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【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その6

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【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その6

 なんとミニバンに追突される事故が発生!

9日間に渡るグレートレースも、いよいよ今日で折り返し地点。昨日のゴールとなったインディアナポリス・フランクリンをスタートし、ランチで一度、オハイオ州のウォパコネタへと進むルートとなる。

【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その1

昨日をノートラブルで乗り切り、5日目も朝から快調に……と思いきや、国沢号に過去最大のピンチが降りかかる。出発地となるホテルを出て、レグ1のスタート地点に向かう高速道路にて、分岐地点で無理な追い越しをしてきたミニバンにオカマを掘られてしまったのだ(下の写真の直後。465号から70号に分岐する場所で当てられた)。

ミニバンも急ブレーキを掛けたことで大惨事は免れたが、リヤバンパーにはヘコみが……。また乗っていたふたりも身体は大丈夫。クルマも走行できるということで、とりあえずレグ1スタートの待機場所へ向かう(ちなみに相手には逃げられました……)。

エンジンルームをチェックしてみると、エンジンフードのキャッチャーが外れていたので、タイラップで固定。フードはヘコんで変形してしまっているが、 ボンネットピンが付いているので開閉も固定も問題なし。エンジンルーム内も一部が押されてしまったような形跡はあるが、セルモーターの端子が抜けていたくらいで、走行には支障ないようだったので、そのままレグ1へスタート。

今日のステージは、昨日と同じく農村地帯を中心に、酪農地帯なども巡るルート。アップダウンはそれほど激しくないので、ほかのアメ車などと違って圧倒的にパワーのないスバル360にとってはありがたい設定だ。

スバル360&国沢さん&小島さんは、事故のショックも感じさない快走を披露。レグ1で16秒遅れ、レグ2で1秒遅れ(惜しい!!)、レグ3で20秒遅れ、レグ4で15秒遅れと、ランチ前の4つのレグを上々の成績で終えた。

 事故のショックか調子を崩すが無事に完走

そしてランチ後のレグ5に向かう移動区間でも、事故のダメージを感じさせずに快調に飛ばす国沢号。しかし快調すぎて飛ばし過ぎたのか、キャブレターにパーコレーション(エンジンの熱でキャブレターが熱くなり、燃料パイプ内のガソリンが気化して気泡が発生。エンジンが止まってしまう)の症状が出てきてしまう。

「90km/h以上で巡航しちゃダメだよって言ったのに~」と苦笑いのスーパーメカニック・喜多見さん。急いで水をキャブレターに掛けて冷やして復活させ、レグ5へとスタート。なんとか、7秒遅れに収めることができた。

しかし、レグ6では6分45秒の遅れ、レグ7では6分34秒の早着と、突如崩れてしまった国沢号。とくに遅れてしまったレグ6について、コース自体はそれほど難しくなかったのだが、小島さんが目印を見落とすなどミスコースしてしまったという。「事故のことを考えないように、国沢さんとも全然違う話をしたりして紛らわせていたんですけど、引きずってしまっていたのかもしれません……」と小島さん。

グレートレースではフリーウェイを使っての移動も多いのだが、フルサイズのピックアップやトレーラーが相当な速度でスバル360の横を走り抜けていく、その怖さは相当なもの。しかも後ろから当てられたとあっては、そのショックを引きずってしまっても致し方ない。身体は大丈夫そうなのだが、ちょっとお疲れ気味かも……。

さて5日目終了後はホテルに向かい、恒例の喜多見さんによるメンテナンスがスタート。エンジンをはじめ、リヤまわりをひととおりチェックしていくと、トランスミッションのオイルパンが緩み、オイルが漏れていたことが判明(レース後半、入りが悪かったとのこと)。オイルパンのボルトを締め直し、ミッションオイルを追加した。

ちなみに、この作業を見ていたのが、フォード・デラックスフェートンというマシンで参加している親子。「乗らせてくれない?」というが、さすがにレース中で不安なので、喜多見さん運転のもと、助手席で体験してもらう。「最高! マリオカートみたいだ!!」と大喜びだった。

過去最大のアクシデントが起きた5日目もなんとか終了。明日はいよいよ、ゴール地点のトラバースシティも属するミシガン州に突入する。試練に次ぐ試練の連続を耐え抜き、無事にゴールを迎えられるのか。引き続きリポートしていきます!

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