昨日行われたF1ベルギーGPの決勝レース、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが9位に入賞、ブレンドン・ハートレーはスタート直後の混乱の影響もあり14位フィニッシュを果たした。
戦前、トロロッソ・ホンダはベルギーGPで苦戦するとの見方が強かった。しかし、ハートレーは不運に見舞われたものの、ガスリーは9位でポイントを獲得。速いとみられていたザウバーのマーカス・エリクソンの追撃を許さなかった。
”不得意なはず”のスパで入賞。ガスリー「モンツァでも同じことをしたい!」
この結果についてホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「ラッキーな部分もあった」と語る。
「我々の現状からすると、今日のレースはラッキーな部分があってポイントが獲れました。まあ、纏まったレースができたと思います」
「ラッキーな部分というのは、スタート直後の事故で(ダニエル)リカルドとか(キミ)ライコネンなど、明らかに速いドライバーがリタイアしたということです。実力を最大限引き出せた形でのレース結果だったと思います。それが絶対値的にどうかというと、まだまだです」
そう評価する田辺テクニカルディレクターだが、ストレートで抜かれる場面がなかったことは、非常にポジティブに感じているという。
「ストレートで抜かれる場面がなかったので、そういう意味で言うと、今までの高速サーキットでのレースに比べると、非常にポジティブな形でレースが出来たと思います」
「予選あたりからまわりのクルマがダウンフォースをつけてきて、第1、第3セクターが遅くなっていた。レースに向けて、まわりのトップスピードなり戦闘力が低下して、我々が良いポジションに着けられたのかなと思います。最初のセーフティカーが出た後の2台のポジションとパフォーマンス、タイヤの選択を含めてですが、これが良いポジションをキープできた要因だと思います」
トロロッソ・ホンダは、2台の戦略を分けた。そしてガスリーにはスーパーソフト、ハートレーにはソフトを装着させ、レースをスタートされた。そのいずれの戦略も、結果的には成功だったと田辺テクニカルディレクターは語る。
「(スタート時の)タイヤはガスリーとハートレーで分けたのですが、結果を見るとハートレーを含めて後ろのクルマはソフト、ガスリーから前のクルマはスーパーソフトを履いていました。我々のクルマ2台が分岐点になっていました。タイヤ選択はそれぞれのチームの作戦ですが、ラップタイムやポジションを考えて決めるわけで、他のチームは分ける必要はないと読んだ結果なのだと思います。トロロッソの中でも分けるかどうか議論があったようです。チームとしてはスーパーソフト(でスタートする)方向に向いていたようですが、ハートレーがソフトを選んだので、結局は別れたようです。彼としては、結果的にソフトを選択したのは正解だったと言えると思います。一方、ガスリーのスーパーソフトを選択したのは正解だった。スーパーソフトだったからこそ、序盤に攻撃的な走りが出来たのだと思います」
ここまでの13戦で、ガスリーは4度の入賞を果たし合計28ポイントを獲得、一方のハートレーは、2度の入賞で2ポイント獲得にとどまっている。これまで半年間を見てきて、田辺はドライバーふたりに対して次の様な感想を抱いているという。
「ガスリーは落ち着いて、確実な良いドライバーです。。安定して走ります。バーレーンの時にも、まわりのクルマがピットインを始めても自分は騒ぐこともなく、前が空いたらプッシュする冷静さを見せつけました。周囲の動きに流されないで、エンジニアを信用して落ち着いて走ってくれます」
「経験の少ないドライバーは、周りが動き出すと『自分は大丈夫なのか?』と心配になるものです。自分が大丈夫だと思っていても、自分たちの戦略自体を心配してバタバタすることが多い。でも、ガスリーにはそういうところはありません」
「ハートレーは(WECでの)ポルシェの経験があるので、エネルギーの使い方などでしっかりした意見を持っています。でも、レースでは不運が続きますね。今日も不運でした」
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