2022年11月21日(伊・現地時間)、アバルトは同ブランド初となるBEV(電気自動車)を発表。ワンペダルモードも用意される。
サソリのエンブレムに恥じない俊足の持ち主
電動化のイメージからほどお遠い、と言っては言い過ぎかもしれない。しかし、サソリのエンブレムが象徴的なアバルトは、研ぎ澄まされた高性能内燃機関を搭載するスポーツモデルの代表選手的イメージが強い。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
しかし、時代は変わる。「これまで以上、そしてこれまでにないアバルト!」をキャッチフレーズに、BEV(電気自動車)「アバルト500e」が欧州とブラジルでデビューを飾った。
「フィアット500e」をベースとした「アバルト500e」には、42kWhのバッテリーが搭載され、フロント駆動を司るモーターは113.7kW(155hp)を発生する。ちなみに、「フィアット500e」搭載のモーター最高出力は87kWだ。
そして、その走行性能は時速0マイルから時速62マイル(約時速100km)まで7秒で到達する。内燃機関搭載の「アバルト695」に勝るとも劣らない加速性能のよさだと、アバルトは言う。まさに電動ホットハッチの登場と言えるだろう。
ドライビングモードは、スムーズな走りを提供する「ツーリスモ」、走りのパフォーマンスを高めるとともに回生力を高める「スコーピオンストリート」、最高のパフォーマンスを享受できる「スコーピオントラック」の3つが用意される。
なお、「ツーリスモ」と「スコーピオンストリート」ふたつのモードでは、ワンペダル走行も可能だ。楽しい装備としては、エンジンの咆哮を思わせるサウンドも味わうことができる。
エクステリアは、アバルトならではのたくましいフォルムを有する。一方、インテリアは10.25インチのタッチスクリーンを装備し、BEVらしい近未来を感じさせるものとなっている。
ちなみに、「アバルト500e」のローンチエディションには、「スコーピオマッシマ」の名が付けられる。日本での発売に関しては現在のところアナウンスはない。
[ アルバム : アバルト500e はオリジナルサイトでご覧ください ]
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