レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーは、F1イギリスGPで生まれ変わったかのように復調したとして、週末を通しての仕事ぶりを称賛した。
2019年にトロロッソからレッドブルに昇格したガスリーは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス差をなかなか縮められずに苦労してきた。第9戦オーストリアGPでは、フェルスタッペンが優勝したのに対し、ガスリーは1周遅れの7位にとどまり、プレッシャーが高まりつつあるように思われた。
ガスリー、自己ベストタイの4位「今年一番のレース。表彰台目指して努力し続ける」レッドブル・ホンダ F1イギリスGP
しかしイギリスGPに向けてガスリーとチームがとった対応が効果を発揮したようで、ガスリーは金曜FP1でトップタイムをマーク。FP2、FP3でもフェルスタッペンより速いタイムを出した。予選ではチームメイトにおよばなかったものの、すぐ後ろに続き5番手、決勝では接触事故で後退したフェルスタッペンのひとつ上である4位を獲得した。
「ピエールは(イギリスGPの)週末を通して非常にいい仕事をした」とホーナー代表は語る。
「オーストリアの週末には非常に苦労したが、心機一転、イギリスでは自分の仕事に集中した。チームメイトのことを気にせず、基本に立ち返った。週末を通して、彼は(前戦までとは)違うドライバーのようだった」
「最初のプラクティスから力を発揮した。FP2ではさらに改善し、予選の3セッションすべてで速く、レースでも強かった」
「レースで(セバスチャン・)ベッテルをオーバーテイクし、(シャルル・)ルクレールと激しく戦った。彼は非常にいい走りをしたと思う」
素晴らしい立ち直りを見せたことについてガスリーは、ひとつの大きな理由があるわけではなく、さまざまな細かいことを見直し、そのすべての積み重ねでいい方向に向かったと語っている。
「今年ここまでで一番の週末なので、喜びたい」とガスリー。
「オーストリアの後、いろいろなことがあった。チームと何度もミーティングを重ねて、週末全体の分析をし、どうやれば改善するのかを考えた」
「たくさんの要素が(復調を)可能にしたと思う。大きな理由がひとつあるということではなく、たくさんの細かいことをうまく整え、最大限に生かした」
「まだ完璧ではないけれど、あらゆる面で大きく進歩したとは思う。表彰台への最後の一歩を踏み出すために、ここからさらに改善したい。でもとりあえず今週末は最初から最後まで強さを発揮することができたね」
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