アウディA2が復活？生誕25年記念のワンオフモデル「アウディ A2 e-tron」発表

アウディ A2 e-tron：アウディは「A2」生誕25年を記念してワンオフモデルを製作した。「A2」へのオマージュは成功だ。

アウディがエポックメーキングな車種をラインナップに加えてから25年が経った。1999年から販売された「A2」は、その名の通り小型で、アルミ製空力ボディ、高効率エンジンで燃費性能を追求した、極めて独創的なモデルだった。アルミボディを採用したことで小型車としては高価だったこと、修理できるワークショップが少なかったために、当時はあまり売れ行きが伸びなかったが、その独創性が人気を呼び、今では多くのファンがいる。どうやらアウディ社内にもファンがいたようだ。

アウディは「A2」を現代に蘇らせるワンオフモデルを発表した。「A2 e-tron」だ。残念ながら、公式の情報はほとんどない。リンクドイン（Linkedin）は、アウディは、この車両は2人の学生と彼らの指導者によって設計・製作されたとだけ書いている。「A2 e-tron」にどのような駆動方式が採用されたのかという最も重要な質問については、コメントがない。

フロントとリヤのライトアップロゴ写真を見れば、一目でA2とわかるが、25歳の「A2」は、フロントとリヤのライトアップロゴにより、現在の「e-tron」モデルの外観になっている。ヘッドライトは上がダミーで、下端にLEDが入っているように見える。グリルは狭められ、細いエアインテークが配置されている。新たにデザインされたフロントスカートに設けられたもう一つのエアインテークにより、新鮮な空気の供給が確保される。

A2 e-tronのリアビュー。ライトアップされたフォーリングスが現代の車であることを示しているが、うまく元祖A2を再現している。サイドビューでは、ミラーの代わりにカメラが取り付けられ、ドアハンドルはもはや必要ない。電気自動車にふさわしく、エアロホイールが装備されている。

スポイラーのブレーキライトリヤエンドはかなり変わって見えるが、これはおそらくナンバープレートが新しい場所に設置されたことが主な要因だろう。ナンバープレートはトランクリッドではなく、エプロンに設置されている。これはフロントと同じデザインだ。LED化されたリヤライトは見慣れたデザインのため、元祖A2を連想させる。ハイマウントストップランプはリヤウィンドウ上のスポイラーに内蔵されている。

残念ながら、コックピットの写真はない。しかし、「A2 e-tron」にはスポーツシートが装備されていることは明らかだ。

結論：このプロジェクトは「A2」へのオマージュとして成功している。アウディが新型車を計画しているなら、このようにすべきだろう。電気駆動とレトロなデザインを組み合わせるという現在のトレンドにうまく適合しており、アウディのファン層拡大にもつながるだろう。

Text: Katharina BerndtPhoto: LinkedIn / Audi AG