブで武装した1200SLだ。
9月には新設計のT型直列4気筒OHVエンジンを積む1400シリーズを仲間に加えた。13インチタイヤを履き、サスペンションもスポーティな味付けとしている。もちろん、SUツインキャブ装着車も設定した。
翌1971年4月に加わったのが、クラス初の5速MTとハードサスペンションを採用した1400SRだ。エンジンは1400ツインキャブ、95馬力が搭載された。
1972年3月、カローラクーペの最高峰モデルがベールを脱いだ。軽量コンパクトなクーペボディに、セリカとカリーナ1600GTに積まれている2T-G型直列4気筒DOHCエンジンと5速MTを移植したカローラレビン(スプリンタートレノ)である。4輪にリベット留めのオーバーフェンダーを装着した精悍なルックスも注目を集めた。最高速度は190km/h、ゼロヨン加速は16.3秒の俊足だった。
■主要諸元(レビン・1972年式)
●全長×全幅×全高:3955mm×1595mm×1335mm ●ホイールベース:2335mm ●車両重量:855kg ●エンジン(2T-G型):水冷直列4気筒DOHC1588cc ●最高出力:115PS/6400rpm ●最大トルク:14.5kg・m/5200rpm ●最高速度:190km/h ○トランスミッション:5速MT ●最小回転半径:4.8m ●タイヤサイズ:175/70HR13 ●乗車定員:5名 ●価格:81万3000円(東京地区・1972年当時)
■カローラクーペ(初代)の歴史
1970年(昭和45年)
●2代目カローラ発売
●1400シリーズ追加
1971年(昭和46年)
●マイナーチェンジ
1972年(昭和47年)
●レビン追加
1974年(昭和49年)
●E30系へフルモデルチェンジ。クーペは継続販売
1977年(昭和52年)
●生産終了
※本記事は月刊自家用車2015年4月号特別付録「日本の名車カタロググラフィティ’70s」に掲載されたものです。 ※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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みんなのコメント
この前にカローラスプリンターってクーペがあったような……